Slackワークフロー・Slackリストを使って、面倒だった社内イベントのGoogleカレンダー招待を自動化した話
はじめに
Septeni Japan株式会社で4月から広告営業からエンジニアに転換した竹内と申します。
当社ではコミュニケーションツールとしてSlackを使っています。
この記事ではSlackのワークフローとリスト機能を使って、
ボタン一つでGoogleカレンダーの招待を自動で送信する方法を解説します。
課題
勉強会や懇親会といった社内イベントのGoogleカレンダー招待を手動で送るのは若干大変です。
また、カレンダーへの招待が漏れることで主催者・参加者双方にデメリットが発生します。
主催者視点のデメリット
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参加者の把握が難しい:
- 招待を送らないと、誰が参加するのかを正確に把握するのが難しくなります。
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信頼性の低下:
- イベントの管理が不十分だと、主催者としての信頼性が下がる可能性があります。
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フォローアップが大変:
- イベント後のフォローアップやフィードバック収集が難しくなります。
参加者視点のデメリット
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スケジュールの重複:
- カレンダーにイベントが登録されないため、他の予定と重なるリスクが高まります。
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リマインダーがない:
- イベントのリマインダーがないため、参加を忘れる可能性が高くなります。
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参加意欲の低下:
- 招待がないことで、イベントへの参加意欲が下がる可能性があります。
解決策の概要
これらのデメリットを解消するためにSlackのワークフローを活用して、
Googleカレンダーの招待を自動化する方法を共有します。
この方法を使えば、ボタン一つで簡単に招待を送信できるようになります。
また、Slackリストを使うことで後から参加者の集計を行う方法も紹介します。
具体的には、以下の手順で進めます。
-
Slackワークフローの設定:
- ワークフローを作成し、イベントのトリガーを設定します。
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Googleカレンダーとの連携:
- ワークフローを通じて、Googleカレンダーの招待を自動で送信します。
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Slackリストの活用:
- 招待するメンバーをリストに追加し、ワークフローと連携させます。
前提
この記事では、以下の前提条件をもとに進めていきます:
- Slackアカウントを持っていること
- Googleカレンダーを利用していること
この記事を読んでいただきたい方々
- Slackリストを試したい方
- 手動でのカレンダー招待に時間を取られている方
構築方法
事前準備
招待するイベントをGoogleカレンダーに登録しておいてください。
1.ワークフロートリガーの設定
①トリガーイベントは②[Slack内のリンクから]を選ぶようにしてください。
2.Googleカレンダーに招待するステップの追加
③ステップを追加する → Google Calender → ④予定に参加者を追加する を選択してください。
3.招待ステップの編集
⑤招待ステップに使用するGoogleアカウントを選択してください。
基本的にご自身のアドレスを使っていただければ問題ないです。
⑥招待したいイベントが属しているカレンダーを選択してください。
⑦招待したいイベントを選択してください。
⑧右側の{}ボタンから、[このワークフローを使用した人]を選択した後、
[v]のマークから[メールアドレス]を選択してください。
Slackに登録されているメールアドレスにGoogleカレンダーの招待が飛びます。
オプション1.主催者へのSlack通知
上記ワークフローでもGoogleカレンダーへの招待自動化としては十分ですが、
主催者への通知がされないため、参加者数を適切に把握できない可能性があります。
メッセージ → 誰かにメッセージのステップを選択し、
主催者のアカウントを指定してください。
オプション2.Slackリストでの参加者管理
複数回行う予定の勉強会等、「誰がどのイベントに参加していたか」を一元管理したい場合、
Slackリストが便利です。
Slackリストとは
2024年6月に発表されたNotionっぽいデータベース機能です。
参考: https://slack.com/intl/ja-jp/blog/news/introducing-slack-lists
事前準備
参加者管理用のリストを作成しておきましょう。
最低限イベント名と参加者(フィールド定義:メンバー)を登録しておけばよいかと思います。
今回の例では後々メールアドレスをCSV出力するためのメールアドレスフィールド、
参加希望を押した時刻を記録するための作成日フィールドを追加しています。
リストに項目を追加するステップの作成
ワークフローの編集に戻ります。
リストの実装に伴いワークフローのステップに[リスト]が追加されています。
[リストに項目を追加する]を選択してください。
リストに追加する項目の編集
①追加する対象のリスト(事前準備で作成したもの)を選択してください。
②イベント名を入力。変数でカレンダーのイベント概要を選択するとカレンダーのタイトルが自動で入力されます。
③参加者フィールドには[このワークフローを使用した人]を入れます。
④メールアドレスフィールドには[このワークフローを使用した人]を選択した後、
[v]のマークから[メールアドレス]を選択してください。
実際にワークフローを動かしてみると下記画像のように必要な情報が入力されました。
終わりに
今回作成したワークフローは複製をして招待をするカレンダーを変更することで、
イベントが変わっても使い回すことができます。
手動招待による招待漏れ・手間を減らすためにも是非活用してみてください!
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