WordPressのプラグイン開発に伴うGPLライセンスや販売について
GPLライセンスって何ぞやという話
- WordPress はフリーソフトウェアで100% GPL ライセンスで配布されているフリー&オープンソースソフトウェアだよ。
- GPLには1~3までバージョンがあり、WordPressが採用しているのはバージョン2
- ただしテーマ等を配布する我々はバージョン3を採用してもOK(出典:https://wordpress.org/about/license/)
- 配布する場合はバージョン2を含むそれ以降のバージョンのライセンスを採択する必要がある。
- GPLライセンスは以下の自由を利用者に保証する、利用者全体が自由にそのソフトを使えるように保証するためのライセンスだよ。
- いかなる目的に対しても、プログラムを実行する自由
- プログラムがどのように動作しているか研究し、必要に応じて改造する自由
- 身近な人を助けられるよう、コピーを再配布する自由
- 改変した版を他に配布する自由
GPLライセンス違反例
自由な使用を規制するような文言が利用規約等に記載されている。例えば↓のようなもの。
- 機密保持契約(NDA)のもとで配布するよ
- アダルトでの利用禁止
- 公序良俗に反する利用の禁止
- 暴力団等の使用禁止
- 軍事利用や商用利用の禁止
- 1サイトにつき1インストールという制限
『「100% GPL」とは』より引用したものに自分なりの補足を追加
以下、100% GPL
「100% GPL」とは「PHP のコードのみではなく、その派生物に含まれる JavaScript・CSS・画像・音声ファイル・アイコン・フォントなどすべてのアセットに対して GPL または GPL 互換ライセンスを採用すること」です。
スプリット・ライセンス
PHP コードのみが GPL (または GPL 互換ライセンス) であり、その他のアセットのすべてまたは一部が GPL 互換ではないライセンスは、スプリット・ライセンス (split = 分割) と呼ばれます。
Javascript、CSS、画像等は、WordPressがなくても動くWordPress に依存していないプログラムなので、必ずしもGPLで配布する必要はない。
スプリット・ライセンスを適用することは、法的には問題ありません。
コミュニティガイドラインにおける「100% GPL」
WordPress 公式ディレクトリにテーマやプラグインを掲載する際は、**100% GPL または完全に GPL と互換性のあるライセンス**を採択する必要があります。また、WordPress.org コミュニティガイドラインに基づいたイベント (WordCamp、WordPress Meetup など) にスピーカー・運営者・スポンサーとして参加する個人または企業も、頒布や宣伝する WordPress 派生物が同様のライセンスを採択していることが参加の必須条件となります (一般参加者に対しては制限はありません)。
法的問題の有無 | コミュニティガイドライン | |
---|---|---|
GPL 互換(100% GPL) | 問題なし | 合格 |
スプリット・ライセンス | 問題なし | 不合格 |
GPL 非互換 | 問題あり | 不合格 |
配布する場合のライセンスについて
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WordPress 公式ディレクトリにテーマやプラグインを掲載する際は必ず100% GPL ライセンスorGPLライセンスと互換性のあるライセンスでなければいけない。
- WordPress をベースに開発したプラグインやテーマを必ず公開・配布しなければいけないということではないよ。
- ただし、配布する場合はGPLライセンスに準じる義務があるよ。
WordPress 公式ディレクトリに掲載するメリットって何?
- 無料ダウンロードできる一覧で表示されるからプロモーションしやすいよ
- ダウンロードするユーザーにわざわざzipをインストールさせる必要がない。
- wordcampに参加できる?(多分参加しない気はする)
- 登録前にソースコード等の確認やレビューが行われるため、安全性や品質が担保されている。
- 具体的なコードの書き方にルールがあるよ。
WordPress 公式ディレクトリに掲載しないデメリットは?
