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UbuntuにVSCodeをインストールする

2025/03/01に公開

概要

UbuntuVSCodeをインストールしたときの手順やメモです。

snapだとインストールできなかった

Ubuntuでは通常snapを使ってVSCode (code)をインストールできます。しかし、snap 版の codeamd64 のみ提供されているようです。そのため、uname -m の結果が aarch64 である私の環境では、snap を使って code をインストールできませんでした。

$ sudo snap install code
error: snap "code" is not available on stable for this architecture (arm64) but exists on other
architectures (amd64).

$ uname -m
aarch64

code-insidersならインストールはできそうです。ですが、できれば普段使っている安定版(code)を使いたいので、snapではなく、aptリポジトリから取得するようにしました。

ちなみに、code-insidersは、VSCodeのベータ版で毎日のように更新が行われているようです。新機能をガンガン試してみたい!という方はcode-insidersでも良さそうです。

aptを使ってVSCodeをインストールする

snap は諦めて、apt からインストールすることにします。

https://code.visualstudio.com/docs/setup/linux#_debian-and-ubuntu-based-distributions

Install VS Code on Linux: Debian and Ubuntu based distributionsの3 To manually install the apt repository に従って進めて行きます。

APTにVSCodeのリポジトリを追加する

まず、wget(ダウンロードツール)と gpg(署名検証ツール)をインストールします。

sudo apt-get install wget gpg

次はMicrosoftのGPGキーをpngとして保存します。

wget -qO- https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > packages.microsoft.gpg

このコマンドで実施することは以下のとおりです。

  • wgetを使って、MicrosoftのGPGキーをダウンロードします
  • ダウンロードしたキーをgpgでバイナリに変換します
    • GPGキーはテキスト形式で提供されますが、aptでGPGキーを扱うにはバイナリに変換する必要があります
  • バイナリ化されたGPGキーをpackages.microsoft.gpgとして保存します

続いて、GPGキーを適切な場所に配置して、APTが使えるようにします。

sudo install -D -o root -g root -m 644 packages.microsoft.gpg /etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg

次に、APTにMicrosoftのVSCodeリポジトリを登録します。
/etc/apt/sources.list.d/はサードパーティのAPTリポジトリを格納するディレクトリのため、ここに今回追加するVSCodeのリポジトリ情報を書き込みます。こうすることで、APTがVSCodeのリポジトリを参照できるようになり、codeをAPT経由でインストール&更新できるようになるわけです。

echo "deb [arch=amd64,arm64,armhf signed-by=/etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/code stable main" |sudo tee /etc/apt/sources.list.d/vscode.list > /dev/null

GPGキーの役割は終わったので、不要なキーを削除します。

rm -f packages.microsoft.gpg

VSCodeをインストールする

前準備が終わりましたので、VSCodeをインストールします。

公式ドキュメントには次のコマンドを実行するようにと記載されています。

# 多分スキップしてOK
sudo apt install apt-transport-https

ですが、aptのバージョンが1.5以降の場合は不要と思われます。このバージョン以降は、apt-transport-httpsで提供されている機能がaptでデフォルトで提供されるためです。

https://manpages.ubuntu.com/manpages/jammy/man1/apt-transport-https.1.html?utm_source=chatgpt.com

私の場合はapt 2.7.14でした。下記コマンドはスキップしましたが、問題なくインストールできました。

続いて、apt updateします。お馴染みの工程ですが、パッケージリストを更新するためのコマンドです。

sudo apt update
ヒット:1 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble InRelease
取得:2 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-updates InRelease [126 kB]
取得:3 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-backports InRelease [126 kB]
取得:4 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-security InRelease [126 kB]
取得:5 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble/main Translation-ja [295 kB]
.....略
取得:101 http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports noble-security/multiverse arm64 c-n-f Metadata [344 B]

25.8 MB を 32秒 で取得しました (816 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了

ようやく、VScodeをインストールします。

sudo apt install code
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
The following NEW packages will be installed:
code
.....略

ちゃんとインストールできているようです。

$ code -v
1.97.2
arm64

適当なファイルをVSCodeで開いてみます。

code sample.py

最後に

公式ドキュメントの通りにコマンドをコピペすれば、すぐにインストール自体はできました。ですが、何をやってるのか全く分からない状態が気持ち悪かったので、追加で調べてみたことの記録がこの記事です。

ちょっとずつUbuntuやLinuxと仲良くなれたらいいなーと思います。

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