UbuntuにVSCodeをインストールする
概要
Ubuntu
でVSCode
をインストールしたときの手順やメモです。
snapだとインストールできなかった
Ubuntuでは通常snap
を使ってVSCode (code)
をインストールできます。しかし、snap
版の code
は amd64
のみ提供されているようです。そのため、uname -m
の結果が aarch64
である私の環境では、snap
を使って code
をインストールできませんでした。
$ sudo snap install code
error: snap "code" is not available on stable for this architecture (arm64) but exists on other
architectures (amd64).
$ uname -m
aarch64
code-insiders
ならインストールはできそうです。ですが、できれば普段使っている安定版(code
)を使いたいので、snap
ではなく、apt
リポジトリから取得するようにしました。
ちなみに、code-insiders
は、VSCode
のベータ版で毎日のように更新が行われているようです。新機能をガンガン試してみたい!という方はcode-insiders
でも良さそうです。
aptを使ってVSCodeをインストールする
snap
は諦めて、apt
からインストールすることにします。
Install VS Code on Linux: Debian and Ubuntu based distributionsの3 To manually install the apt repository に従って進めて行きます。
APTにVSCodeのリポジトリを追加する
まず、wget
(ダウンロードツール)と gpg
(署名検証ツール)をインストールします。
sudo apt-get install wget gpg
次はMicrosoftのGPGキーをpngとして保存します。
wget -qO- https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > packages.microsoft.gpg
このコマンドで実施することは以下のとおりです。
-
wget
を使って、MicrosoftのGPGキーをダウンロードします - ダウンロードしたキーを
gpg
でバイナリに変換します- GPGキーはテキスト形式で提供されますが、
apt
でGPGキーを扱うにはバイナリに変換する必要があります
- GPGキーはテキスト形式で提供されますが、
- バイナリ化されたGPGキーを
packages.microsoft.gpg
として保存します
続いて、GPGキーを適切な場所に配置して、APTが使えるようにします。
sudo install -D -o root -g root -m 644 packages.microsoft.gpg /etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg
次に、APTにMicrosoftのVSCodeリポジトリを登録します。
/etc/apt/sources.list.d/
はサードパーティのAPTリポジトリを格納するディレクトリのため、ここに今回追加するVSCode
のリポジトリ情報を書き込みます。こうすることで、APTがVSCode
のリポジトリを参照できるようになり、code
をAPT経由でインストール&更新できるようになるわけです。
echo "deb [arch=amd64,arm64,armhf signed-by=/etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/code stable main" |sudo tee /etc/apt/sources.list.d/vscode.list > /dev/null
GPGキーの役割は終わったので、不要なキーを削除します。
rm -f packages.microsoft.gpg
VSCodeをインストールする
前準備が終わりましたので、VSCodeをインストールします。
公式ドキュメントには次のコマンドを実行するようにと記載されています。
# 多分スキップしてOK
sudo apt install apt-transport-https
ですが、apt
のバージョンが1.5
以降の場合は不要と思われます。このバージョン以降は、apt-transport-https
で提供されている機能がapt
でデフォルトで提供されるためです。
私の場合はapt 2.7.14
でした。下記コマンドはスキップしましたが、問題なくインストールできました。
続いて、apt update
します。お馴染みの工程ですが、パッケージリストを更新するためのコマンドです。
sudo apt update
ヒット:1 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble InRelease
取得:2 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-updates InRelease [126 kB]
取得:3 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-backports InRelease [126 kB]
取得:4 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-security InRelease [126 kB]
取得:5 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble/main Translation-ja [295 kB]
.....略
取得:101 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-security/multiverse arm64 c-n-f Metadata [344 B]
25.8 MB を 32秒 で取得しました (816 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
ようやく、VScode
をインストールします。
sudo apt install code
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
The following NEW packages will be installed:
code
.....略
ちゃんとインストールできているようです。
$ code -v
1.97.2
arm64
適当なファイルをVSCodeで開いてみます。
code sample.py
最後に
公式ドキュメントの通りにコマンドをコピペすれば、すぐにインストール自体はできました。ですが、何をやってるのか全く分からない状態が気持ち悪かったので、追加で調べてみたことの記録がこの記事です。
ちょっとずつUbuntuやLinuxと仲良くなれたらいいなーと思います。
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