帝国のクリスマス2024
明日はついにクリスマス。からあげ帝国の住民達はクリスマスツリーに飾り付けをしています。
からあげ三銃士が帝国のクリスマスを商機と見てやってきました。
「うっす、よろしく」
「ツリーの前でからあげ三銃士が名乗りを上げる!
『我らが持つ秘伝の技、今こそ披露するときだ!』
帝国中の視線が鍋に集まり、クリスマスの幕開けを告げる香ばしい音が響く。」
からあげ三銃士の次男(金髪担当)は強欲でした。
「このからあげを高値で売り捌いて一攫千金。売り上げ持ってトンズラかまして独立してやる」
からあげ三銃士の三男(メガネ担当)は凄腕IoTエンジニアでした。
「兄さんの愚行は僕が止める! いくぞ!『エンベデッド・スーパー・ノヴァ!!!』」
すると、なんということでしょう。IoTの力で大量のからあげが産み出されていくではありませんか!
からあげ三銃士の長男(筋肉担当)は意外と筋肉があります
「鍛えれば鍛えるだけ筋力も自信もつくから、小さい事でクヨクヨしていないで、君も筋トレして強くなろうぜ!」
なんということでしょう。次男が稼ぎ出したお金でジムに通い、三男が作り出したからあげを食べ、全てを筋肉と変えていきます。
「やはり筋肉……筋肉は全てを解決する……」
筋肉、IoT、金…
今始まる、三つ巴の戦い
からあげ皇帝:
「しまった、乗り遅れた」
「お陰でわしの存在が忘れられているではないか」
「3人の家来は皆実力を付けてきておる。頼もしいが、我が地位が危うくなるかもしれん」
「よし、ここは彼らを試してみよう」
からあげ皇帝に呼び出された3人の家来に、
「我にそれぞれ持って参れ。
長男はどれだけ筋トレしても疲れない薬を、
次男は絶対に落ちないIoTシステムを、
三男は暴落しないからあげ金融商品を。
ただし、クリスマスまでに持って来なければ謀反とみなす。」
とからあげ皇帝は言いました。
「このイケメンは、からあげ皇帝ではない!」
「からあげ皇帝はこんなイケメンなはずない!」
からあげ皇帝:「ぴえん」
次男は絶対に落ちないIoTシステムのため、まずはIoTデバイスを探しに西の洞窟へと旅立ちました。
すると、洞窟の中から、好きなIoTデバイス発表ドラゴンが現れました。
「この中から好きなIoTデバイスを1つ選ぶがよい...」
あれ、ワンワンがいる?
(すいませんこれ引用画像です)
「ワンワンのIoTデバイスにする!」次男は即決し、からあげ城へと帰路を急ぐのでした。
時を同じくして、長男(筋肉担当)。
自信満々で"どれだけ筋トレしても疲れない薬"を用意しています。
「疲れにはクエン酸が一番!
クエン酸が沢山入ってるものといえばこれだ。
これが一番効く〜」
その頃三男(金髪担当)
「絶対に暴落しないからあげ金融商品…それはもう現物資産、金だな!」
三男はどこからか、純金製のからあげ(?)を調達してきました
からあげ皇帝は成果物を受け取ると、謀反を恐れて3人を投獄してしまいました。
「筋肉、富、技術…我が権力の前には無意味よ!」
「牢屋の中で永遠になぜなぜ分析するが良い。」
からあげ皇帝はレモンを持ち上げました、すると なんということでしょう。まばゆい虹色の光がゲーミングデバイスのように周囲に炸裂しました!
