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JavaScript(TypeScript)の一致判定===と==の違い
業務でTypeScruptを使って一致判定を記述していたところ、===
と==
どちらでも判定できることに気づきました。ただ、調べたところによると===
と==
は厳密には違う挙動を示すようです。
まずは、数字の一致判定について調べてみましょう。
数値の一致判定
const left: number = 1;
const right: number = 1;
// trueと表示される
console.log(left === right);
console.log(left == right);
一致判定===
と==
は同じ挙動を示します。では、文字列の一致判定はどうでしょうか。
文字列の一致判定
const left: string = 'hoge';
const right: string = 'hoge';
// trueと表示される
console.log(left === right);
console.log(left == right);
こちらも同じ挙動になりますね。。では、数字と文字列の一致判定はどうでしょうか。
数値と文字列の一致判定
const left: any = 1;
const right: any = '1';
// falseと表示される
console.log(left === right);
// trueと表示される
console.log(left == right);
こちらは違う挙動を示しました。このことから、===
は右辺と左辺の値が等価であるかどうか+右辺と左辺の型が等価であるかどうかを判断していることが分かります。一方==
は、右辺と左辺の値が等価であるかどうかのみを焦点に当てて判断していますね。
===
はより厳密に判断されていることから厳密等価演算子、==
は等価であることのみを焦点に当てて判断していることから等価演算子と呼ばれています。
業務で扱う場合は、基本的に厳密等価演算子を用いる必要がありますね。
こちらは、ブール値と数字においても同じような挙動を示します。
ブール値と数値の一致判定
const left: any = true;
const right: any = 1;
// falseと表示される
console.log(left === right);
// trueと表示される
console.log(left == right);
次にnull
とundefined
ではどうでしょうか。
nullとundefinedの一致判定
const left: any = null;
const right: any = undefined;
// falseと表示される
console.log(left === right);
// trueと表示される
console.log(left == right);
厳密等価演算子では、null
とundefined
は型が等価ではないのでfalse
と判断されます。(null
はobject型、undefined
はundefined型)一方、等価演算子では、どちらもデータがないという点においては等価なのでtrue
と判断されています。
まとめ
厳密等価演算子===
と等価演算子==
の違いは以下になります。
-
厳密等価演算子===
は、右辺と左辺の値が等価であるかどうか+右辺と左辺の型が等価であるかどうかを判断する。 -
等価演算子==
は、右辺と左辺の値が等価であるかどうかのみを判断する。
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