WordPress 公式ディレクトリに掲載されていないテーマやプラグイン=「野良テーマ」「野良プラグイン」と呼ばれる。
-
公式ディレクトリに同じ名前の登録があった場合、そのアップデートが野良に反映されてしまう。
- 同じ名前のテーマやプラグインが公式ディレクトリに存在し、これらのアップデートが発生すると、自分が開発した公式ディレクトリに掲載されていないテーマやプラグインにアップデート通知が届いてしまう
- そのアップデートを実行すると野良〇〇は公式ディレクトリに掲載されている方のアップデートが実行され、野良のファイルが上書きされてしまう。
-
自動アップデートが行われない。
- 公式ディレクトリに登録していないと自動でバージョンアップ通知が出せない。
- 「公式ディレクトリに登録していないテーマやプラグインでもバージョンアップ通知をだしたい!」にて公式ディレクトリに登録していない場合でも通知を出す方法が記載されているけど、10年前のなのでそれこそバージョン的にリスクが高いなというお気持ち。
- WordPressは世界No.1シェアのCMSなので、セキュリティの穴を狙われやすい。
- なのでWordPress自体はセキュリティの脆弱性を確認次第でアップデートを行っている。
- 公式ディレクトリに掲載されているテーマやプラグインは管理画面からアップデートできる。
- さらに現在のWordPressバージョンに対応しているかも確認できるよ。
- 野良の場合はアップデートが行われるかも分からない。
- アップデートされなかった場合はWordPressを最新版にアップデートしていても、野良に脆弱性があればそこからハッキング等が行われる可能性もある。
- 公式ディレクトリに登録していないと自動でバージョンアップ通知が出せない。
GNUライセンスに関してよく聞かれる質問 より引用
GPLは、わたしの配布サイトからプログラムをダウンロードするのにわたしが課金することを許可しますか?
はい。プログラムの複製を配布するにあたり、望むだけの料金を課すことができます。
GPLv2のもとでは、もしあなたがバイナリをダウンロードによって配布するならば、ソースのダウンロードに関しても「同等のアクセス」を提供しなければなりませんので、ソースのダウンロードに課す料金はバイナリをダウンロードするための料金よりも高くなってはならないということになります。
もし、GPLv3のライセンスのもとでバイナリが配布されるならば、同じ場所で追加料金なしでソースコードへの同等のアクセスを同じ方法で提供しなければなりません。
GPLは、ソフトウェアを受け取った人間がわたしに料金を支払うこと、およびまたは、受け取った旨を通知することを義務づけることを許可していますか?
いいえ。実際のところ、そのような要求はプログラムを不自由にしてしまいます。もし人々がプログラムの複製を手に入れたときに料金を支払ったり、誰か特定の人物にそのことを知らせたりしなければならないなら、そのプログラムは自由ではありません。自由ソフトウェアの定義を参照してください。
GPLは自由ソフトウェア・ライセンスの一つですから、そのために誰かに料金を払うことなく、人々がソフトウェアを使うこと、そして再配布することさえ許可しています。
あなたは、あなたから*コピーを得る人に料金を課すことができます*。ほかの誰かからコピーを得るときに、その人があなたに支払うことを要求はできません。
GPLが適用されたソフトウェアを料金を取って配布する場合、わたしは公衆が料金なしでもソフトウェアを手に入れられるようにしなければならないでしょうか?
いいえ。しかし、もし誰かがあなたに料金を払って複製を手に入れたならば、GPLはその人が公衆にその複製を、料金のありでもなしでも、リリースする自由を与えています。たとえば、誰かがあなたに料金を払ったならば、その人は複製を一般公衆に向けてウェブサイトで公開することが可能です。
わたしは、自分の著作物によって名声を得たいし、人々に自分が書いたもののことを知って欲しいのです。GPLを適用しても、わたしはそのような名声を得ることができますか?
もちろんあなたはご自分の著作物について名声を得ることができます。あなた自身の名前(ここではあなたが著作権者と仮定)を著作権表示に書くのは、GPLのもとでプログラムをリリースすることの一部です。GPLでは、すべての複製に適切な著作権表示を載せることを要求しています。
GPLはフォントにどのように適用できるでしょうか?
