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BareOS①無償でここまでできる?Bareosの驚きのバックアップ機能について

2024/03/21に公開

BareOSについて

皆さんは、バックアップをどのようにしていますか?

近年、ランサムウェア被害が深刻化しており、企業はバックアップ対策に多大な注力を払っています。しかし、バックアップソフトの選定には多額の投資が必要になることが多く、ワークロードに応じて数万円から数百万円のコストがかかります。Acronis、Arcserve、Veeamなどの有名ベンダー製品を検討する場合、ラックマウントサーバーなどの機器費用も含まれます。

ラックマウントサーバ含めると、数万~数百万かかります。

そこで登場するのがOSSのバックアップソフト、BareOSです。

BareOSは長い歴史があるにもかかわらず、現在も活発に開発が続けられており、高機能な仕様には驚かされます。非常に魅力的なプロダクトといえるでしょう。

知名度について

すごく高機能なOSSのバックアップソフトウェアでありながら、日本での知名度はほとんどないのが残念です。その理由としては、おそらく以下の点が挙げられるでしょう。

  • 操作がほとんどCLIベースであり、GUIツールが不足している
  • 複数のコンポーネントから構成されており、システムが複雑
  • WebUIも洗練されたものとはいいがたい

ということがあると思います。

しかし、この高機能なソフトウェアをOSSとして無償で利用できるメリットは非常に魅力的です。

同様のOSSとしてBaculaがありますが、BareOSはBaculaからフォークされたプロジェクトで、Baculaでは高度なバックアップ機能を有償で提供しているのに対し、BareOSは無償で利用できます。
現時点で、企業向けのOSSバックアップソフトウェアとして、BareOSほど優れた存在は他にないと言えるでしょう。

なので、2次バックアップ用途や「予算はないけどバックアップの保険は持っておきたい」というケースでは最適な選択肢となると考えます。

そこで、このBareOSの魅力と共にインストール方法や管理方法を紹介していきたいと思います。

Linuxディストリビューションからの認定

BareosはいくつかのLinuxディストリビューションで認定を受けています。以下にBareosの認定情報を示します。

SUSE Linux Enterprise Server (SLES) および SUSE Enterprise Storage (SES):
BareosはSUSE Linux Enterprise ServerおよびSUSE Enterprise Storage向けに認定されています。
YES Certified Programによる認定を受けており、公式のSUSE Partner Software Catalogにリストされています。
両ディストリビューションで、包括的な自動テストが実施されています。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL):
BareosはRed Hat Enterprise Linux 8.0 (x86_64)、RHEL 7.x、RHEL 6.x、およびRHEL 5.xとの使用に認定されています。
公式のRHEL製品カタログに「Red Hat certified software」のカテゴリでリストされています。

Univention Corporate Server (UCS):
BareosはUnivention Corporate ServerのApp Centerカタログにリストされており、UCSバージョン4.4、4.3、4.2、および4.1と統合されています。

Oracle Linux:
BareosはOracle Linuxとの使用に認定されており、CI/QAでパッケージが常にテストされています。

BareOSの機能について

それでは、BareOSが提供する機能についてご紹介しましょう。

BareOSの魅力的な機能:

・クロスプラットフォーム対応(Windows、Linux、macOSなど)でシームレスに利用可能
・物理/仮想環境(VMware)の幅広いバックアップ対象をサポート
・多様なバックアップ先(ディスク、テープ、クラウドストレージ)に対応
・高度なバックアップ機能(フル/差分/増分、Always Incrementalなど)
・重複排除やCompressed Backupsによるストレージ容量の節約
・クライアント側での暗号化に対応しセキュリティが高い
・認証機能や監査ログの採取に対応し企業用途に適している
・ジョブのスケジューリングとカタログデータベースによる効率的な運用管理
・GUIツールによる直感的なジョブ管理
・カスタムスクリプトによる自動化対応

Zennで詳しく解説していきたいと思います。
これらの機能を活用して、BareOSを最大限に活用しましょう。

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