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Slackワークフロー・Slackリストを使って、面倒だった社内イベントのGoogleカレンダー招待を自動化した話

2024/06/27に公開

はじめに

Septeni Japan株式会社で4月から広告営業からエンジニアに転換した竹内と申します。
当社ではコミュニケーションツールとしてSlackを使っています。

この記事ではSlackのワークフローとリスト機能を使って、
ボタン一つでGoogleカレンダーの招待を自動で送信する方法を解説します。

課題

勉強会や懇親会といった社内イベントのGoogleカレンダー招待を手動で送るのは若干大変です。
また、カレンダーへの招待が漏れることで主催者・参加者双方にデメリットが発生します。

主催者視点のデメリット

  1. 参加者の把握が難しい:
    • 招待を送らないと、誰が参加するのかを正確に把握するのが難しくなります。
  2. 信頼性の低下:
    • イベントの管理が不十分だと、主催者としての信頼性が下がる可能性があります。
  3. フォローアップが大変:
    • イベント後のフォローアップやフィードバック収集が難しくなります。

参加者視点のデメリット

  1. スケジュールの重複:
    • カレンダーにイベントが登録されないため、他の予定と重なるリスクが高まります。
  2. リマインダーがない:
    • イベントのリマインダーがないため、参加を忘れる可能性が高くなります。
  3. 参加意欲の低下:
    • 招待がないことで、イベントへの参加意欲が下がる可能性があります。

解決策の概要

これらのデメリットを解消するためにSlackのワークフローを活用して、
Googleカレンダーの招待を自動化する方法を共有します。

この方法を使えば、ボタン一つで簡単に招待を送信できるようになります。
また、Slackリストを使うことで後から参加者の集計を行う方法も紹介します。

具体的には、以下の手順で進めます。

  1. Slackワークフローの設定:
    • ワークフローを作成し、イベントのトリガーを設定します。
  2. Googleカレンダーとの連携:
    • ワークフローを通じて、Googleカレンダーの招待を自動で送信します。
  3. Slackリストの活用:
    • 招待するメンバーをリストに追加し、ワークフローと連携させます。

前提

この記事では、以下の前提条件をもとに進めていきます:

  1. Slackアカウントを持っていること
  2. Googleカレンダーを利用していること

この記事を読んでいただきたい方々

  • Slackリストを試したい方
  • 手動でのカレンダー招待に時間を取られている方

構築方法

事前準備

招待するイベントをGoogleカレンダーに登録しておいてください。

1.ワークフロートリガーの設定

①トリガーイベントは②[Slack内のリンクから]を選ぶようにしてください。

2.Googleカレンダーに招待するステップの追加

③ステップを追加する → Google Calender → ④予定に参加者を追加する を選択してください。

3.招待ステップの編集

⑤招待ステップに使用するGoogleアカウントを選択してください。
基本的にご自身のアドレスを使っていただければ問題ないです。

⑥招待したいイベントが属しているカレンダーを選択してください。

⑦招待したいイベントを選択してください。

⑧右側の{}ボタンから、[このワークフローを使用した人]を選択した後、
[v]のマークから[メールアドレス]を選択してください。
Slackに登録されているメールアドレスにGoogleカレンダーの招待が飛びます。

オプション1.主催者へのSlack通知

上記ワークフローでもGoogleカレンダーへの招待自動化としては十分ですが、
主催者への通知がされないため、参加者数を適切に把握できない可能性があります。

メッセージ → 誰かにメッセージのステップを選択し、
主催者のアカウントを指定してください。

オプション2.Slackリストでの参加者管理

複数回行う予定の勉強会等、「誰がどのイベントに参加していたか」を一元管理したい場合、
Slackリストが便利です。

Slackリストとは

2024年6月に発表されたNotionっぽいデータベース機能です。
参考: https://slack.com/intl/ja-jp/blog/news/introducing-slack-lists

事前準備

参加者管理用のリストを作成しておきましょう。
最低限イベント名と参加者(フィールド定義:メンバー)を登録しておけばよいかと思います。
今回の例では後々メールアドレスをCSV出力するためのメールアドレスフィールド、
参加希望を押した時刻を記録するための作成日フィールドを追加しています。

リストに項目を追加するステップの作成

ワークフローの編集に戻ります。
リストの実装に伴いワークフローのステップに[リスト]が追加されています。
[リストに項目を追加する]を選択してください。

リストに追加する項目の編集

①追加する対象のリスト(事前準備で作成したもの)を選択してください。
②イベント名を入力。変数でカレンダーのイベント概要を選択するとカレンダーのタイトルが自動で入力されます。
③参加者フィールドには[このワークフローを使用した人]を入れます。
④メールアドレスフィールドには[このワークフローを使用した人]を選択した後、
[v]のマークから[メールアドレス]を選択してください。

実際にワークフローを動かしてみると下記画像のように必要な情報が入力されました。

終わりに

今回作成したワークフローは複製をして招待をするカレンダーを変更することで、
イベントが変わっても使い回すことができます。

手動招待による招待漏れ・手間を減らすためにも是非活用してみてください!

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