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IT企業の新卒が『応用情報技術者試験』に合格した話

2022/10/14に公開約5,200字

令和4年秋期の応用情報技術者試験を受験したので、その振り返りをしようと思う。

自己採点結果

  • 午前:75%
  • 午後:82%

筆者のプロフィール

  • 理系大学卒
  • 2022年度新卒(システムエンジニア)
  • 業務でプログラミングをバリバリ触っている
  • 基本情報技術者試験 令和4年春期 合格

同じ年の春に基本情報を受けていたので、比較的流れは掴めていた状態で応用情報に挑戦。

受験した理由

  • 会社から奨励金が出る
  • 基本情報を取った流れで受ければ効率がいいと思った

教材

キタミ式

キタミ式はやっぱりイラストがとてもいい。わかりやすさは他の教材と比べて群を抜いている。
ただ、勉強しながら詳しく知りたいと思ったときに載っていないことが多少あったので辞書というよりは教科書というイメージ。初めにサラッと読んで基礎知識をつけるくらいに使う。

【参考】: キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

過去問道場

過去問道場は必須。応用情報の過去問(2800問)を全て解くことができるサイト。年度別・分野別で問題を出題したり、模擬試験を解くことができる。午前対策はこれだけで十分。
筆者は午前も午後もこれだけで対策した。正直過去問を解くくらいしか対策ができないのも理由ではある。

【参考】:応用情報技術者試験.com-応用情報技術者過去問道場

勉強方法

勉強期間は約2ヶ月間で午前午後に1か月ずつ割り当てた。理想としては午後問題対策の方が重要なので、全体の勉強期間を3:7や4:6くらいに分けるのがベストな気がする。

1か月目(午前対策)

同年の春に基本情報を受けていたので、1の参考書読み込みはそこまで行わず、2の問題演習へスキップ。基礎知識がある程度ついていて、基本情報を直近で受けた人以外は1から進めることをおすすめする。基礎がないと午前問題も難しい。

1. キタミ式の参考書を1周する

まずは、応用情報の基礎知識をつけイメージをつける。参考書は正直どれでもいいが、キタミ式がおすすめ。IT系の知識は文字だけだとさっぱり頭に入ってこないのでイラスト形式でイメージを掴みやすい参考書が良い。しっかりとした知識をつけるよりもざっくりイメージをつかみ理解することの方が大事だと思う。詳しいことはググればいくらでも出てくる。

1周したらすぐ2の問題演習ステップに移る。全部覚えようとしていたらあっという間に試験日になってしまう。

2. 過去問道場の午前問題を分野別に学習&復習(だいたい7回分)

過去問を分野別に解く。テクノロジ系は13分野、マネジメントは3分野、ストラテジ系は7分野に分かれており、別々に対策をしていくことが効率的である。1分野解いたら、間違えた問題を再度解き2周したら次の分野へ進む。この段階で解説を見てもわからないものは随時調べることをおすすめする。問題を間違えた時が一番よく記憶として定着する。問題を解きながらさっぱりわからないときはさっさと調べてしまって、再度解き直ししたときに解ければ十分である。

また、計算問題についてはある程度コツを知っていると知らない問題でも解けてしまう、一方で解くのに時間がかかるので、個人的にはオプションで外して後でまとめて学習すると良いと思う。さらにマネジメント系、ストラテジ系も文章を読めばわかる問題も多くあるので、時間がない人は飛ばしてしまって構わない。テクノロジ系が半分以上を占めているのでこちらの対策だけしていても午前は乗り切れる。

参考までに、筆者の午前対策はテクノロジ系の13分野を「計算問題なし」で過去7回分学習し、解き直しを含めて2周した。マネジメント系、ストラテジ系は午後に時間を割くため飛ばした。

3. 過去問道場の模擬試験を解く

一通り各分野の学習が終わったら、仕上げとして模擬試験を解く。ステップ2同様、過去7回分くらいを選択して本番の半分の問題数(40問)で実施する。どのみち午後対策を通じて知識も増えるので、正答率が70%を超えてきたら十分と判断し、午後の対策へ移る。不安な人は75〜80%を目標とすると良い。

2か月目(午後対策)

応用情報の午後試験は鬼門と呼ばれている。それは午前試験を余裕で合格したのに、午後試験で落ちてしまったという人が少なくないから。問題形式が長文読解&記述式になるので午前で求められた知識だけでなく読解力、記述力が必要になってくる。

1. 勉強する分野を決める

午後試験は情報セキュリティが必須で、残り4問は10問からしなければならない。選択肢は以下の通り。

【必須問題】

  • 情報セキュリティ

【選択問題(4)】

  • 経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティング技術
  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組み込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

情報セキュリティは必須なので勉強するとして、残りの10分野についてはあらかじめ絞って勉強することが効率的である。10分野勉強しておいて当日4つ選ぶ方が良いと思うかもしれないが、選択肢が多すぎるとかえって問題を選ぶのに時間がかかってしまうため、少なくても4つ、多くても7つに絞って勉強すると良い。筆者としては5つがおすすめである。

