Septeni Japanのテクニカルオフィスってどんなところ?
はじめまして。
Septeni Japan株式会社で採用を担当している、HRビジネスパートナー部の石井です。
第二弾の今回は、Septeni Japan株式会社のエンジニア組織であるテクニカルオフィス部をご紹介していきたいと思います!
現在立ち上げに携わっている3名に話を聞いてみました👏
プロフィール
角谷 文康 (すみや ふみやす)
グローステクノロジー本部テクニカルオフィス部 部長
2023年7月中途入社。SIer、事業会社を経て現職へ。
SIer時代にはDevelopers Summit、事業会社時代にはJJUG CCCへ登壇。
事業会社ではエンジニアリングマネージャーやスクラムマスターを経験。
現在はエンジニア組織の部長として、組織立ち上げを進行。
櫻井 陸(さくらい りく)
グローステクノロジー本部 本部長
2011年4月新卒入社。営業職に約10年従事。営業職時代の2019年にBestManager賞受賞。
2020年10月〜2022年9月で事業企画の組織を立ち上げ、管理会計や戦略推進などを担当。
2022年10月よりグローステクノロジー本部責任者として、組織の立ち上げを進行。
中川 竜太(なかがわ りゅうた)
グローステクノロジー本部テクニカルオフィス部 エキスパート
2010年4月新卒入社。ディスプレイ広告の運用と同時に広告運用オペレーション構築やシステム開発のディレクション業務に従事。
2022年10月よりグローステクノロジー本部テクニカルオフィス部エキスパートとして、組織の立ち上げを進行。
組織の立ち上げ背景
-本日はよろしくお願いします!グローステクノロジー本部は、Septeni Japan社の中で2022年10月に新設された開発組織ですよね。まずは立ち上げの背景を教えてください。
櫻井)
当社はデジタルマーケティング市場の拡大と共に成長してきました。その中で突出した強い企業となっていくためには、テクノロジーの力を最大限活用する必要があると当社は考えています。
Septeniグループでは、かねてより株式会社FLINTERSをはじめテクノロジー領域へ投資を進めていましたが、Septeni Japan社としては自社内にエンジニアが不在だったため、ビジネスの現場とエンジニアリングの距離があることで様々な課題が発生していました。
これらの課題をいち早く解決するため、当社としてもより一層テクノロジー領域を強化する意思決定を行い、2022年10月に自身が責任者として組織の立ち上げを行いました。
中川)
デジタルマーケティング事業は担当者によって業務スピードや品質が変わる属人性が高いビジネスモデルですが、これをテクノロジーの力で変革していくことで市場やお客様により選ばれるサービスを提供していけると考えています。
そのためには、ビジネス現場により近い事業会社でプロダクト開発を行う必要があると考え、Septeni Japan社内に開発組織を組成しました。
ビジョン
-エンジニアが所属するテクニカルオフィス部のビジョンを教えてください。
角谷)
社内にエンジニアがいるからこその価値を出していくことを目指しています。今まで当社では効率化のツール的な側面でモノづくりを進めることが多かったですが、プロダクトのアウトカム(成果、価値)を第一目的とし価値を創造する開発組織にしていきたいと考えています。
業務の効率化だけではなく、その先の価値としてたとえばお客様の業績向上といった部分までフォーカスを当てていくのがテクニカルオフィス部として目指すところです。
櫻井)
ツール的側面でモノづくりを進めてしまっている状態は、私も違和感を抱えていました。便利になる、効率化するという側面だけでなくアウトカムを見据える必要があるというのは仰る通りですね。小さな改善を積み重ねることも重要ですが、革新的なものを生み出せることがテクノロジーの力だと信じていますし、それによって大きな変化を起こしていくことが我々のミッションだと思っています。
当社には元々挑戦の文化が根付いていますが、更なるイノベーションへの挑戦文化を我々の領域から全社へ波及していけるといいなと感じています。
誤解を恐れずに言うと、人の力で成長してきた市場を更に発展させるためにテクノロジードリブンに変えていきたいですね。
ビジョン実現に向けて
-ビジョンの実現に向け、意識していることはありますか?
