これは何

Windowsのカスタマイズ・システム管理・デバッグ・セキュリティ等々に関連するいろいろな知見を書いていくスクラップです。
サーバー管理者向けやアプリケーション開発者向けというよりかはパワーユーザー向け？でしょうか。
投稿の追加も歓迎します。

スタートメニューのWeb検索を無効にする

WindowsのスタートメニューはWindows Searchサービス(wsearch)によりローカルストレージにあるファイルにインデックスが貼られたファイルを高速に検索することができる。
...にもかかわらず自動的にWeb検索の結果が表示されてしまうためちょっと残念な使い勝手になってしまっている。

Web検索を無効にするには下記の手順でレジストリを書き換える方法がある。

レジストリエディタ (Win+R -> regedit -> Enter)を開き、下記の階層にアクセスする。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Explorer

DisableSearchBoxSuggestionsという名前のキーをDWORD型(32bit)で作成し、値 1 を設定する。

システムフォントを変更する

NoMeiryoUIというツールを使うとエクスプローラー等のアプリケーションに設定されるシステムフォントを変更できる。

次のフォントが可読性が高くおすすめ。

• BIZTER: BIZ UDゴシックとInterの合成フォント
• IBM Plex Sans JP: IBMのコーポレートフォント

スタートメニューにユーザー独自のショートカットを追加し、アプリケーションを素早く起動する

「ファイル名を指定して実行(Win+R)」で shell:programsと入力しEnterを押すとスタートメニューフォルダが開く。ユーザー共通のフォルダの場合は shell:common programs となる。

ここにショートカットを配置すると、スタートメニューから検索できるようになる。

アプリケーションの起動にはPowerToysユーティリティ群に含まれる PowerToys Run や Keypirinha などのランチャーを使う方法もあるが、標準機能で実現するにはこの方法が便利。
上記の「スタートメニューのWeb検索を無効にする」手法と併せると使いやすくなる。

https://keypirinha.com/
https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/run

すべてのコントロールパネル要素にアクセスする(GodMode)

GodMode.{ED7BA470-8E54-465E-825C-99712043E01C}という特殊な名前のディレクトリを作り、Explorerで開くとすべてのコントロールパネル要素にアクセスすることができる。これは「God Mode」と呼ばれている。
なお、GodModeの部分はそれ以外の任意の文字列でも構わない。
この特殊フォルダ内の要素はショートカットファイルのようなものになっているため、デスクトップ等別の場所にコピーすることもできる。

https://www.tomshardware.com/how-to/enable-god-mode-windows-11

バッチファイルからPowerShellスクリプトを起動する

PowerShellにはセキュリティの観点から実行ポリシーというしくみがあり、デフォルトでは署名されていないスクリプトはPowerShellセッション内から直接実行することができない。
しかし、次のようなバッチファイルをPowerShellスクリプト(*.ps1)と同じ階層のディレクトリに作成してPowerShellの起動時に実行ポリシーを指定することでスクリプトを実行できる。
PowerShell製の雑多なツールにこのバッチファイルを同梱すればバッチのダブルクリックだけで実行できる形にして配布できる。

@echo off

powershell.exe -NoLogo -NoProfile -ExecutionPolicy RemoteSigned -File SomeScript.ps1

https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/microsoft.powershell.core/about/about_execution_policies?view=powershell-7.4

コントロールパネルでセットできるキーリピート速度の限界を超える

keyrate というCLIツールを使うと、コントロールパネルのキーリピート速度の限界を超えて任意の値に設定できる。

https://github.com/valinet/Win11DisableRoundedCorners

:: 引数
keyrate.exe <delay[msec]> <repeat[msec]>

:: 実行例
keyrate.exe 180 20

同様のことができるGUIのツールもあった。

https://github.com/NumberPigeon/keyrateGUI

Windows 11のウィンドウの縁を直角にする

Win11DisableRoundedCorners - Windows 11のウインドウの角を角丸から直角にするツール。細かいけど結構気になる。
https://github.com/valinet/Win11DisableRoundedCorners

Unable to restore DWMというエラーが出て実行に失敗することがあるが、C:\Windows\System32 にある uDWM_win11drc.bak を削除することで解決できた。 詳しくはIssueを参照。

https://github.com/valinet/Win11DisableRoundedCorners/issues/35

Windows 11のコンテキストメニューをWindows 10ライクにする

reg add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe

リンク集

• Awesome Windows 11
• Finest Windows Optimizer
• Win11 Debloat
• Sophia Script for Windows
• Win Debloat Tools
• Windows 11 Guide

アプリケーションが動作する際のファイルやレジストリの変更、API呼び出しを追跡する(Sysinternals Process Monitor)

Sysinternals Suiteに含まれるProcess Monitor (procmon.exe)を使うと、アプリケーションが動作する際にアクセスするファイルやレジストリの変更、APIの呼び出しを追跡することができる。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/downloads/procmon

https://theitbros.com/process-monitor-procmon/

自動起動するアプリケーションを探して無効化する(Sysinternals AutoRuns)

Sysinternals Suiteに含まれるAutoRunsを使うと、自動起動するアプリケーションを探したり無効にしたりすることができる。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/downloads/autoruns

「Windowsの設定」を「ファイル名を指定して実行」から開く

「Windowsの設定」はUWPアプリとして作られており、ms-settings: URIスキームを指定することで特定のページを「ファイル名を指定して実行」などから開くことができる。
例えば、ネットワークの状態ページを開くには ms-settings:network-statusとタイプする。

(でもこんなの長ったらしくてタイプしたくないのでスタートメニューにショートカットを配置しておくと良いかもしれない。)
URIスキームの一覧はMicrosoft Docsから確認できる。

https://learn.microsoft.com/en-us/windows/uwp/launch-resume/launch-settings-app#ms-settings-uri-scheme-reference

エクスプローラーの履歴を保持している「Shell Bags」

GIAC

例によってエクスプローラーの履歴もレジストリ上で管理されており、
HKCU:\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags
等で確認出来る。

ShellBags Explorerなどのツールでその中身を見ると、
この様に古い情報を確認する事が出来る。

攻撃の対象となる事もあるが、
ログインの遅延などニッチな場面で役に立つかもしれない。

タイル型WMを使い大量のウィンドウを効率的に整理する

Windowsでのウィンドウ管理は基本的にマウス等で行う必要があるが、サードパーティ製のウィンドウマネージャを使うことでLinuxのようなキーボード主体の操作感を実現することができる。

• PowerToys Fancy Zones: PowerToysに同梱されているウィンドウ整理ユーティリティ。手動でウィンドウをグリッド状にスナッピングする方式なのでLinuxのようなタイル型WMとは若干使い勝手が異なる。
• bug.n: XmonadにインスパイアされたWM。
• komorebi: i3にライクなタイル型WM。
• GlazeWM: i3ライクなタイル型WM。モダンで比較的簡単にカスタマイズできるのでおすすめ！Zebarというステータスバーと組み合わせることもできる。