セキュリティの未来を創る2つの技術戦略の柱
こんにちは、技術本部長のいいだこ(@iidako)です。今回は、SecureNaviの技術戦略における2つの重要な柱である「セキュリティファースト」と「AI共創」について話をしたいと思います。
これらの戦略は、SecureNaviの「悲報をなくす」というビジョンと「セキュリティに取り組めば、売上が上がる世界を作る」というミッションを実現するための根幹です。
セキュリティファーストが基盤である理由
信頼こそが最大の資産
情報セキュリティマネジメントシステムを支援する企業として、顧客からお預かりする機密性の高い情報(企業のセキュリティポリシー、リスク評価、インシデント記録、従業員情報など、認証審査や運用に関わるデータ)を守ることは、絶対的な責務です。この責務を果たす上で、「セキュリティファースト」は単なるスローガンではなく、顧客が安心して利用できるサービスを提供するうえでの土台そのものとなります。SecureNaviのセキュリティが盤石であってこそ、顧客は私たちのサービスに自社の機密性の高い情報を託すことができるのです。また、SecureNaviが最高水準のセキュリティを実践することこそが、顧客との信頼関係を構築する第一歩といえます。
セキュリティと開発スピードの両立
多くの企業では「セキュリティと開発スピード」は相反すると考えられがちですが、SecureNaviは両立できると考えています。むしろ、開発プロセスの中心にセキュリティを据えることで、長期的な開発コストの削減と品質向上につながると確信しています。新機能開発の初期段階からセキュリティを考慮することで、後から発見される脆弱性の大規模修正やリリース遅延といったリスクを大幅に軽減できます。この「先行投資」的アプローチが、結果的に安全かつ価値ある機能を迅速に提供することができます。
事業継続性の確保
サイバー攻撃は年々高度化・巧妙化し、単なる情報漏洩にとどまらず事業継続を脅かすリスクとなっています。特に情報セキュリティマネジメントシステムを支援する企業がセキュリティインシデントを起こせば、顧客の認証維持活動や内部監査、審査対応といったコンプライアンス遵守に直接影響を与えかねません。「セキュリティファースト」は、こうした重大リスクに対する強固な防御線となり、サービスの安定性と継続性を保証します。これは顧客からの信頼を得るだけでなく、SecureNaviのビジネス存続にも欠かせない取り組みです。
AI共創がもたらす革新的価値
人間とAIの理想的な協働モデル
AI技術の急速な発展に伴い、多くの企業がAI導入を進めています。しかし、SecureNaviの「AI共創」は単なる業務自動化や効率化を超えた概念です。「共創」とは、AIと人間(SecureNaviのエンジニアやセキュリティ専門家、将来的には顧客自身も含む)がそれぞれの強みを活かしながら協働し、どちらか一方では創出できない新たな価値を生み出すことを意味します。AIの膨大な知識や分析力と人間の倫理的判断を組み合わせることで、セキュリティ領域に大きな革新をもたらします。
セキュリティ運用データの価値最大化
SecureNaviは、多くの顧客のISMS/Pマーク運用を支援する中で得られた知見(特定の企業や個人を識別できない形に処理済み)をAIで活用します。これにより、業界全体の傾向や効果的なセキュリティ対策のパターンを分析し、顧客へのより的確なアドバイスやサービスの改善につなげていきます。これは、SecureNaviならではの価値提供の源泉です。
セキュリティと経済価値の結びつけ
「AI共創」における最も革新的な側面は、セキュリティ対策と経済的リターンの因果関係を可視化できる点にあります。従来、セキュリティ対策によるビジネスへのプラスの影響を定量的に示すことは非常に困難でした。しかし、AIによるデータ分析やパターン認識を活用することで、セキュリティ投資が売上や企業価値向上にどう寄与するかを具体的に把握することを目指しています。
二つの柱の相乗効果
「セキュリティファースト」によって、すべての設計・開発・運用で高水準のセキュリティが確保されることで、顧客データを安心して活用できる環境が整います。この環境のもと、蓄積されたデータを「AI共創」により高度に分析・活用することで、セキュリティ対策そのものを効率化・自動化しつつ、新たな事業価値の創出を図ることが可能になります。
まずはセキュリティを最優先に据えた安全な基盤を築き、そのうえでAIと人間の「共創」を促進することで、セキュリティと経済価値の連携を強固にし、継続的なイノベーションを生み出します。これが、SecureNaviの技術戦略を支える二つの柱がもたらす相乗効果の本質です。
まとめ
今回の記事ではSecureNaviの技術戦略を支える二つの柱である「セキュリティファースト」と「AI共創」についてお伝えしました。これらは単なる理念ではなく、日々の開発活動や意思決定に具体的に反映されています。今後も、これらの柱を軸にした技術開発を進め、サービス提供を通じてセキュリティレベル向上と事業成長を支援し、「セキュリティに取り組めば、売上が上がる世界」の実現に向けて邁進していきます。
今後のSecureNaviテックブログの中でもセキュリティファースト・AI共創な取り組みをお届けしていきますので、どうぞご期待ください。
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