フォントのライセンシングは複雑な問題で真剣な考察が必要です。以下のライセンス例外は実験的ですが、一般の利用に承認されています。これに関する提案を歓迎します。こちらの説明を読み、licensing@gnu.orgに連絡ください。
この例外を使うには、パッケージに含まれるそれぞれのファイル(可能な範囲で)のライセンス表示でそのファイルがGNU GPLのもとで配布される旨を述べますが、その最後に以下の文面を加えてください:
As a special exception, if you create a document which uses this font, and embed this font or unaltered portions of this font into the document, this font does not by itself cause the resulting document to be covered by the GNU General Public License. This exception does not however invalidate any other reasons why the document might be covered by the GNU General Public License. If you modify this font, you may extend this exception to your version of the font, but you are not obligated to do so. If you do not wish to do so, delete this exception statement from your version.
日本語訳:
特別な例外として、このフォントを使って文書を作成し、このフォントまたはこのフォントの変更されてない部分を文書に埋め込んだとき、このフォントは、それ自身として、結果の文書を、GNU一般公衆ライセンスの及ぶものとはしません。この例外は、しかしながら、GNU一般公衆ライセンスが文書に及ぶ、その他の理由を無効とはしません。このフォントを改変したとき、あなたはこの例外をあなたのバージョンのフォントにも拡張できますが、その義務はありません。そうしたくない場合は、この例外の文をあなたのバージョンから削ってください。
顧客がサブスクリプション・フィーを支払うことを継続しない場合、動作しなくなるデバイスにGPLのソフトウェアを使えますか?
いいえ。このシナリオでは、料金を支払うことを継続するという要求がユーザがプログラムを実行する能力を制限します。これはGPLの上への追加の要求でライセンスはこれを禁止しています。
GPLを行使する力があるのは誰ですか?
GPLは著作権のライセンスですから、GPLを行使する力を持つのはソフトウェアの著作権者です。GPLに違反した事例を発見した場合、あなたは関係するGPLの及ぶソフトウェアの開発者たちに知らせるべきです。かれらは自身著作権者であるか、著作権者とつながりがあるでしょう。
二つのライセンスが「両立する」とはどういう意味ですか?
二つのプログラム(あるいは両者の本質的な部分)を結合して一つの大きな著作物にするためには、そういったやり方で両方のプログラムを利用する許可を得ていなければなりません。二つのプログラムのライセンスがこれを許可していれば、それらのライセンスは両立します。両方のライセンスを同時に満たす手段が存在しない場合、それらは両立しません。
いくつかのライセンスでは、結合の方法がそれらが両立するかどうかに影響することがあります。たとえば、あるライセンスは、二つのモジュールを一緒にリンクすることは許可しているが、コードをマージして一つのモジュールにすることは許可していない、といったたぐいです。
単に二つの別々のプログラムを同じシステムにインストールする場合、それらのライセンスが両立する必要はありません。なぜなら、これは別々のプログラムを一つの大きな著作物に組み合わせてはいないからです。
ライセンスが「GPLと両立する」とはどういう意味ですか?
ほかのライセンスとGNU GPLが両立するという意味です。あなたは、ほかのライセンスのもとでリリースされたコードをGNU GPLのもとでリリースされたコードと結合して一つの大きなプログラムにすることができます。
すべてのGPLの版は、プライベートなそのような結合著作物を許可しています。また、そのような結合著作物の配布も同一のGNU GPLの版のもとでリリースされる限り、許可しています。ほかのライセンスもこれを許可しているならば、そのライセンスは GPLと両立します。
GPLv3はGPLv2よりも多くのライセンスと両立します。GPLv3は、GPLv3自身にはないある種の追加の要求をもったコードとの組み合わせを許します。第7節に、これについてもっと情報があり、許される追加の要求の一覧もあります。
サブスク課金システムはGPLライセンスに違反しないの?
