Raspberry Piで.NET開発環境を構築する
全体構成
今回は、Visual Studio Code(以下VS Code)のRemote Development拡張機能を使用し、Raspberry Piを、Windows10マシンに入れたVS Codeから遠隔操作する。
Raspberry Piの準備
今回、Raspberry Pi4を使用する。
詳細は後で書くが、Visual Studio Code のC#拡張機能がLinux arm 32bit に対応していないので、Raspberry Pi OSの64bit版を使用する。
Raspberry Pi Imagerの一覧に表示されていないので、自分でOSイメージをダウンロードする必要がある。これの詳細に関しては、他の記事に委ねることとする。
2022年2月2日追記
Raspberry Pi OS (64-bit)が正式リリースされました
Raspberry Pi ImagerのOS一覧に表示されます。
また、SSH接続ができるように設定しておく。
.NETのインストール
ページのタイトルが「アプリを展開する」だから分かりづらいけど、「フレームワーク依存アプリの展開」の「2.」で解説されている。
要約すると、以下のコマンドを順番に実行すれば良い。
curl -sSL https://dot.net/v1/dotnet-install.sh | bash /dev/stdin --channel Current
echo 'export DOTNET_ROOT=$HOME/.dotnet' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH=$PATH:$HOME/.dotnet' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
dotnet --version
最後のコマンドは、.NETがインストールできたかの確認なので必須では無い。
これで、Raspberry Pi側の設定は終わり。
Windows10(遠隔操作する側)の設定
VS Codeをインストールする。
次に、VS Codeの「Remote Development」拡張機能をインストールする。拡張機能の検索窓に入れると、一番上に出るはずなのでインストールする。
Remote Development拡張機能の詳細については、他の記事に委ねる。私が参考にした記事はこちら。
C#拡張機能のインストール
VS CodeのC#拡張機能の最新版(2021/12/27現在)は、arm64には対応していない。
ベータ版としてarm64に対応したものが配布されているので、これを使用する。
ちなみに、arm32版は無いのでOSを64bit版にしたわけである。
githubのOmniSharpプロジェクトページを開く。
Releasesへ行き、「v1.23.18-beta1」のAssetsから「csharp-1.23.18-linux-arm64.vsix」をダウンロードする。
VS Codeを立ち上げ、Remote Development拡張機能でRaspberry Piへアクセスする。
左の拡張機能の画面の右上にある三点リーダっぽいボタンから、「VSIXからのインストール...」を選ぶ。
「ローカルを表示します。」ボタンを押して、Windows上のファイルを表示します。
ダウンロードした「csharp-1.23.18-linux-arm64.vsix」を選択し、インストールをする。
試行錯誤の痕跡
試行錯誤中のメモとして、スクラップを書いていたのでそれを貼る。
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