角谷)
少し長くなりますが、大きく4点あります。
【1】価値創造にこだわり続ける
組織にいる人たちのあり方・考え方としても、先程もお話した通りアウトカムにフォーカスすることが重要です。エンジニアはもちろん、その他プロダクトに関わる営業やコンサルタントを含むチーム全員でアウトカムを考え続けられる状態にしたいですし、その中でエンジニアは要求されたものを作るだけの存在ではなく積極的に価値創造に介在していきたいです。
【2】挑戦と失敗への称賛
モノづくりを進める過程では、どんなに努力をしても成果・価値に繋がらずに失敗することもあると思います。ですが、アウトカムに繋がらなかったからといって、全く意味が無かったかと言えばそうではないというのが私の考えです。
失敗から何を学んだかが大事で、失敗から学ぶことに価値があると思っています。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があるように、成功の要因を見つけることは難しいこともありますが、失敗の要因は当たりをつけられるはずですし、同じ失敗を繰り返さないためにも、その要因は潰していく必要があります。
多くの挑戦の中で小さな失敗を積み重ね、成功に繋げていきたいですね。
当社には挑戦を称賛する文化がありますが、トライアンドエラーを繰り返しながら学びを得て次に繋げられるのであれば、失敗も称賛される文化を我々の組織の中でも意図的に創っていきたいと思っています。
【3】シンプルであること
物事は複雑になりがちですが、複雑性は生産性を下げる要因になるので、シンプルであり続けることが重要だとも考えています。なので、「シンプルにする」「無駄をそぎ落とす」ことは常に意識しています。
【4】自律性を後押しするための情報の透明性
全てトップダウンという考え方が私は好きではないので、可能な限り1人1人が自律的に判断し動ける状態を目指しています。そのためには今何をすべきか?なぜそうすべきか?に対し各個人が腹落ちしている必要があるので、情報の透明性を高めることは強く意識しています。
具体的には週に1度メンバー全員が集まる部会があるのですが、その中でどんな情報を伝えるべきか、上げてもらうべきかを考えフォーマットを設定し、相互に情報交換を行っています。
中川)
透明性という観点では、角谷さんがジョインしてくれたことで目標設定の方法は大きく変わりましたね。
元々当社ではMBOを導入しており、マネージャーとメンバーで個別に目標を設定していたのですが、まず組織・個人のOKR(Objective & KeyResults)の設定を行ったうえで、MBO目標への落とし込みを行いました。これによって、メンバー各自の目標が組織のどの目的や成果に繋がっているかが、分かりやすくなりました。
櫻井)
目標設定による変化は私も強く感じます。個人が点で持っていた目標が縦横ともに線に繋がった感覚があります。
メンバーからすると、なぜ自分がこの目標を持っているのか?自身が動いたことが他メンバーや組織成果へどういう影響を与えるか?が分かりやすく、組織全体の透明性が高まっていると思います。
業務内容
-具体的に、今のみなさんの業務内容を教えてください。
角谷)
エンジニアの人数がまだまだ少ないので、まずは採用の再開・強化によりエンジニアの数を増やし、できることを広げていくことが目下、私の大きなミッションです。
開発マネジメントでは、各種開発に関わる問題解決をメインに担当しています。
例えば、品質に目を向けられていないプロジェクトが多かったので、今はそこに手を付けていますね。品質向上のために、まずは各種プロダクトが引き起こすであろうリスクに目を向けた対応を行っています。
また、開発チームのパフォーマンス判断が出来ない状態なので、指標として4 keys Metricsを利用してパフォーマンス計測をしていこうとしています。
中川)
私は現在、インフラ周りをはじめとした業務環境の構築をメインで担当しており、開発の自由度とセキュリティを両立させ、エンジニアが生産性高く開発ができる環境を目指しています。
特にインフラ周りは後から変更を加えると大きな工数がかかってしまうので、なるべく早い段階で標準化された体制や仕組みを作っておくことが重要と考えています。
例えば、AWSのセキュリティルールの策定や、ルールを適用する仕組みの構築を行っています。
角谷)
私が入社したタイミングではインフラ周りのガバナンスが効かせられていない状態でした。
エンジニアには自由に開発を行ってもらいたい一方、自由にはリスクも伴うため最悪の事態を避けるためのガバナンス整備が必要です。
元々当社は社内にエンジニアリング知識を持った人材がいない中で、開発をグループ企業へ委託していたので、完璧な統制は構造的に難しかったのも事実です。とはいえ早いうちに統制がとれる状態をつくる必要があり整備を進めている状況です。
当社ならではの面白さ
-当社のエンジニアならではの仕事の面白さって、どんなところにありますか?
