[PyConJP2025レポート]トークもいいけどポスターもいいぞ!
少し書くのが遅くなりましたが、PyConJP2025に参加してきたので、その振り返り記事です。
今回自分は、PyConJP2025に
GraphRAG:グラフDBで強化したRAGによるLLM生成の実践
というタイトルでポスターセッション発表者として参加しました。

またカンファレンス2日とスプリント1日の計3日間参加しました。
この記事では、ポスターセッション発表者として参加した感想を書きたいと思います。
トークセッションやスプリントに関してはすでに他の方も書いているので、ポスターセッションのみに絞ります。
デモサイト
ちなみに今回、そのポスターに関連したデモサイトも作成しましたのでよければ触ってみてください。
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漫画グラフDBの可視化サイト
- 漫画の作品や作者、雑誌、出版社の関係性をDBにまとめて、可視化したサイトです。
- 好きな漫画名を入力すると、その漫画に関係する他の漫画作品や作者、雑誌、出版社の関係性を表示します。
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GraphRAGを用いた生成デモ
- 好きな漫画名を入力することで、GraphRAGを利用した漫画のレコメンドを行います。
ポスターセッションとは
そもそもポスターセッションってなに?という方もいると思います。`
ポスターセッションとは
A0くらいの大きさのポスターを指定の区画に展示して、訪れてくれた方と対話する形式の発表方法です。
ポスターセッションについて詳しくはこちらでPyConJP2025座長のにしもつさんが解説してくれています。
応募前のポスターセッションのイメージ
応募前のPyConのポスターセッションのイメージですが...
正直ほとんど知らない、もしくは覚えてない、というのが正直なところでした。
学会などではポスター発表はよくありますが、PyConでもあるのは知りませんでした。
(正確にはポスターがあるのは知ってましたが、発表者が立ってくれている時間があることを知らなかったです。)
なぜ応募したか
正直にいうと深夜の謎テンションです。
自分は2025年より前に一般参加者としてPyConJPには2回参加したことがありました。
今回も一般参加者として参加するつもりで、飛行機やホテルは早めに予約していたものの、発表に応募しようとは当初全く考えていませんでした。
そんな中、たまたまXでプロポーザルの締切はあと3日というのを見かけ、なんとなくその場のテンションで応募してみたのがきっかけです。
実はトークとポスターの両方に応募したのですが、トークは採択されず、ポスターが採択された形になります。
ポスターセッションの採択通知が来てから
ありがたいことに応募したポスターセッションで採択通知が来ました。
ただ深夜の謎テンションで応募したわけなので、もちろんポスターの準備はまだでした。
というかポスター自体作ったことがなく、そもそもどうやって作るの?から始めました。
実はポスター1枚作るのって結構大変で、自分はそこそこ時間がかかりました。
Macの標準アプリである「KeyNote×布ポスター」という割と珍しい組み合わせで作ったので、また別記事でこのあたりは書ければと思います。
実際発表してみてどうだったか
そんなこんなで頑張って作ったポスター、誰も見に来てくれなかったらどうしよう...
と不安になりながら当日を迎えたのですが、
蓋を開けてみれば、想像していたよりたくさんの人が足を止めて話をしてくれました。
結果的に発表してみてとても良かったと思います。
熱心にポスターを見てくれる方、自分の拙い説明を聞いてくれる方、質問や議論してくれる方、自分の知らないことを教えてくれる方など、様々な方と交流できました。
花形はもちろんトークセッションかとは思いますが、ポスターセッションも直接交流できるいい発表形式だなと思った次第です。
また今回参加したおかげで別のPython団体の方からも発表の機会がいただけそうです。
これも勇気を出して応募してみた結果かなと考えています。
本当に色々な方と話ができ、一般参加者として参加した過去2回よりも圧倒的に多くの方と交流できたように感じます。
発表の副次的効果
ポスター発表したおかげで他の参加者とお話しする時に話題で困ることが少なかったです。
懇親会やスプリントでもとりあえず「こんな人間です」と自己紹介がしやすいなと感じました。話し下手の自分としては、ポスター発表を通じて自己紹介のネタが増えたのはとても大きかったです。
反省点
全体としては発表してみてすごく良かったなと思う一方で、いくつか反省点もあります。
- 口頭説明の動線をきちんと考えるべきだった。
- せっかくポスターを見に来てくれているのに、変なタイミングで声をかけてしまったり、説明の順番をうまくできなかったりしていました。
- ポスターは頑張って作ったつもりではありますが、口頭説明の方も準備しておくのが大事だなと感じました。
- 最初からデモサイトを触ってもらおうとするのではなく、デモ動画を用意すべきだった。
- 今回デモ用のサイトを作ってQRコードをポスターに載せておいたのですが、サイトを触ってもらうというのはやはりかなりハードルが高いです。
- まずはポスター → 説明 → デモ動画 → 興味があればデモサイト、という流れにすべきでした。
- 見に来てくれた方によって説明を柔軟に変えるべきだった
- 当たり前ですが、見に来てくれる方は自分の分野に近い方もいれば遠い方もいます。
- せっかく見に来てくれたのですから、なるべく柔軟に口頭説明を変えるべきでした。
他のポスター発表者の方を横目で見ながら、カンファレンス中に変えられる部分は2日間かけて徐々にチューニングしていった形です。
今度出すなら最初からもっとうまくやりたいですね。
まとめ
結果的にPyConJP2025でポスター発表してみてとても良かったと思います。
色々と反省点はあるものの、それ以上に得るものが多かったです。
ポスターはトークに比べれば敷居は低いかなと思いますし、人前が苦手だという人にもおすすめです。
ということで...
PyConはトークもいいけどポスターもいいぞ!
それではまた。


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