検索の海を漂っていたら「Red Hat Enterprise Linux」というGPLを中心とするライセンスで提供されるオープンソースソフトウェアの「サブスクリプションに関するよくある質問」みたいなまとめPDFを発掘した。
Red Hat Enterprise Linuxのサービス内容は割愛するけど、各種サービスはあれどほとんどのサービスの中での料金プランはセルフサポート(1年間)とスタンダード(1年間)の2つっぽい。セルフサポートの方が課金の恩恵が少なくてスタンダードより安いプランというくらいの解像度でOK。
で、実際にそのPDFでどういう内容が書かれていたのかをClaude 3 Opusに壁打ちしながらかみ砕いたのでメモ。
Red Hat Enterprise Linuxへのサブスク課金で得られる権利
- Red Hat Enterprise Linux ソフトウェアのバイナリーコード、ソースコード、ドキュメントの入手
- Red Hat Enterprise Linux でサポートされるハードウェアとアプリケーションソフトウェアの認定
- ソフトウェアの機能拡張や新しいハードウェア対応のためのソフトウェア更新
- バグ修正とセキュリティErrata
- 新バージョンへのアップグレード
- Red Hat Network(RHN)による自動化されたソフトウェア配布およびアップデート機能
- 問い合わせ数無制限の技術サポートサービス
サブスク課金がGPLライセンスに違反しない理由
サブスクで提供される内容一覧に「【製品へのアクセス】Red Hat Enterprise Linux ソフトウェアのバイナリーコード、ソースコード、およびドキュメントの入手」とあったから。「製品やソースコードにアクセスできないんだったら自由じゃないから駄目じゃね??」と思ったものの、もちろん違反はしていない。なんで違反していないのかと言うと
- Red Hat Enterprise Linux のソースコードは公開されており、GPLライセンスに基づいて誰でも自由に実行、複製、修正、再配布することができます。これはGPLの基本原則を満たしています。
- Red Hat は、ソフトウェアそのものに対して課金しているのではなく、ソフトウェアの入手、アップデート、バグ修正、技術サポートなどのサービスを提供する権利に対して課金しています。GPLではこのようなサービスに対する課金を禁止していません。
- サブスクリプションを更新しなくても、お客様はソフトウェアを使用し続けることができます。ただし、その場合はサブスクリプションに基づくサービスを受けることはできません。これは、GPLが保証するソフトウェアの継続利用の自由と整合しています。
- サブスクリプション契約終了後も、お客様はGPLに従ってソフトウェアの実行、複製、修正、再配布を行うことができます。ただし、「Red Hat」の商標と「Shadowman」のロゴを使用することはできません。これは、GPLとは別の商標権の問題です。
…単純に自分が「【製品へのアクセス】Red Hat Enterprise Linux ソフトウェアのバイナリーコード、ソースコード、およびドキュメントの入手」の意味を捉え違えていたというだけだったのよね。草。謎理解をしていたようで宇宙を背負いたくなった。
サブスク課金を途中で停止した場合…
- Red Hat Enterprise Linux のソースコードは公開されており、GPLライセンスに基づいて誰でも自由に実行、複製、修正、再配布することができる。
- GPLライセンスに基づく権利は課金状況を問わないため**、**サブスク課金停止後もソフトウェアを使用し続けることはできます。
- ただし、サブスクリプションに基づくサービス(アップデート、技術サポートなど)は受けられなくなります。
- そして、停止後は「Red Hat」の商標と「Shadowman」のロゴを使っているプログラムやコンポーネントの複製や配布は認められません。
商標とロゴを使ってるプログラムやコンポーネントの「使用」はどうなの?
