2023年の実務で参考にした技術書
まえおき
こちらは 2023 年 10 月から月次ベースで読んだ技術書を紹介する記事となります。基本的に、実務において、どんな場面で役にたったかという観点でまとめていきます。
またエンジニアと一口に言っても料理人くらい主語が大きいので、私と似たキャリア志向や技術趣向を持っていたり、似た境遇にいる方の参考になればと思います。
軽く自己紹介すると、私はアラフォーフリーランスエンジニアで 30 代後半からリスキリングでエンジニア転職し 1 年でフリーランスに転向しました。分野は Web 開発ですが、いわゆるフルスタック(笑)なのでクラウドやインフラ周りも触ります。2023 年時点ですが、今の案件では PM としてアサインされています。
10 月 🍁
DevOps 導入指南 Infrastructure as Code でチーム開発・サービス運用を効率化する
表紙に「現場に DevOps を導入するための具体的なプロセスが一冊でわかる!」と書いてあるように。チームに DevOps どのように、導入していくかという観点で書かれています。
私が、今アサインされている案件はアジャイル開発なのですが、CI/CD パイプラインなどもなく、開発体験の向上の余地は、かなりあると感じており、本書を手にとってみたという背景があります。実際に組織で DevOps を導入していこうとなっても周りの理解が必要になってくるという点もあり、ハードルが高く、中々難しいことだらけだと思うのですが、そもそも組織に DevOps に導入することも難しさや個人単位で取り組めることなんかも書いてあるので、参考になりました。
プログラマが知るべき 97 のこと
何か課題に対して即効性があるという類の書籍ではないのですが頭に入れておくといつか助けてくれるかも知れないという本です。
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方
サンプルコードは java なので自分の今やってる言語に置き換えたりして考える必要がありますが、頭に入れておくと設計の際やコーディングの際に力を発揮します。実例も豊富なのでここで紹介されているアンチパターンはよく見るものだったりして、その解決方法が示されているので、とても学びになります。
データベース入門[第 2 版] (Computer Science Library 14)
データベース設計を見直したかった時に第七章の正規化理論を読みました。割とかっちりした CS の書籍なので読むのが辛いと感じたので、もう少し柔らかめの書籍があればおすすめして頂きたい…。とはいえ、かっちりとデータベースの基礎を学ぶには良い本だと思います。
11 月 🧥
はじめてつくるバックエンドサーバー基礎編(Node.js & Express)
nodeで開発環境を構築する必要があったので読んでみました。
2~3時間で作りながら学ぶと本書の中にも書いてあるのですが、ハンズオン形式でサクッとExpress.jsの環境の構築方法が学べるので良いです。
実際の運用を想定するのならば本書+IaCやNode.jsの運用についても補間すると、より実務でも活かせるのではないかと思います。
JavaScript 初級者が知るべき39のこと
今アサインされている案件でKintoneカスタマイズでJavaScriptを触ることが増えたので読んでみました。
■この本を書いた動機■
著者がReact.jsやVue.jsがわからないと思っていたことは、
それ以前のJavaScriptがわかっていない(とくにES6が)というところに起因することが多くありました。
また、そのJavaScriptにおいても、知らないとどうにもならないことがあって、
そういうJavaScriptで知らないとどうにもならないことを39点集めてみました。
その動機ゆえに、ES6の新機能や、Reactを意識したものになっています。
とあるようにReactを意識した内容になっており、これからReact触らないといけないような方にハマる内容かも知れません。ES5からES6で何がどう変わったかであったりとか、これってjavascriptの基本機能だったんだーってことが割りとあって学びになりました。
webpack 実践入門 第2版: webpackの基礎をしっかり理解して使いこなす
Kintoneカスタマイズの開発効率を向上させるためにwebpackを利用した開発環境を構築するために読みました。2年前の本なので本書で紹介されているwebpackやライブラリのバージョンだと古いかも知れませんがサクッと基本をさらっておくには良い書籍かと思います。
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