Revit MEPメインコネクタについて
Revitで使用される設備ファミリに設定されるメインコネクタについて
【注意】
メインコネクタは異なる場面で異なる役割を持っており理解が難しくなっています。
ここでは、完全な解説にはなりませんが、多少のヒントとなる内容を参考記事からの翻訳また調査を追加し、まとめさせていただきました。今後Revit自体のバージョンアップに伴い仕様変更なども予測されますので、必要に応じて更新が必要と認識しています。
【メインコネクタにおける決まり事】
・1ファミリに対して、各ドメイン(電気・ダクト・配管・ケーブルラック・電線管)で配置できるメインコネクタは1つのみです。
・コネクタを複数配置した場合に、そのうち一つはメインコネクタとなります。
・メインコネクタは、クロスかx表示がされ、他のコネクタと視覚的な区別が可能となっています。
【各ケースにおけるメインコネクタの挙動】
・制気口
制気口におけるメインダクトコネクタに関連するエアターミナルには、特殊な動作が発生します。
制気口要素を選択すると、オプションバーに流量を指定するためのパラメーターが表示されます。
オプションバーのこのパラメーターは、実際には制気口プロパティ上のパラメータに「関連している」のではなく、ファミリ内のメインコネクター上のフローパラメーターに関連しています。
オプションバーのフローパラメータの値を変更しても、実際にはファミリのパラメータは直接変更されませんが、メインコネクタの流量パラメータがファミリのパラメータに関連付けされている場合は、
間接的に変更される可能性があります。
RevitMEP開発過程において、1ファミリに複数のコネクタが配置されるようになり、どのコネクタから流量を拾うかが課題になりました。
その際に特別なメインコネクタだけが、この流量として扱う仕組みのためメインコネクタが使用されるようになりました。
・装置関連
・照明
メインコネクタのみが持つパラメータ値があります。これらはそれぞれシステムで使用されます。
・一般モデル
・付属品(ダクト・配管)
・電気設備
・機械設備
特にメインコネクタとその他のコネクタで挙動は変わりません。
・継ぎ手関連
ファミリ作成においてすべての使用ケースについて、同メインコネクタを使用すべきかを解説したドキュメントはオートデスクからも公開がありません。
(レデューサ)
トランジション(サイズ違いへの移行)コードには、トランジションを正しく配置する方法を把握するために、プライマリコネクタが配置される場所についての「仮定」がいくつか存在します。継ぎ手の作成には「発見できない」ルールがあり、継ぎ手のコネクタは、センター(左/右)とセンター(前/後)の基準面の既定の交差点で「交差」する必要があります。このコードは、トランジションの場合、プライマリコネクターがこの交差点に位置することを想定しており、正しく動作します。プライマリコネクターが正しく設定されていれば、サイズを変更したときに下の画像が表示され、正しく設定されていなければ上の画像が表示されます。
(ティー)
少なくとも、分岐側ではなくリンクされた2つのコネクタ主管側にある必要があります。
また、正式なドキュメントはありませんが、メインコネクタの方向は通常(-1,0,0)であるということです。これは、ファミリーを配置したときに、その向きを調整するためです。
継ぎ手を直管上に配置する場合は、直管をどのように作成したか(右→左、左→右)で、継ぎ手の配置の向きが決まります。ルーティング自動化ツールを使用すると、継ぎ手が適切に配置されるように、その方向が内部で管理されます。
【現時点でのファミリ製作へのアドバイス】
基本はRevitに同梱されるファミリを参考としファミリ製作をすることをお勧めします。
参考記事ページ:https://sites.google.com/site/autodeskrevitmep/Home/frequentlyaskedquestions/primary-connectors
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