OSS 開発元が提供するサービスを利用する
時雨堂では自社サービスを提供する際には OSS 開発元の商用製品を利用するようにしています。
のサービスを使っている話を聞かないので、せっかくなのでこんなのもあるよということで紹介していきます。
Ubuntu Pro
時雨堂では OS は Ubuntu LTS に統一しています。
そんな中でベアメタルサーバーで利用している Ubuntu では Ubuntu Pro の INFRA-ONLY を契約して利用しています。
ベアメタル(物理サーバー)なので 1 サーバーあたり年 $225 かかります。
主な目的は Kernel Livepatch service to avoid reboots
です。
セキュリティパッチを当てる際に可能な限り再起動をしなくてよくしてくれます。
コンテナ時代に再起動とか何言ってんだと言われるかもしれませんが、
ベアメタル利用がメインのサービスを運用しているので重要です。
Managed Service for TimescaleDB
RDB と TSDB を組み合わせた TimescaleDB が提供しているマネージドサービスを利用しています。 GCP の日本リージョンを利用しています。
アップデートもボタン一つですしその間停止することもありません。 Prometheus エンドポイントも用意してくれています。1 年程度利用していますが、一度も障害は起きておらず大変安定稼働しています。
ただ同時接続数がかなり少なく最大でも 500 程度なので PgBouncer を利用する前提になります。
自社サービスの RDB としてだけでなく、 fluent bit 経由でのログの保存先としても利用しています。 Grafana が TimescaleDB に対応しているのもありがたいです。
Compression と Data retention に対応しており、 3 日後には圧縮、30 日後にはデータ破棄なども行えます。
Redis Enterprise Cloud
Redis が提供する公式クラウドです。期限付きトークン保存先程度にしか利用していないため、容量も低めです。GCP の日本リージョンを利用しています。
Redis ではなく Redis Stack を利用しています。 100 MB の容量で 4 データベース使えてシングル AZ 構成で月 $8 です。
OSS ではないがソースコードが公開されているサービスや製品
Sentry
使えていないサービスや製品
本当は使いたいけどいろいろな理由があって使えていない OSS 開発元が提供しているサービスも紹介しておきます。
Grafana Cloud
自社で扱ってるメトリクス数のイベントが膨大かつ、
統計データやログは TimescaleDB や VictoriaMetrics にため込んでいるため、ビューワーとしてしか利用手段がない。
日本リージョンがない。ビューワーなので遅いと辛い。
Meilisearch Cluod
日本リージョンがない。ドキュメントのインスタント検索に使ってるので遅いと辛い。
VictoriaMetrics Enterprise
あまりに高機能でここまでの必要性がない。
Nginx Plus
あまりに高機能でここまでの必要性がない。
Ansible Tower
あまりに高機能でここまでの必要性がない。
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