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📘 Pagesで作るKindle出版マニュアル(2025年10月版)

に公開

はじめに

このマニュアルは、**Apple Booksで出版した固定レイアウトEPUBファイル(Pagesで作成)**と
JPEG表紙画像を使って、
Amazon Kindle Direct Publishing(KDP) で電子書籍を出版する手順をまとめたものです。
この手順で作成した電子書籍は、現在、kindleで審査中です。


フェーズ 1:KDPアカウントの作成と設定

Step 1:KDPアカウントの作成

  1. Amazon Kindle Direct Publishing にアクセスし、「サインアップ」をクリック。
  2. 既存のAmazonアカウントでログインできます。
  3. 規約を確認し、「同意する」をクリックします。

Step 2:アカウント情報の登録(支払い・税金情報)

KDPの「マイアカウント」で以下を設定します。

  • 著者情報:氏名、住所などを入力。
  • 支払い情報:印税振込用の銀行口座を登録(日本の銀行でOK)。
  • 税情報:米国の税務質問に回答。
    日本居住者は「マイナンバー(TIN)」を入力し、源泉徴収軽減申請を行います。

フェーズ 2:原稿ファイルと表紙ファイルの準備

Step 3:原稿ファイル(EPUB)の確認

項目 状態
ファイル形式 EPUB形式
レイアウト 固定レイアウト
背景 削除(白背景)
余白 すべて0mm
ページサイズ A5(136×217mm)そのままでOK
目次 自動生成に任せ、本文内目次は削除
表紙 含まない

💡 Apple Books用に作ったA5レイアウトでも、背景を削除すればKindleでもズレません。
💡 自動生成の目次は「見出し」を使用します。見出しには絵文字やスペースが含まれないようにしましょう。
💡正しく作成されていることをkindle Previwerで確認しましょう。


Step 4:表紙ファイル(JPEG)の最終仕様

項目 推奨仕様
ファイル形式 JPEG (.jpg) または TIFF (.tif)
推奨サイズ 2560 × 1600 px
解像度 300 dpi
注意 EPUB本文には含めず、KDPで別途アップロード

フェーズ 3:KDPへのアップロードと設定

Step 5:新しい電子書籍を作成

  1. KDPトップの「本棚」にアクセス → 「電子書籍を作成」をクリック。
  2. 「Kindle本の詳細」画面で以下を入力:
項目 内容例
タイトル 本のタイトルを日本語、カタカナ、ローマ字で入力
著者名 ペンネームまたは実名
説明文 書籍の紹介文を記載(例:写真集・作品集など)
出版権 「著作権者であり出版権を保有している」を選択
カテゴリ 分かりにくい。当てはまるカテゴリを3つ指定する
キーワード 検索に使われそうな語を入力

Step 6:原稿と表紙のアップロード

  1. 原稿アップロード
    → 固定レイアウトEPUBファイルを指定。

  2. 表紙アップロード
    → JPEG表紙を指定。

  3. プレビュー確認
    「プレビューアを起動」→ スマホ/タブレット/Kindle端末モードで表示を確認。
    ページ縮小やレイアウト崩れがないか、目次が正しく表示されるかチェック。

  4. DRM設定
    不正コピー防止機能。個人出版では「無効」でも問題なし。

  5. 主コード(Primary Code)
    ISBNの代わりにKDPが自動で発行する ASIN を使用。入力不要。


Step 7:価格とロイヤリティ設定

  1. テリトリー
    「全世界の権利」または特定の地域を選択
  2. ロイヤリティ
    • 35%:定価250円未満
    • 70%:定価250円以上
  3. 価格設定
    日本円で設定
  4. KDPセレクト(任意)
    Kindle Unlimited配信や無料キャンペーンを使いたい場合に登録。
    ※登録中は他ストアでの販売不可。

Step 8:出版

  1. すべての内容を確認し、「Kindle本を出版」をクリック。
  2. 審査が始まり、通常6〜72時間以内にAmazonストアで販売が開始されます。

✅ 出版後のチェックリスト

チェック項目 内容
表紙 KDPにアップした画像が正しく表示される
ページ スワイプで1ページずつ進む
奥付 最後に正しく表示される
目次 Kindleプレビュワー右側に自動生成されている
表示端末 スマホ/Fire HD/Kindle端末で問題なし

💡補足とまとめ

  • 固定レイアウトEPUBは、Pagesから直接書き出したファイルでOK
  • 背景を削除すれば、A5比率でもKindleで縮小・余白問題が発生しません。
  • 表紙・目次を本文に含めず、KDPで別途アップロードするのが最も安定します。
  • 審査通過後は、KDP本棚でカバーや価格をいつでも変更可能です。

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