どの分野を選べば良いかは、こちらの記事で詳しく分析されている。
応用情報技術者試験にギリギリ合格したので、追い込まれた人向けの勉強法をまとめてみた

筆者は理系かつテクノロジ系が得意だったので、以下の5つに絞って勉強した。

  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組み込みシステム開発

この5つは理系ならばおすすめしたい選択肢である。先ほどの記事でも過去8回分の正答率を分析した結果、正答率が高いのは、「3.プログラミング」「5.ネットワーク」「7.組込みシステム開発」「11.システム監査」、とある。「データベース」は逆に正答率が低いので、「システム監査」に変えても良い。筆者はデータベースも勉強しておきたかったのでこのようにした。

2. 過去問道場の午後問題を分野別に学習&復習(5回分)

勉強する分野が決まれば、基本的には午前と同様に過去問道場の過去問を分野ごと解いて対策をする。過去21回分存在するが、とても全ては解いてられないので過去5回分を解く。1問当たり30分程度かかるのでなかなか根気を入れて勉強する必要がある。解いたら復習をしてわからないことは随時調べると良い。

特に情報セキュリティとネットワークでは知識を問う問題が比較的多い。情報セキュリティではセキュリティ攻撃と、それらの対策として使うシステムなどの知識、ネットワークではネットワーク構成で使用されるそれぞれの機器の機能や名前解決の仕組み、通信暗号化などの知識が問われる。この辺りは知らないと解けない問題なので、しっかり復習して身につける。

1分野5回分解き終わったら、再度1周して次の分野に移る。選択した分野をすべて解いたら振り返りを兼ねて再度初めの分野から解いてみると記憶に残る。余裕があれば、6回以上前の過去問に入っていくと良い。特に情報セキュリティは必須かつ得点源なので過去6〜8回分解くことをおすすめする。

試験に向けて

学習に関しては以上に述べたことを意識して取り組んで欲しい。最後に試験のために必要な心得をまとめておく。

試験申込

応用情報の試験日は春期(4月)と秋期(10月)の2つがあり、申込期間が3か月前から2か月前に設定されている。試験日よりだいぶ前に申込をしないといけないので、忘れないうちに申込は済ませることをおすすめする。ただし、注意点として一度申し込んだらキャンセルできないので、ノリでしない方がいい。試験料は7,500円

IPA公式HPから抜粋

試験前日までに準備するもの

【必須】

  • 受験票
    郵送で2週間前くらいに送られてくるのでしっかり保管。
    裏面に会場までのアクセスや持ち物など注意事項が書いてあるので見ておくと良い。

  • 受験票に貼る写真
    当日になって準備するとめっちゃ焦るので、あらかじめコンビニで撮って受験票に貼っておく。
    貼るのを忘れていると、当日のりとはさみを買う羽目になるので注意。
    ※スマホの写真をコンビニで証明写真としてプリントするサービスもある。
    (https://pic-chan.net/c/howto/)

  • 筆記用具
    鉛筆、シャープペンシル(替え芯)、消しゴム

【余裕があれば】

  • アナログ腕時計
    会場に時計がない場合があるので持っておくと便利。
    ※横浜の戸塚にある明治学院大学の会場にはある。

  • 会場までの道のり調査
    会場の場所、交通手段(電車、バス)、所要時間など調べておくと心に余裕が生まれる。
    試験開始の15分前に説明があるので、30分前に着くようにすると良い。

試験当日の持ち物まとめ

  • 受験票
  • 写真(前日までに受験票に貼っておく)
  • 筆記用具
  • 交通費
  • アナログ時計
  • 昼食

当日のスケジュール

  • 午前試験説明(9:15〜)
  • 午前試験開始(9:30〜12:00)
  • お昼(12:00〜12:45)
  • 午後試験説明(12:45〜)
  • 午後試験(13:00〜15:30)

お昼は1時間弱用意されていて買いに行くこともできるが、近くにコンビニがあるかわからないので前もって準備する方がいい。

試験後

試験後は早くも解答が見たいところだが、応用情報はペーパー試験のため採点結果がすぐわかるわけではない。その代わり公式で模範解答が開示されるのでそれを元に自己採点することである程度合否結果がわかるようになっている。(https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2022r04.html)

しかし、午前の解答はすぐ開示されるものの、午後の解答は2か月以上先に開示される。そこで午後の自己採点は他の資格系サイトを通じてみると良い。

終わりに

社会人は勉強する時間を確保することって難しい。だからこそ計画的に学習を進めないと気づいたら試験日直前になっていたりする。そして応用情報は直前の対策だけで乗り切れるほど甘い試験ではないので、しっかり対策してほしい。

参考にさせていただいた記事

応用情報技術者試験にギリギリ合格したので、追い込まれた人向けの勉強法をまとめてみた
応用情報技術者試験の鬼門?午後試験で合格点を取る方法やコツとは
IPA公式サイト

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