IT事情徒然 1.5章 世界の検索エンジン事情2025

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世界の検索エンジン事情2025:Googleの圧倒的シェアと地域勢の生存戦略

前回の記事では、なぜチェコの Seznam が生き残ったのか、そして日本の検索エンジンが消えていったのかについて考察しました。

今回はその補足として、2025年現在の検索エンジンの市場シェアを整理し、世界と日本の状況を比較します。


🌍 世界全体の検索エンジンシェア(2025年)

検索エンジン 市場シェア(推定) 備考
Google 約 89.5%〜90% 世界のほぼ標準
Bing 約 3〜4% Microsoft製、GPT連携など
Yahoo! 約 1% Bingベースが多い
Yandex 約 1.5% 主にロシア
Baidu 約 0.7% 中国国内での存在感
DuckDuckGo 約 0.8% プライバシー特化
その他(Ecosia, Braveなど) 小数% 利用は一部地域で限定

🔍 補足:Googleが世界のインフラ化している一方で、一部の国・分野では独自勢が生き残っているのが現状です。


🗾 日本国内の検索エンジンシェア(2024年)

検索エンジン 市場シェア(推定)
Google 約 76%
Yahoo! Japan 約 16%
Bing、その他 数%以下

Yahoo! Japan は現在でも一定のシェアを持っていますが、検索エンジン本体はGoogleベースです。


💡 考察:なぜGoogle一強が崩れないのか?

  • アクセス速度、精度、UIなど、総合的な完成度
  • 他サービスとの連携(Gmail, Chrome, Android, etc)
  • 広告・収益モデルの圧倒的スケーラビリティ
  • ブラウザ・OSとの統合(特にAndroid)

🔚 まとめ:それでも地域勢は消えていない

  • Yandex(ロシア)
  • Baidu(中国)
  • Seznam(チェコ)

など、特定の言語・文化圏ではローカル特化型エンジンが生き残る土壌があります。


📚 出典情報(参考)


次回(記事2)では、検索エンジン以外のITインフラ──特にクラウド基盤の国産化の困難さについて、深掘りしていきます。

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