Google の生成AI「PaLM」のAPI利用時にハマった事
PaLM APIを使って簡単な文字列をEmbeddingsするチュートリアルをやってる時にハマりました。
同じところでつまづく人の助けになるならと思い書いておく次第です。
ハマりポイント、API Key取得
このチュートリアルの中で、
「Grab an API Key
To get started, you'll need to create an API key .」という箇所があります。このリンク先に飛ぶと、
「Get an API key」というページに飛び、
その中にある「Get an API Key」のリンクを踏むと、「MakerSuite」でのAPI Keyの作り方ページに遷移します。
個人アカウントならMakerSuiteでAPI Keyを生成できるのですが、会社アカウントでアクセスすると、「早期アクセスアプリのアクセス権がありません」というエラーが出てしまいます。
しかし、Google Workspace設定画面をみても「早期アクセスアプリ」はオンになっているのです。
調べても対処法がわからず。こりゃ詰んだかも。と思ってるうちに他にやりたい事ができてしまい、結局3週間も放置してしまいました。
しかしその後、マクドナルドのハッピーセットをちいかわのおまけシール目当てに食べてる時、ふと以下の解決策を閃いて、解決しました。
解決策 その1 個人アカウントでMakerSuiteを使う
個人アカウントでやれば、「早期アクセスアプリのアクセス権がありません」というようなエラーは出ず、素直にMakerSuiteでAPI Keyの発行ができます。
ただしMakerSuiteには申し込みが必要です。
自分は5/23に申し込んで、6/15に受理されました。ネットの記事を見ると10日くらいで発行されたという人がいて、少し早くなってるようです。 今だと、1日(営業日?)くらいで発行されるようです。
解決策 その2 GCPの「LLM用API Key」発行
しかし私は会社アカウントを使う必要がありました。弊社の自社開発プロダクトに生成AIを組み込みたいのです。
そこで「早期アクセスアプリのアクセス権が〜」というエラーメッセージを無視して、いつもやってるようにGCPのAPIKeyを生成して使ったら、なんと、、、正常に動作しました。
- 対象GCPプロジェクト > 「APIとサービス」 > 「有効なAPIとサービス」 > 「APIとサービスの有効化」 > 「Generative Language API」を有効化
- 同じ 「APIとサービス」 > 「認証情報」 > 「認証情報を作成」 > 「APIキー」 を選択すると、生成される
このAPIキーでも動作するのですがセキュリティ的にまずいので制限をかけます。
-
生成されたAPIキーの右横にある「︙」 > 「APIキーを編集」
> APIの制限 > キーを制限 > Generative Language API を選択(下図参照) > 保存- ついでに名前もわかりやすく変更しとくと良い
-
認証情報一覧に戻り、「鍵を表示します」 > 「自分のAPIキー」をコピー
このAPIKeyをGoogle Colab上の「PALM_KEY」に置き換えて続きを実行すればOKです。
以上となります。
では皆様、よきLLMライフを!
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