- サブスクリプション契約終了後は「Red Hat」の商標と「Shadowman」のロゴを使っているプログラムやコンポーネントの複製や配布は認められない。
- =使用自体は可能だけど、複製や配布はできない。
- 使用を続けるためには、サブスク課金を再開するか、該当する商標ロゴを含むあらゆるイメージファイルを消去、取り替える必要があります。
- ただし、その場合はプログラムが正常に動作しない可能性があるとのことです。
- GPLライセンスに従ってソースコードをそのまま使用すると商標やロゴまで使ってしまうのでこの辺は対処が必要だよ的な感じ。
バイナリーコードとソースコードについて
- バイナリーコード: コンピュータが直接実行できる形式のプログラムコード。機械語で記述されている。
- ソースコード: 人間が理解できるプログラミング言語で記述されたプログラムコード。コンパイルすることでバイナリーコードに変換される。
- Red Hat はソースコードを公開していますが、バイナリーコード(実行可能なソフトウェア)の入手にはサブスクリプション契約が必要。
- つまり、Red Hat はGPLの義務としてソースコードを公開していますが、使いやすいバイナリーコードの配布とそれに付随するサービスに対しては独自のビジネスモデル(サブスクリプション)を適用している。
GPLライセンスとプラグイン有料販売
結論:有料販売自体は全然OK
まぁそうじゃなきゃ現在販売されている有料プラグインはどうなんねんという話なので、そりゃそうだ感。
自由ソフトウェアの販売の内容
以下、「自由ソフトウェアの販売」からの抜粋を自分なりにかみ砕いた内容。
- GPLライセンスを保有するソフトウェア(以下、「GPLプラグイン」)は無償で配布されることもあれば、相当な値段がついて配布されることもあるよ。
- 同じGPLプラグインが違う方法、異なる場所から入手可能なことは珍しくない。
- 利用者は**「使用について」**の自由を有するので、GPLプラグインは値段とは関係無しに自由だよ。
- 自由なソフトウェアを配布するのは、ソフトウェアの開発資金を得る良い機会です。逃しちゃダメですよ!(原文そのまま)
- GPLライセンスを保有していないソフトウェアは販売されている料金で購入しないと入手できないけど、GPLプラグインは入手するのにいくつもの方法があり口コミやシェアなどで自然と広がっていく。
- 利用者はGPLプラグインを使うために必ずしも配布手数料を払う必要は無い。
- 何人かの利用者がお金を出し合ってひとつのCD-ROM を購入し、そしてかわりばんこにソフトウェアをインストールしても良い。
- GPLプラグインが利用者に対して使用について自由を保障しているなら料金は問わないよ。
- 利用者はGPLプラグインを使うために必ずしも配布手数料を払う必要は無い。
- 「GPLプラグインを売る」の解釈=GPLプラグインを手数料を取って配布する
WordPressで一部の機能を有効化する方法はいくつかあるんだけど、どうしたもんかなと。
プロ版課金→インストール
一番サクッと導入できるのは、課金したらプロ版がダウンロードできて、それをインストールすると使えるよみたいな。この時無料版は自分または自動で無効化する必要がある。
これの楽なところは、アクティベーションキーの存在をスルーしても問題ないので各サイトでバカスカ販売できるところ。
WordPress販売サイトでもいいし、テーマフォレストみたいな販売ポータルサイトでもいいし、Stripeでもいいし、noteでもいい。販売するプラットフォームを拡大できるのは良いなと。
アクティベーションキーを入力してプロ版機能解禁
これをやるならEasy Digital Downloadsとそのアドオン達を使う予定。
- プラグイン
- **Software Licensing:**アクティベーションキーの発行&API叩いて認証等を行う
- **EDD Social Discounts:**Twitterシェアで割引
- **Multi Currency:**ドルとかにも対応出来るようになるよ。多通貨。
- **Stripe Pro Payment Gateway:**WordPress連携で発生する手数料をなくしたり
- **Recurring Payments:**サブスク
楽には楽だけど、素直に高いww あとどうしてもプラグイン販売サイトが限られてしまうので、販売展開できるマーケットが減るなぁというのがある。無料版をマーケット展開して有料版は公式サイトという感じでもいいのだとは思う。
…ってかそれでよくね?
note等には無料プラグインのダウンロードURLだけ貼って、使ってみて良ければ公式サイトから有料機能を解禁してね~で良い気がしてきた。
WordPressプラグインを購入するユーザー層ってどんな?