なぜ、、こんなエラーが起きたのか、、
なぜ、、俺はこんなエラーを流出させたのか、、
なぜ、、俺はこんな事も知らなかったのか、、
→ 自分の知見が不足していたため
なぜなぜ分析の方向を誤り、本来はシステム課題に着目するところ、人が原因である旨に帰着させてしまった次男(メガネ担当)は怒り狂いました
「屋上へ行こうぜ、、久しぶりに、、キレちまったよ、、」
次男(メガネ担当)は虹色の光りがゲーミングデバイスのように輝くスーパーエンベデッド星人2になりました
次男に続き、同じく虹色に輝く2人。
「これぞ横展※!!!」
「3銃士間ですぐれたノウハウをきょうゆうだ!」
(※横展開の略)
街全体が虹色に輝き始め、からあげ帝国全体がさながらダンスホールの様相を呈してきました。
からあげ皇帝
「このようなカオスな展開…、見過ごしてはおけん。
しかし、またビッグバンしてリセットする展開は流石に飽きられてしまう。
次の一手を考えねば」
パーティーモードの熱気も冷めた三銃士を呼び出した、からあげ皇帝。
からあげ皇帝「おまえたちそれぞれが提供した筋肉、富、技術のサンプル、見事であった。」
三銃士「いや、サンプルではない。皇帝に勝手に取り上げられたのだ!」
からあげ皇帝「何を言っておる。わしはおまえらの実力を認め、ビジネスパートナーとして対等な関係を築きたいと考えておるのだ」
三銃士「ビ、ビジネスパートナーだと…」
からあげ皇帝「よいか、それぞれ筋肉、富、技術の成果物を納入するのだ。それを買い上げよう」
三銃士「な、なんと! 本当ですか!」
からあげ皇帝「本当だ。末永く頼むぞ」
三銃士「はいっ!」
嬉しさに涙ぐむ三銃士。
からあげ皇帝「ところで、だ。毎月納入してもらうにあたり、帝国のために頼みがある」
三銃士「何なりとお申し付けを」
からあげ皇帝「その月の納入単価を前月の50%に下げて欲しい。もちろん、量、質、納期は変えてはならない」
からあげ皇帝「帝国民のためだ。頼むぞ」
苦難の表情の次男「ぐぬぬ…」
それを見かねた長男「で、できらぁ!」
とっさにつっこむ三男「お、おい!」
からあげ皇帝「よし、まずはムリ・ムダ・ムラを削減するがよい。さがれ」
「兄貴、こうなったら…」
「ああ、俺達がガッチャンコするぞ!」
三兄弟は融合し、巨大な一体のイケメンになりました。その正体は、なんと地球外生命体、なんでもガッチャンコマンでした。
融合するほどの絆に胸を打たれた皇帝は顔を赤らめ言った。
「どうか私も仲間に入れてくれまいか。私の願いを聞き入れて、おまえらと融合させて欲しい」
「いいですとも!」
こうしてからあげ帝国の後ろ盾を得たガッチャンコマンは急速に店舗を拡大していきました。
???「何やら最近は妙なからあげが流行っているが…クリスマスにはジャストインタイムで揚げたフライドチキンと決まっておろうに…」
「必要な唐揚げを、必要なときに、必要な量だけ届れるよう、じゃんじゃん生産するのだ!」
なおこの工場はあるカレンダーに従って稼働するため、祝日はありません。
CM
「これまでの唐揚げが大き過ぎるという声に応えて、
ポケットサイズの唐揚げを開発しました! 新発売!」
からあげ皇帝「国民の不満が絶えないではないか!」
長男「せっかく、持ち運べるポケットサイズにしたのに!」
次男「唐揚げをどんどん作れば国民を幸せにできると言ったのは誰だ!」
三男「そもそもなんのためのガッチャンコだったんだ!」
からあげ皇帝「あー、頭の中でうるさい! ええい! もう分裂だ!」
分裂したので、からあげ城から追い出された3銃士。
長男「あー、災難だったな…」
次男「からあげ皇帝とガッチャンコなんてするもんじゃないな」
三男「そういえば、おれ、見ちゃったんだよね。からあげ皇帝の通帳」
次男「どういうこと?」
三男「ガッチャンコしてるときに覗いたんだよ」
「見たことがない金額だったよ。印税がかなり入ってた」
長男「成金の三男が言うのだから、相当なんだろうな」
三男「◯千兆円」
次男「やばいじゃん、俺達。少なくとも財力では勝てないよ」
「あ、あのー」
力なくトボトボと歩く三人に、どこからか話しかける声。
長男「え? どこ?」
次男「あ、上だ、あれ!」
三男「ひぇっ!!」
「あのー、ちょっと助けてもらえませんか?」
〜場所は変わって出版社〜
担当「編集長! 大変です!」
編集長「なんだ!」
担当「見てください、このアンケートとファンレターの山!」
「人気低迷してた"帝国のクリスマス2024"、突然話題になってます!」
編集長「やはり、美少女キャラの登場が効いたか。よし、その路線で行こう」
担当「分かりました。男だけの社会派熱血バトル路線から変更ですね。作者と今後のストーリーを練り直します」
〜 少女が助けを求める場面に戻る 〜
「助けてやるぞ! 待ってろ!」
3人が縦に肩車して叫びます。
