Cursor,Windsurf,Github Copilotを課金して使い比べしてみた感想
最近急速に進化しているAIコーディングアシスタント。開発効率を上げるために導入を検討している方も多いのではないでしょうか。今回、私はここ1ヶ月間で「Windsurf」「Cursor」「GitHub Copilot」の課金枠を契約するに至って実際の開発で使い倒し中です。
というか最近はAIコーディングアシスタントを頻繁利用しており、課金枠が少なすぎてすぐにCursorを使い切ってしまったからなし崩しで課金しています!気を抜いてコンテキストが増えすぎるとすぐに数ドル消滅してしまうのでできる限り従量課金は避けたいからです。
それぞれのツールの特徴や使用感、課金体系の違いについてレポートしました。
ちなみにCursorに至っては1年間ほど使ってますがルール機能などをまともに活用し始めたのは最近です。
2025/06/11時点では徐々に強みの差が小さくなりつつあります。
一方でOpenAIにWindsurfが買収された影響でClaudeは3.7までの対応(API経由で利用可能)。Cursorは4に対応。
しかしWindsurfはOpenAIのo3をクレジット1で使えます。
結論としてはCursorが一番良い
(課金枠を使い果たした画像)
結論から言うと、最も使いやすいと感じたのはCursorでした。とこの記事を投稿した時点ではそうでしたしClaude4が使用できる点で今も同じです。ただWindsurfとの差も縮まってきていることもあり何方かと言えばCursorが良い!と判断しています
Cursorの優れている点
・GIFアップロード機能: スクリーンキャプチャをGIFとしてアップロードできたため、コードの問題点や要望を文章で説明する手間が減ります。mp4はもちろん使えない...のでGIPHY CAPTUREというアプリで撮影動画をGIFとしてDLしてプロンプトに貼り付けてます
・柔軟なルール設定: mdファイルを作成して常に参照させたり、都度参照させたりと柔軟なルール設定が可能。Windsurfのよりも使い勝手が良かったです。
・直感的なUI: コンテキスト追加も「@」プレフィックスでファイル参照が簡単に行えます。Windsurfもできます。
Cursorの気になる点
課金体系: 使い放題プランがなく、使用量に応じた従量課金のみなのが残念でした。ヘビーユーザー向けの無制限プランがあればぜひ契約したいところです。
ただし、ルールで指定した計画と実行結果の記録を毎回つけて実装しているのですがCursorの場合だけ新規の記録を追記ではなく過去の記録を上書きしようとするめんどくさい挙動の頻度が高かったのが謎でした。他のツールではあまり生じません。
Windsurf - Cursorより月5ドル安いけどOpenAIサイドで強くなりつつある
高コストモデルだったo3が他のモデルと同じクレジット1の消費で利用できるようになりました。このままOpenAI贔屓の内容になると予想
Windsurfの優れている点
・IDEのUIがデフォルトで良い: デフォルトでIDEに美しいテーマが適用されています(個人的にはDainty - Panda Themeという拡張機能を使っているのでそこまでメリットに感じませんでしたが)。
・基本性能の高さ: コードの理解度、提案の質はCursorと概ね同等だと思います。
Windsurfの気になる点
25/5/7追記
Cascade errorが多い
一度に処理できる量がCursorより少ないのかCascade errorが頻繁に生じます。1000行未満のファイルでコンテクストを多く保存できるはずのGemini 2.5 Proでも同様なので仕様と思われます。
OpenAIに買収されたので色々と改善されていってほしい。
また、パソコンをしばらく閉じてまた開くとチャット履歴が見れなくなります。これはアーカイブにチャット履歴が移りWindsurf側のサーバーと再同期した際にそのような挙動になっているからだと思われますが地味に面倒。
25/4/25追記
やはりわかりにくかったということでFlow Actionクレジットが廃止されました。料金体系も改めて確認したところCursorと同じようです。(まだ新料金体系になってから触れていない)
料金だけで見ると単純に5ドルだけWindsurfの方がお得になったようです。ここら辺は変更が早いので最新情報は公式サイトを見た方が良いです。
------過去の内容
複雑な課金体系: 月15ドルプランでは、AIモデル使用回数500回の制限に加え、Flow Action(ファイル参照や編集操作などのワークフロー)にも1500回の制限があります。どちらかが尽きると追加課金が必要になるため、使用パターンによっては割高に感じることも。
