Open2
Vim

コマンド
-
i
- 挿入モードで編集が可能(Escでコマンドモードに戻る)
-
:wq
- 保存して終了(write quit)

1. 範囲選択(ビジュアルモード)
-
文字単位で選択
- ノーマルモードで
v
を押すと、カーソル位置から文字単位で選択開始。 - ←→↑↓キーや移動コマンド(
w
,e
,h
,j
,k
,l
など)で範囲を拡張・縮小。
- ノーマルモードで
-
行単位で選択
- ノーマルモードで
V
を押すと、行全体を選択開始。 -
j
/k
などで複数行を範囲指定。
- ノーマルモードで
-
矩形(ブロック)選択
- ノーマルモードで
Ctrl-v
(または〈C-v〉
)を押すと矩形選択開始。 -
h
/j
/k
/l
などでブロック領域を選択。 - たとえば、複数行の同じ列にまたがる列操作に便利。
- ノーマルモードで
ポイント: 選択モード中に
o
を押すと、選択開始位置とカーソル位置を入れ替えて範囲を調整できます。
2. コピー(ヤンク、yank)
-
ビジュアルモードでコピー
- 選択モード(
v
/V
/Ctrl-v
)で範囲を選ぶ。 -
y
を押すと、選択範囲がヤンク(コピー)され、デフォルトレジスタに保存される。
- 選択モード(
-
ノーマルモードでモーション指定してコピー
- 単語単位:
yaw
(カーソル下の単語をヤンク) - 行末まで:
y$
- 行全体:
yy
またはY
- 複数行:
Nyy
(例:3yy
は現在行を含めて3行ヤンク) - モーションと組み合わせ: たとえば
y}
は次の段落末までヤンク、y}
等。
- 単語単位:
-
行番号で範囲指定してコピー
-
コマンドラインモードで
:start,endy
- 例:
:10,15y
は10行目から15行目をヤンク。 -
:.,.+2y
は現在行(.)から下2行分をヤンク。
- 例:
-
-
システムクリップボードへコピー(必要に応じて)
-
"+y
または"*y
を使う。- 例: ビジュアル選択中に
"+y
で選択範囲をOSクリップボードに送る(環境によっては有効でない場合あり)。 - 行単位:
"+yy
など。
- 例: ビジュアル選択中に
-
3. 削除(delete)
-
ビジュアルモードで削除
-
v
/V
/Ctrl-v
で範囲選択。 -
d
を押すと選択範囲が削除され、既定のヤンクレジスタに保存される(貼り付け可能)。
-
-
ノーマルモードでモーション指定して削除
- 行削除:
dd
- 複数行削除:
Ndd
(例:3dd
は現在行含め3行削除) - 単語削除:
dw
(カーソル位置から単語末まで削除) - 行末まで削除:
d$
- 行頭まで削除:
d0
- モーションと組み合わせ:
d}
(次の段落末まで削除)、d^
,dt,
(カンマまで削除)など。
- 行削除:
-
行番号で範囲指定して削除
-
コマンドラインで
:start,endd
- 例:
:5,8d
は5行目から8行目を削除。
- 例:
-
-
削除時にクリップボードを利用せず破棄する(ヤンクレジスタを汚したくない場合)
-
ブラックホールレジスタ
"_d
を使用。- 例: ビジュアル選択中に
"_d
で削除すると、ヤンクレジスタには入らず破棄。 - モーション:
"_dw
など。
- 例: ビジュアル選択中に
-
4. ペースト(貼り付け、put)
-
ノーマルモードで貼り付け
-
p
: カーソルの直後(文字単位の場合はカーソルの次の位置、行末なら次行先頭)に貼り付け。 -
P
: カーソルの直前(前)に貼り付け。行単位ヤンクなら現在行の上に貼り付け。
-
-
ビジュアルモードで貼り付け
- 通常、ビジュアルで選択後に
p
を押すと、その選択範囲がヤンクレジスタに送り替えられ、貼り付け動作で置換される。 - 置換を避けて単に貼り付けたい場合は、ノーマルモードで貼り付け位置に移動して
p
またはP
。
- 通常、ビジュアルで選択後に
-
特定レジスタから貼り付け
- 例:
"+p
でシステムクリップボードから貼り付け。 - 他レジスタ:
"ay
,"ap
など。
- 例:
5. 具体例まとめ
-
行3〜5をコピーして貼り付け
-
:3,5y
でヤンク → カーソル移動 →p
で貼り付け。
-
-
現在行以下3行を削除
3dd
-
単語をコピーして貼り付け
- カーソルを単語先頭に置き、
yaw
でヤンク → カーソル移動 →p
。
- カーソルを単語先頭に置き、
-
矩形範囲をコピー・削除
-
Ctrl-v
→ カーソル移動で矩形選択 →y
(コピー)またはd
(削除) → 別位置でp
(貼り付け)。
-
-
システムクリップボードとの連携
- ビジュアル選択→
"+y
→ 他アプリにペースト。 - 他アプリからコピーした内容をVimへ貼る: ノーマルモードで
"+p
。
- ビジュアル選択→
6. コツと注意点
-
操作前にモードを確認: ノーマルモード (
Esc
) から始める。 - ヤンクと削除はレジスタに格納: 何を貼るかは最後にヤンク/削除した内容。必要に応じてレジスタを使い分ける。
-
undo/redo: 操作を誤ったら
u
(undo)、Ctrl-r
(redo)で元に戻せる。 -
複数ファイルでのやり取り: Vim以外のクリップボードと連携するにはビルド時に
+clipboard
が必要。環境で動作しない場合は確認。 - 練習: Vimの基本操作は慣れが大事。軽いテキストファイルで試しつつ覚えると効率的。