「それぞの強みを持ち寄って、シナジー効果を生み出すのだ!」
「必殺 ハイブリッド シナジー ドライブ!!!」
担当「こらっ! 社会派熱血バトル路線に戻っとるやないけー!!!」
作者「ひぃぃぃ。つ、次のコマを待ってください…」
「むさ苦しいメンズは苦手です〜」
囚われの身に思われた少女でしたが、実はその正体は美少女戦士からあげちゃん(サンタコス仕様)でした。
「からあげにレモンかけた人は死刑で〜す(本気)」
少女は鮮やかな赤の衣装を身にまとい、3兄弟の前に立っていた。路地裏には都会のざわめきが届かず、代わりに遠くで聞こえるクラクションが時間の輪郭をぼんやりと描いていた。長男はポケットに手を突っ込み、何かを測るように彼女を見つめていた。次男は足元の小石をつま先で転がしながら、視線をどこか適当な場所に投げ出していた。末っ子は壁にもたれ、何かを言いかけては、結局飲み込む動作を繰り返していた。
「助けてくれてありがとう、とは言っておくわ」少女が静かに切り出した。その声は透き通っていて、同時に遠い場所から届いたような感触があった。
「礼なんて必要ない。そもそも、それが目的じゃなかった」と長男が言った。その声には、理由を持たない冷たさが含まれていた。それが次男の表情にわずかなひびを入れた。
「でもさ、どうしてそんな目をして俺たちを見るんだ?」末っ子が壁から身体を離し、半歩だけ前に出た。彼の声には、不安と苛立ちとが混ざり合っていた。
少女は首をかしげ、柔らかい微笑を浮かべた。「それを聞きたいのは私のほうよ。どうしてあなたたち、私を助けたの?」その問いは真っ直ぐで、どこか無防備だった。
3兄弟は、沈黙の中で互いの目を見ないまま、彼女の言葉をそれぞれの仕方で受け止めた。その答えが誰の中にも見当たらないことを知りながら。
「ええいうもう、しゃらくせぇ!みんな、踊るぞ!」
サンタコス美少女、三兄弟、からあげ皇帝、帝国住人、みんな揃って、踊り始めました。
「だって今夜は聖なる夜だもの!」
どさくさに紛れて始まったクリスマスパーティ、すでに大盛り上がりです。
「うぃー、酔っ払ったー」
「おお、唐揚げだ。レモンをかけて食べると上手いんだよなー」
「待ったー、それだけは許しません!!!」
Soraの力で動くようになったからあげちゃん(サンタコス仕様)
どこかで見たことがある100tハンマーを振り回しています。!
パーティー会場のクリスマスツリーをよく見ると、、全てレモン!
輝くライトに照らされた黄色い果実たち。
「どうしてこうなった……」誰かが呟いたが、答えは返ってこない。
気付けば会場中の視線がツリーに吸い寄せられる。そして誰かが突然叫んだ。
「これ、食べていいのか!?」
「ああ…しっかり食え」「おかわりもいいぞ!」
次々とむかれるレモン。レモン。レモン!
その酸味に悲鳴を上げる者、笑いながら耐える者、なぜか静かに涙を流す者……。
「これ、からあげ帝国の陰謀なのでは?」
ゴゴゴゴ!!!
突然、地面が大きく揺れ始め、
ツリーがどんどんせり上がっていきます。
「なんだあれは!」
ツリーがまばゆい光を放つと、そこには巨大なロボットが立っていました。
からあげ皇帝「我はメカからあげ皇帝として復活した。汚れた大地ごと、おまえらを焼き尽くす!」
サンタコス美少女「ひどいよ!こんなのってあんまりだよ!」
帝国住人「復活のKを倒すにはアレしかないっす!」
三兄弟「地球のみんな、オラに元気レモンを分けてくれーーーーーー!!」
レモンが集まってきました
その時、
「ちゅどーん!」
凝縮し過ぎたレモンは核融合のような反応を起こし大爆発しました。
天界と大地が崩壊し、空には黄色い光の裂け目が現れた。その中心には、無数の巨大なレモンが凝縮され、まるで宇宙の卵のように静かに輝いていた。やがてその瞬間は訪れる。光が限界に達し、レモンのビッグバンが起きたのだ。
爆発とともに、世界はまばゆい光とレモン果汁の嵐に包まれ、波打つ酸の海がすべてを飲み込んだ。天上からはレモンの破片が彗星のように降り注ぎ、光のしぶきは星々を形作るかのように宇宙を照らした。
大地に築かれていた壮大な帝国の塔や古代の城は、レモンの果汁にのまれつつも、最後の抵抗のようにその尖塔をわずかに海面に浮かべている。そこに漂うのは、文明の残滓と儚い栄光だ。しかし、彼らはその終焉すら美しく彩るかのように、光の海に静かに沈んでいく。
空には、爆発の衝撃で生まれた渦巻く銀河や輝く星々が広がり、宇宙は創生の時を迎える。レモンの核が破壊されたことで、新たな時代が始まろうとしていた――それは、レモン果汁で満たされた新たな宇宙の始まりであり、すべてのものはレモンとともに生まれ、レモンへと還る運命を背負っていたのだ。
「光と酸の海から、新たな命が目を覚ます。その香りは、ほのかに酸っぱく、どこまでも鮮やかだった。」