という訳で、有料機能と無料機能を選抜していきたい。とはいえ、どういう層がWordPressプラグインをわざわざ購入するのかを整理したい。
WordPressは基本的に無料でダウンロードできるコンテンツと認識されているので、それにも関わらず購入してその恩恵を受けたい層への解像度を上げようと思う。
これについてClaudeさんに相談した結果、こんな感じの返答が来た。
WordPressプラグインを購入するユーザー層は、以下のような特徴を持っていると考えられます。
- WordPressを使ってビジネスや情報発信を行っているブログやWebサイトを運営し、機能拡張やマーケティング効果を高めるためにプラグインを必要としています。自分のサイトを成長させ、収益化を目指すモチベーションが高いユーザー層です。12
- プラグインの価値を理解し、投資対効果を重視する無料プラグインでは物足りず、有料プラグインの機能や性能、サポート体制などに価値を感じています。プラグインを導入することで得られるメリットを理解し、費用対効果を考慮した上で購入を決定します。3
- デジタルマーケティングに関心が高いSEO、リードジェネレーション、コンバージョン率の改善など、デジタルマーケティングの手法に関心を持っています。マーケティングに役立つプラグインを積極的に探し、活用しようとする傾向があります。12
- 技術的なスキルを持っている、または学ぶ意欲があるWordPressの管理や設定に必要な技術的知識を持っているか、習得しようと努力しているユーザーです。プラグインの導入や設定を自分で行えるスキルを持っている、もしくは向上心を持って学ぼうとしています。45
- コミュニティやレビューを重視するWordPressやプラグインに関するコミュニティに参加し、他のユーザーの意見やレビューを参考にしています。評判の良いプラグインや、サポート体制が充実しているプラグインを選ぶ傾向があります。35
以上の特徴を持つユーザー層に対してアプローチするためには、プラグインの機能や利点を明確に伝え、ビジネスや情報発信における課題解決をサポートする姿勢が重要です。また、ユーザーコミュニティでの情報発信や、分かりやすいドキュメントの提供、手厚いサポート体制の整備などにも注力することで、ユーザーの信頼を獲得し、購入につなげることができるでしょう。
有料プラグインに求める価値や恩恵ってどんなもの?
有料プラグインに求める価値や恩恵としては、以下のようなものが考えられます。
- 高度な機能と柔軟なカスタマイズ性無料版では提供されない、ビジネスや情報発信に役立つ高度な機能を求めています。また、自分のニーズに合わせてプラグインの設定を柔軟にカスタマイズできることを重視します。13
- 安定性と速度の向上有料プラグインには、バグの少ない安定した動作と、高速な処理速度を期待しています。サイトのパフォーマンスを最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的としています。12
- 手厚いサポートとドキュメンテーション有料プラグインには、質の高いサポートが提供されることを求めています。問い合わせに迅速かつ丁寧に対応してもらえることや、分かりやすいドキュメントが用意されていることを重視します。23
- 継続的なアップデートとメンテナンスセキュリティ上の脆弱性への対応や、WordPress本体のアップデートへの追従など、継続的なメンテナンスが行われることを期待しています。長期的に安心して使用できるプラグインを求めています。13
- 他のツールやサービスとの連携他のマーケティングツールやサービスとのスムーズな連携ができることを重視します。データの統合や自動化により、効率的なマーケティング活動を実現できることを求めています。14
- 専門的な機能と高度なサポート特定の分野に特化した専門的な機能を持つプラグインには、その分野に精通したサポートチームによる手厚いサポートを期待しています。専門的な知見を持つスタッフに相談できることを重視します。35
これらの価値や恩恵を提供することで、有料プラグインの投資対効果を明確に示すことができます。ユーザーが抱える課題を深く理解し、それらを解決するための機能やサポートを用意することが、有料プラグインの購入を促す鍵となるでしょう。
