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ITシステム全体像マップ v3.3 (AS-IS版)

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概要(目的)

この図は、現代のITシステムにおける構成要素とその役割、組織構造との関係性を視覚化したものです。クラウド導入・SaaS利用・IT運用の多様化により、技術者だけでなく利用者も含めた「全体設計」の重要性が高まっています。


ITシステム拡張レイヤーマップ(v3.3)

レイヤー 説明・構成要素/役割
ユーザー/クライアント端末 実際の利用者、PC、モバイル、IoT端末など
ヘルプデスク/ユーザーサポート 問い合わせ対応、一次トラブルシューティング、ユーザー教育、ナレッジ管理、FAQ整備など
業務クラウド/SaaS利用層 Office 365、Google Workspace、Slackなどの業務系クラウドアプリ
認証基盤/アクセス管理 SSO、ID管理、OAuth、認可、アクセス制御
セキュリティ(情報漏洩対策) アプリケーション権限管理、データ暗号化、DLP(データ損失防止)
アプリケーション層 ビジネスロジック、API管理、マイクロサービス、コンテナ
セキュリティ(外部侵入対策) ファイアウォール、IDS/IPS、WAF、VPN、ネットワークセグメンテーション
ネットワーク機器/通信基盤 ルーター、スイッチ、ロードバランサー、DNS、VLAN、ネットワーク仮想化
ストレージ/データ管理 SAN/NAS構成、RAID、DBMS、レプリケーション、バックアップポリシー
監視・バックアップ・運用管理 システム監視ツール、ログ管理、アラート設定、障害対応プロセス、バックアップ手順、 IT資産管理(ITAM)、ライセンス管理(SLM)、構成
サーバー基盤(オンプレ) 物理サーバー、仮想マシン、ハイパーバイザー、オンプレ仮想基盤など
IT基盤クラウド(IaaS/PaaS) AWS、Azure、GCPなどの仮想インフラ。VM、DB、ストレージ、Kubernetesなどを含む
ガバナンス・監査・内部統制 SOX法対応、内部監査、アクセスログ保全、改ざん検知、職務分掌、電子記録の監査対応など
電源/環境インフラ UPS、冗長電源構成、PDU(電源分配装置)、電源容量設計、発熱管理
ファシリティ/物理環境 データセンター設備、ラック配置、空調(冷却)、耐震対策、物理的セキュリティ(入退室管理など)

この表は、現場で積み重ねた経験から見えてきた「レイヤー構造の全体図」です。
技術と運用、利用と提供のあいだにある責任と信頼関係。
ビビッと来たら、あなたの現場で自由に使ってください。

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