【Azure】Azure Filesをバックアップする
概要
Azure Files(ファイル共有)でバックアップを行うときに手順備忘録です。
具体的には、
- Recovery Services コンテナの作成
- バックアップの設定
- バックアップされたことを確認
を行います。
Recovery Services コンテナを作成する
Recovery Services コンテナとは
Azureにおけるバックアップや復旧を主な目的としたストレージみたいなものです。
ここにバックアップ用のデータが格納されます。
なお、注意点として、コンテナのリージョンはバックアップ対象のリージョンと同じリージョンである必要があります。要するに、リージョンの異なるリソースをバックアップしたい場合、リージョンごとにRecovery Services コンテナを作成する必要があるということです。
Recovery Services コンテナを作成する
バックアップしたいサービスによって、利用すべきコンテナが異なります。
バックアップ用のコンテナとしてはRecovery Services コンテナ(Vault)
とBackup コンテナ(Vault)
の2種類があります。
ここでは、Azure Storageのファイル共有をバックアップしたいので、Recovery Services コンテナ(Vault)を作成します。
基本 | ||
---|---|---|
資格情報コンテナー名 | az104rsv-jpeast | |
地域 | Japan East | バックアップしたい対象リソースと同じリージョンにする必要があります |
冗長 | |
---|---|
バックアップストレージの冗長性 | ローカル冗長 |
他はデフォルトのまま作成します。
バックアップ対象のストレージアカウントを作成する
バックアップ対象のストレージアカウントを作成します。
ファイル共有を作成する
作成したストレージアカウント内でファイル共有を作成します。
この時、バックアップを有効化しておき、コンテナに先ほど作成したRecovery Services コンテナを選択します。
バックアップ | ||
---|---|---|
バックアップの有効化 | チェック✅ | |
コンテナ名 | az104rsv-jpeast | 先ほど作成したRecovery Services コンテナ |
バックアップポリシー | DailyPolicy-lt5aydem | Azure filesのデフォルトのバックアップポリシー。毎日19:30(UTC)にバックアップされ、30日間保存される設定 |
下記はAzure Files作成時のバックアップ設定画面。
なお、Recovery Services コンテナを作成していないとバックアップが有効化できません。
Recovery Services コンテナのないリージョンのストレージアカウントでファイル共有を作成し、バックアップを有効化しようとすると下記のようにエラーとなるようです。
バックアップの設定を確認する
前項でファイル共有作成時にバックアップを有効としました。
このバックアップの設定は、
対象のRecovery Services コンテナー
> バックアップ アイテム
から確認できます。
このバックアップのポリシーでは、毎日19:30(UTC)にバックアップを取るように設定されています。
時刻はUTCなので日本時間だと04:30ですが、ちゃんとバックアップが追加されていることを確認できます。
バックアップされることを確認する
実際に取得したバックアップで復元を行なってみます。
事前に、memo.txt
というテキストファイルをアップロードしておきました。
バックアップは以下の状態で取得されています。
このファイルを次のように更新して上書き保存します。
取得したバックアップを元に「共有を復元」してみます。
復元ポイントを選択します。
しばらくすると、復元が完了しました。
再度Azure Filesのmemo.txt
をダウンロードして確認すると、上書き前の状態になっています。
これで期待通りバックアップがされたことが確認できました。
参考
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