中川)
デジタルマーケティング業界はデータ量、種類共に非常に豊富なので様々な角度からやれることがたくさんあるのが特徴です。施策実施後の結果もダイレクトに確認できフィードバックサイクルが回りやすいので、探求しがいがあるところに面白みを感じます。
角谷)
今の立ち上げフェーズだからこその面白さがあると思っています。これは、もしかすると単純にモノづくりに集中していたい人にとっては、少し苦しい環境かもしれません(笑)。
一方で周辺のビジネス状況や目指す成果まで含めて考えたい人にとっては魅力的な環境だと思います。自分のキャリアを広げていきたい人は楽しめる環境ではないでしょうか。
整っていないことも多く、やるべきことだらけですが、1人ではなく組織をこえたチーム全員で高い壁を越えていくような状況を楽しめる人にはぴったりの環境だと思います。
また、テクニカルオフィス部はベンチャーに近い環境ですが、Septeni Japan社という安定した組織基盤があるため、様々なリスクを回避しつつベンチャーっぽい動き方が出来るのも利点だなと感じています。
櫻井)
語弊を恐れずに言うと、我々Septeniグループ全体としてもテクノロジー領域はまだまだブルーオーシャンだと思っています。今後業界の中でも更に重要性が増してくるテクノロジー領域に事業会社として一番最初に飛び込んでいるので、会社が向かっている方向の最前線にいる面白さがあると感じます。業界の中でも高い実績をあげている企業の競争力の根幹にはテクノロジーの強さがあると思っており、それらと真向から戦っていく当事者でいられることはとても刺激的で楽しいですね。
組織の目指す姿
-今後テクニカルオフィス部をどんな組織にしていきたいですか?
角谷)
私は元々できるなら働きたくない人間だったのですが(笑)。これまでの社会人経験のなかで、大きな目標に向かってみんなで一緒に働いていく経験をすることができました。もちろん苦しいこともたくさんありましたが、今振り返ってみるとあの時あの仕事をあの人たちと出来てよかったなと思うんですよね。
その要因は大きく2つあって、1つ目は一緒に働く人たち、2つ目は大きな目標をみんなで信じて追いかけることだと思っているので、この2点は大事にしていきたいです。
昔読んだJoy,inc.という本の中に「喜び溢れる組織にしよう」という一言が出てくるのですが、自身のありたい姿や経験と照らし合わせた時に、とても強く共感したことを覚えています。苦しいこともあったけど最後には「よかったね」とみんなが笑顔でいられるように。最後には喜びを分かち合えるのだと、そう信じられる組織でありたいと思います。
では、どうしたらそのような組織になれるのか?と考えた時に、これも私の好きな言葉で「私の行く手には、私にしか出来ないこと、私にだけできること、そういう尊い人間の仕事が私を待っている。」という一節があるのですが、メンバー1人1人がそう思って仕事に向き合うことができると、理想の組織に近づくのではないかなと思っています。
メッセージ
-最後になりますが、読んでくださっている方へメッセージをお願いします。
角谷)
これから、まだまだ乗り越えなければいけないことが多くあるので、たくさん挑戦してたくさん失敗すること。そして最後は一緒に、多くの喜びをわかちあえるような組織にしていきたいなと思います。興味を持っていただいた方は、ぜひ一度お話ししましょう。
中川)
繰り返しになりますが、デジタルマーケティングx開発はとても探求しがいのある領域だと思います。加えて当社では組織立ち上げ期ということで大変なことも多いですが、そんな環境を楽しみながら一緒にプロダクトや組織を作っていきたい方がいらっしゃれば、ご応募是非お待ちしています。
櫻井)
まだ揃い切っていないところが多いので、苦労や困難も多いかもしれません。ですが、反対にそれだけ色々なチャレンジができ、個の成長が実感できる環境とも言えると考えています。私自身は、立ち上げをしている今の経験が大きな成長に繋がっている実感を持てています。少しでもご興味を持っていただけた方いらっしゃいましたら、ぜひお話ししたいです。
-みなさんの熱量の高さを実感し、今後の発展が非常に楽しみです。本日はありがとうございました!
採用情報
Septeni Japan社グローステクノロジー本部では、一緒に強い組織を創る仲間を募集しています。少しでも興味を持っていただけた方は、リンク先も見ていただけると嬉しいです。
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