サンタコスのからあげちゃん「ふぁー、もう朝か」
「そうだ、パーティが盛り上がり過ぎて、酔い潰れて眠っちゃったんだった…」
「あ、頭が痛い。飲み過ぎた…」
「お陰で変な夢を見た気がする… レモン、レモンが爆発してた。」
「ま、いっか」
サンタコスのからあげ皇帝は、ぐだぐだとベッドから起き上がり、頭を軽く押さえながらふらふらと立ち上がった。
「はぁ…パーティーで飲みすぎるなんて、からあげ皇帝ともあろうものが…」
と、部屋のドアが勢いよく開く。
「おーい、からあげ皇帝! いつまで寝てんの! 遅刻するよー!」
そこには、パンをくわえた幼馴染の「トースト子」がいた。制服姿で、慌てふためきながら足をバタつかせ、なぜか片手には学生鞄を持ち、もう片手はスカートの裾を気にしている。
「お前、何でそんなに焦ってんだよ…」
「今日、テストだってば! それより早く起きてよ!」
「……テスト……? なんの話だ?」
「えっ?」
からあげ皇帝は、寝ぼけたまま頭をかきむしりながらベッドから立ち上がる。その直後、トースト子が小さな段差に引っかかって、ド派手に転ぶ。
「きゃっ!」
スカートがひるがえり、まさかのパンチラ。
「うわっ! お前…朝っぱらから…破廉恥だな…!」
「なっ…! 見てんじゃないわよ! ばかっ!」
トースト子は顔を真っ赤にしながら立ち上がり、パンを口に加えたまま、拳を振り上げる。その様子に、からあげ皇帝はいつもの光景だと苦笑いする。
「やれやれ、相変わらずだな…」
そして、急いで着替えて玄関を飛び出すからあげ皇帝。外には、今日も眩しい日差しが広がっている。
「まったく…トースト子のせいで騒がしい朝だぜ。」
トースト子も遅れまいと、パンを加えたまま皇帝を追いかける。
「待ちなさいよ! 学校まで一緒に行くんだから!」
しかし、二人が角を曲がった瞬間――
「ブオオオオオオオォン!!」
「えっ?」
突然、大音量のエンジン音が響き、トラックが猛スピードで突っ込んでくる。
「うわああああああ!」
一瞬、全てがスローモーションになる。
――からあげ皇帝、トラックに吹き飛ばされる。
視界がぐるぐる回り、星が見え、意識が遠のいていく。
「……あれ? 俺、死んだ……?」
次に目を開けると、そこは――
見知らぬ草原。
「……ん? ここどこだ? 草原……?」
からあげ皇帝は周囲を見渡すが、そこには見慣れない大自然が広がっていた。
「ちょっと待てよ…まさかこれって…!」
自分の姿を確認すると、王冠が乗っかった"からあげ"の衣装を着ている。
「な、なんだよこれ!? 俺、"からあげ皇帝"が本物になっちゃってるじゃねえか!!」
目の前には、奇妙な獣が現れる。それは、巨大なレモンに目と足が生えた生物だった。
「こ、これは…レモン爆弾の夢の続きじゃないのか!? 俺、異世界に転生したのか!?」
巨大レモンは「シャーーーー!」と威嚇音を発し、からあげ皇帝に突進してくる。
「うわあああ! いきなりボス戦かよ! 武器! 武器はないのか!?」
からあげ皇帝は、なぜか手元に"フライヤー"を握っていた。
「こ、これで揚げろってのか!? 異世界でからあげを揚げる…? 馬鹿か!」
だが、逃げ場はない。
「くそっ…やってやるよ! 俺はからあげ皇帝だ!」
フライヤーに手をかけ、異世界のレモン爆弾との死闘が始まった――。
(つづく)
次回新連載、巻頭カラー「勇気爆発!サンタコス美少女からあげちゃん」
からあげ先生の次回作にご期待ください
サンタコス美少女からあげちゃん
「あんたたち、最後の最後までクリスマスを台無しにしてー!
レモンをばらまいたり!
ビッグバンを起こしたり!!
平和なクリスマスを返せーー!!!
許さない、お仕置きよーー!!!!」
これまでの出演キャラ一同&からあげ帝国民「ひぇーー ごめんなさいー」
エンディングテーマ「からあゲッワイクリスマス」
作詞:ChatGPT
作曲、演奏、歌:TopMediAi
映像制作:Sora
雪化粧 街がきらめきながら
夜空へ夢を映す
キラリと揺れるイルミネーションに
君を思い出してる
It's your heart or my heart or somebody's heart
誰かの笑顔に触れられるなら
It's your joy or my joy or somebody's joy
願い届かせたい
Get wild and bright
ひとりでは解けない愛のパズルを抱いて
Get wild and bright
この街で奇跡だけ待ち続けたくはない
Get hope and light
君だけが届ける光がここにあるさ
Get hope and light
離れても 信じてる夢をかなえようよ
~Fin~
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