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BareOSのコア要素:バックアップサーバー、ストレージデバイス、クライアントの役割

2024/04/06に公開

BareOSコンポーネントについて

BareOSはデータ保護の領域で革新的な解決策を提供しています。

その中心には、4つのコア要素があります。

それぞれの役割を正確に理解することで、データの保護と管理をより効果的に行うことができます。

これらの要素の役割と重要性について探求し、BareOSがデータバックアップにおいてどのような価値を提供しているのかを明らかにしていきます。

具体的なコンポーネントは以下の通りです:

Bareosディレクター(bareos_dir): ジョブのスケジューリングやクライアントとストレージデーモンの管理を行います。
Bareosコンソール: 管理者がBareosディレクターと対話するためのインターフェースを提供します。
Bareosクライアント(bareos-fd): バックアップ対象のデータを提供するエージェントです。
Bareosストレージデーモン(bareos-sd): バックアップデータを物理的なストレージデバイスに保存します。

これらのコンポーネントは、バックアップシステムの中核を成し、データの保護と復旧を効率的に行うために連携して動作します。

構成例

コンポーネントを構成図にするとこのような形になります。


コンポーネント相関図

Bareosのコンポーネントはそれぞれ別々のサーバで動作させることが推奨されていますが、同一のサーバでも可能です。

しかし、各コンポーネントを別々のサーバで実行することで、スケーラビリティ、冗長性、セキュリティを向上させることもできます。

小規模な環境ではすべてのコンポーネントを1つのサーバで実行することも可能です。
多くの場合は1つのサーバでよいと思います。

1つのサーバで動かす場合はこのような図になります。


1台で動かす場合

それぞれのコンポーネントを複数のサーバで動かす場合はこのような形です。


複数台で動かす場合

また、様々なクライアントに対応しているため、ヘテロなOS環境でもバックアップが取得可能です。
DBやESXiなどにもpluginで対応しています。


クライアント一覧

Windows、Linux、macOSなど、さまざまなオペレーティングシステムに対応しており、これにより、企業や組織が様々な環境でBareOSを導入し、データの保護を強化することができます。

さらに、BareOSはオープンソースソフトウェア(OSS)であるため、導入コストが低く、柔軟性が高いという利点もあります。このような柔軟性と多様性が、BareOSをデータ保護の分野で選択肢の一つとして特に魅力的にしています。

次回の記事では、BareOSの実際のインストール方法について詳しく説明します。

お楽しみに。

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