ここで、以前**「サブスク課金システムはGPLライセンスに違反しないの?」**で書いた、Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプション課金システムで得られる権利についても記載しよう。
- Red Hat Enterprise Linux ソフトウェアのバイナリーコード、ソースコード、ドキュメントの入手
- Red Hat Enterprise Linux でサポートされるハードウェアとアプリケーションソフトウェアの認定
- ソフトウェアの機能拡張や新しいハードウェア対応のためのソフトウェア更新
- バグ修正とセキュリティErrata
- 新バージョンへのアップグレード
- Red Hat Network(RHN)による自動化されたソフトウェア配布およびアップデート機能
- 問い合わせ数無制限の技術サポートサービス
一方、サブスクリプションを途中で停止した場合、GPLライセンスに基づいて以下の権利が確保されます1。
- ソフトウェアの実行、複製、修正、再配布
- ただし、「Red Hat」の商標と「Shadowman」のロゴを使っているプログラムやコンポーネントの複製や配布は認められない
ターゲット層の大枠選定
Claudeさんに相談したところ、ユーザー層としては5つほど案が提示された。今回開発しているプラグインにおいては、特に以下のユーザー層に対して強くアプローチしていきたい。
- プラグインの価値を理解し、投資対効果を重視する無料プラグインでは物足りず、有料プラグインの機能や性能、サポート体制などに価値を感じています。プラグインを導入することで得られるメリットを理解し、費用対効果を考慮した上で購入を決定します。
- 技術的なスキルを持っている、または学ぶ意欲があるWordPressの管理や設定に必要な技術的知識を持っているか、習得しようと努力しているユーザーです。プラグインの導入や設定を自分で行えるスキルを持っている、もしくは向上心を持って学ぼうとしています。
ざっくりとしたターゲット層の整理と補足
- 無料版またはデモ版を使用した上で、有料機能の使用に伴う提供サービスに「価値」「メリット」を見出している。
- 趣味ブログでWordPressを使っている人がわざわざ買うメリットは少ないので、ビジネスでWordPressを使用している人がターゲット層になる。
ターゲット層として近い職種はこんな感じ
- Webデザイナー・Webディレクター:クライアントのWebサイト制作や運営に携わるWebデザイナーやディレクターは、WordPressを使用することが多いです。柔軟なカスタマイズ性や豊富なプラグインを活用し、クライアントのニーズに合わせたWebサイトを構築します。14
- WEB制作者:WordPressのカスタマイズやプラグイン開発を行うエンジニアです。顧客のニーズに合わせてWordPressの機能を拡張したり、オリジナルのテーマやプラグインを開発したりします。14
- WordPressサイト運営者・管理者:WordPressを使って自社のWebサイトを運営・管理する担当者です。記事の更新や管理、プラグインの導入、セキュリティ対策などを行います。25
購入者が入手したい「価値」「メリット」は何?
これもClaudeさんに相談した内容をカスタムして、以下みたいな感じの価値ないしはメリットを提供していきたい。
- 無料版では使用出来ない機能の使用:無料版では提供されない、ビジネスや情報発信に役立つ高度な機能を求めています。自分のニーズに合わせてプラグインの設定を柔軟にカスタマイズできることを重視します。
- 安定性と速度の向上:有料プラグインには、バグの少ない安定した動作と、高速な処理速度を期待しています。サイトのパフォーマンスを最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的としています。
- 不足している機能を補うプラグインをなるべく入れなくて済む:大量のプラグインはサイトパフォーマンスが下がる原因になりがち。
- フォーラムでの投稿・相談対応:課金しているユーザーのみフォーラムに投稿して直接の質問が可能。フォーラム履歴自体は無料ユーザーでも閲覧可能。無料ユーザーがフォーラムで利用出来るのは閲覧とバグ報告のみ。
- アップデート対応:課金中は無償で今後のアップデートに対応できる。
- 他のツールやサービスとの連携:要検討。Googleアナリティクスとかでも良さそう。1と被るかもしれん。