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なりすましメール対策の経過観察

に公開

🛡️ なりすましメールの試行は減ったのか?DMARC「p=reject」後の効果を検証してみた

2025年5月末、独自ドメインメール(support@〜)がなりすましに悪用されていることが DMARCレポートで発覚
当初は何が起きているのか分からず不安でしたが、ChatGPTに毎日DMARCレポート(XML)を送り、内容を解析・記録してもらいながら、少しずつ防御を強化していきました。

ついには p=reject へとDMARCポリシーを強化。
今回はその後の状況を グラフとデータで振り返り、効果を検証 してみます。


📈 対策の効果は?

以下のグラフは、1日ごとのなりすまし試行件数を段階ごとに可視化したものです。

なりすまし件数の推移グラフ
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フェーズ 期間 特徴
🔴 Before(対策前) 5月下旬 SPFやDKIMが未整備。毎日5〜6件のなりすましが発生。
🟠 During(途中) 6月初旬 SPF/DKIM/DMARCの見直しを実施。徐々に減少傾向に。
🔵 Reject(強化後) 6月中旬 p=reject 設定後、ゼロ件の日が登場。効果が明確に。

🤖 ChatGPTに毎日レポートを送ってわかったこと

  • DMARCレポートは毎日1〜5通届きます(Google, Outlook, AOL, Mail.Ruなど)
  • XMLファイルをChatGPTに送ると、送信元IP、SPF/DKIM結果、DMARC評価を即座に解析してくれる
  • 毎日記録し続けることで、攻撃の減少・IPの傾向・防御効果を視覚的に評価できました

📌 ChatGPTをDMARCレポートの“補助アナリスト”として活用するのは、予想以上に安心感がありました!


🌍 どの国から多かったか?

試行元のIPから地域を集計したところ、以下のような傾向が見られました:

国名 試行回数
🇷🇺 ロシア 4件
🇺🇦 ウクライナ 3件
🇮🇳 インド 2件
🇧🇩 バングラデシュ 2件
🇮🇩 インドネシア 1件
🇬🇧 イギリス 1件
🇳🇱 オランダ 1件
その他(主にアジア・旧東欧) 数件

なりすましは地域を問わず、世界中からボット的に試行されていることがわかります。


✅ 対策のまとめと現時点の効果

項目 内容
SPF / DKIM 適切に設定済み(Google Workspace & WordPress用)
DMARC設定 p=reject; rua=mailto:〜 へ強化済み
公開メール support@ からエイリアスへ変更し露出を最小化
結果 ゼロ件の日が出現。なりすましの頻度は大幅減。

📘 ChatGPT+DMARCで、なりすまし対策の「可視化と安心」を手に入れる

  • 自分が送っていないのに、自分のドメインが加害者扱いされることがある
  • DMARCを設定し、レポートを確認することで、被害の「見える化」と「証拠保全」が可能
  • AI(ChatGPT)と連携することで、継続的に記録・分析・判断がしやすくなる

🔜 次のステップ

  • ゼロ件の日が続いたら「完全に撃退できた」記録として続編を投稿予定
  • 攻撃傾向のまとめや、Zenn記事シリーズの目次ページも作成予定です

📌 このシリーズの過去記事:


✉️ DMARCレポートを受信したら、是非、ChatGTPで分析してみてください。

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