追加課金の割高感: 課金枠を増やす場合、10ドルにつき300クレジットという設定。両方の枠を使い切った場合、追加してもすぐに使い切りやすいので注意
上位プランの必要性: 本格的に使うなら、AIモデルが無制限の60ドルプラン(Flow Actionは3000回まで)が必要かもしれません。
(抵抗ない人向け)招待コード経由で有料枠が250クレジット分お互い増えます(4.23修正)
リファラル経由だと有料枠が増えるので課金するならこちら経由がおすすめです。抵抗なければ踏み踏みしてもらえれば。
課金枠を増やす場合、10ドルにつき250クレジットなので10ドル分がちょどお得です。
Flow Actionが廃止されたのでシンプルに250回ほどWindsurfのIDE上でチャットできます。
GitHub Copilot - コード生成の老舗としての安定感
Copilotの優れている点
・コード品質: 3つの中で、生成されるコードが最も安定している気がしました。
・VSCodeとの統合: VSCode内でのインテグレーションがスムーズです
・シンプルな課金体系: 月額10ドルのシンプルなプラン体系で分かりやすいです。Cursor20ドル、Windsurf15ドルなので一番安い!(課金枠はやや少ない)
・Microsoftなのもあり市民権をおそらく他IDEより得ているので企業も導入しやすい
・コード編集中に編集中であることのわかる表示(ファイルが読み込まれるに従いややグレーかかったフォントテキストが通常テキストに変わるアニメーションなど)はよかったです。
Copilotの気になる点
まだ使い始めたばかりで機能を活かしきれていません。
ドキュメント参照の不便さ: CursorやWindsurfのように「@」プレフィックスでコンテキストを簡単に追加できない点が不便でした。
ルール:Curosorのようにmdsファイルを作成してルールを都度参照させながらができない...毎度コピペで呼び出すのはちょっと面倒
編集中に無限ローディングが続くことがありました。
たまにファイルの中身が空になってしまっている。それでエラーになった...
25/4/13 追記
コメントで知りましたがプレフィックスに#でコンテキスト追加できました。.github/code-instructions.md でカスタムプロンプトも追記できるそうなので使ってみます。
25.5.30更新 CursorとWindsurfで使用できるモデルについて
Cursorは比較的に新しいモデルを使用できます。
現時点で最も話題のClaude4にIDEとして対応しているのはCursorで、WindsurfはAPIキーを自分でセットしないと使えません(別途APIクレジットが必要)。
そのため最新モデルを使用するならCursorが無難です。ただし、安価モデルに関してはWindsurfが現状はお得です。GPT-4.1はクレジット0.25で、Google Gemini Flash 2.5に関してはクレジット0.1です。
例えばWindsurfはクレジット500が毎月振られるため、モデルのクレジット0.1は5000回ほどのチャットや処理をWindsurf上で行うことができます。
すぐにクレジットが尽きてしまう学生なんかにオススメなのはWindsurfかもしれません..!
総評: それぞれのツールに合った使い方があるはず
3つのツールを1ヶ月使ってみた結論としては、使用ケースによって最適なツールが異なるということです。
ルール作りをこだわるなら: Cursor
Cursorより少し節約するなら: Windsurf
信頼性重視でAIアシスト使うなら: GitHub Copilot
少し雑ですがこのあたりの感覚で選ぶと良いかもしれません。個人的には、Cursorに無制限プランが追加されれば迷わずそちらを選びますが、現状では使用頻度や用途に応じて選ぶのがベストかもしれません。
Cursorを使い続けたかったのですが、コンテキストちょい多めの従量課金リクエストで1回のプロンプトで円換算で300円ちょいほどが吹き飛びました。一発の指示の出力ガチャで自炊した昼飯代がサイバー空間のどこかへと消え去りました。
Windsurf派の方も多いと思うのでそちらを長く使っている人の意見も聞いてみたいものです。どんなツールもフレームワークも使い手次第なところありますので。
Discussion
大変興味のある記事で参考になりました。ありがとうございます。 1点、質問なのですが記事の中で、GIF画像をカーソルにアップロードしていますが、どのように処理されているかをご教示ください。
ドラッグドロップで使ってます!
Copilotですと # でコンテキスト追加できました!
また、 .github/code-instructions.md にカスタムプロンプトを入れておけます!
ありがとうございます!記事にその旨を追加しました