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【Azure】Azure Filesをバックアップする

2024/03/01に公開

概要

Azure Files(ファイル共有)でバックアップを行うときに手順備忘録です。

具体的には、

  • Recovery Services コンテナの作成
  • バックアップの設定
  • バックアップされたことを確認

を行います。

Recovery Services コンテナを作成する

Recovery Services コンテナとは

Azureにおけるバックアップや復旧を主な目的としたストレージみたいなものです。

ここにバックアップ用のデータが格納されます。

なお、注意点として、コンテナのリージョンはバックアップ対象のリージョンと同じリージョンである必要があります。要するに、リージョンの異なるリソースをバックアップしたい場合、リージョンごとにRecovery Services コンテナを作成する必要があるということです。

Recovery Services コンテナを作成する

バックアップしたいサービスによって、利用すべきコンテナが異なります。

バックアップ用のコンテナとしてはRecovery Services コンテナ(Vault)Backup コンテナ(Vault)の2種類があります。

ここでは、Azure Storageのファイル共有をバックアップしたいので、Recovery Services コンテナ(Vault)を作成します。

基本
資格情報コンテナー名 az104rsv-jpeast
地域 Japan East バックアップしたい対象リソースと同じリージョンにする必要があります
冗長
バックアップストレージの冗長性 ローカル冗長

他はデフォルトのまま作成します。

バックアップ対象のストレージアカウントを作成する

バックアップ対象のストレージアカウントを作成します。

ファイル共有を作成する

作成したストレージアカウント内でファイル共有を作成します。

この時、バックアップを有効化しておき、コンテナに先ほど作成したRecovery Services コンテナを選択します。

バックアップ
バックアップの有効化 チェック✅
コンテナ名 az104rsv-jpeast 先ほど作成したRecovery Services コンテナ
バックアップポリシー DailyPolicy-lt5aydem Azure filesのデフォルトのバックアップポリシー。毎日19:30(UTC)にバックアップされ、30日間保存される設定

下記はAzure Files作成時のバックアップ設定画面。

なお、Recovery Services コンテナを作成していないとバックアップが有効化できません。

Recovery Services コンテナのないリージョンのストレージアカウントでファイル共有を作成し、バックアップを有効化しようとすると下記のようにエラーとなるようです。

バックアップの設定を確認する

前項でファイル共有作成時にバックアップを有効としました。

このバックアップの設定は、

対象のRecovery Services コンテナー > バックアップ アイテム

から確認できます。

このバックアップのポリシーでは、毎日19:30(UTC)にバックアップを取るように設定されています。

時刻はUTCなので日本時間だと04:30ですが、ちゃんとバックアップが追加されていることを確認できます。

バックアップされることを確認する

実際に取得したバックアップで復元を行なってみます。

事前に、memo.txtというテキストファイルをアップロードしておきました。

バックアップは以下の状態で取得されています。

このファイルを次のように更新して上書き保存します。

取得したバックアップを元に「共有を復元」してみます。

復元ポイントを選択します。

しばらくすると、復元が完了しました。

再度Azure Filesのmemo.txtをダウンロードして確認すると、上書き前の状態になっています。

これで期待通りバックアップがされたことが確認できました。

参考

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/azure-file-share-backup-overview

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