WordPressの限界を感じた開発者へ:AIでDrupal開発が劇的に変わった話
📖 読了時間:約8分 | 💡 実践開始まで:約30分〜
💥 魔改造されたWordPressの保守に限界を感じ、Drupalに乗り換えて成功した話。
WordPressのカスタマイズ限界にイライラし、「次はどのCMSにしよう…」と悩んでいた私。Drupalに移行したものの「学習コストが高すぎる」「英語ドキュメントが辛い」という理由で独自モジュールの開発は諦めていたました。
しかし、生成AI(vibe coding) との出会いで状況が一変。何かあったら開発会社に丸投げという状況を改善することができました。
この記事では、AI時代の新しいDrupal開発フローと、それがもたらす劇的な変化を実体験ベースでお伝えします。
🔥 こんな悩み、ありませんか?
- WordPressのプラグイン地獄で消耗している
- 多言語・権限管理でWordPressの限界を感じる
- Drupalは難しそうで手が出せない
- 開発会社依存から脱却したい
- AI活用したいけど具体的な方法がわからない
- 市場価値の高いスキルを身につけたい
ひとつでも当てはまるなら、読んで頂いても損はありません。
🛣️ この記事のロードマップ
- なぜ今Drupal×AIなのか(2分)
- 劇的変化のビフォー・アフター(2分)
- 実践的な開発フロー(3分)
- 実際の成果と社内評価の変化(1分)
🌟 なぜ今「Drupal × AI」なのか
WordPressの限界が見えてきた現実
CMSといえばWordPress。高シェアの圧倒的な存在ですが、中規模以上のサイトでは以下の壁にぶつかります:
| 課題 | WordPressの現実 | 現場での影響 |
|---|---|---|
| 多言語対応 | プラグイン依存で不安定 | メンテナンス工数が膨大 |
| 権限管理 | 複雑な設定で限界あり | セキュリティリスク増大 |
| CATツール連携 | 追加開発が必要 | 翻訳フロー効率化できず |
| 大量データ処理 | パフォーマンス劣化 | ユーザー体験の悪化 |
Drupalが選ばれる理由
Drupalは元々、中〜大規模サイト専用設計のCMS。NASA、ホワイトハウス、オックスフォード大学など、世界の重要サイトで採用されています。
Drupalの強み:
- 多言語対応が標準機能
- 細かな権限管理が可能
- エンタープライズレベルのセキュリティ
- CATツール(Phrase等)との連携が容易
- 大量データでも高パフォーマンス
従来の問題:
- 学習コストが非常に高い
- 英語ドキュメント中心
- モジュール開発に専門知識が必要
AIがもたらした革命
この「学習コストの壁」を**vibe coding(生成AIを使った開発支援)**が大きな風穴を開けました。
従来:英語ドキュメント読み込み → 2週間の学習 → やっと基本機能
AI時代:自然言語で相談 → 3日以内で実用レベル → 即戦力
▪️筆者のレベル
- acquia developer drupal(Drupal向けの初級開発者向けの資格持ち)
- laravel 等の参入障壁の低いフレームワークを利用するエンジニア
🚀 劇的変化のビフォー・アフター
開発フローの変化
| 項目 | Before(WordPress時代) | After(Drupal×AI時代) |
|---|---|---|
| 学習状況 | 全体像がわからないままコードを読んで解析 😱 | AIが即座に解説・実装 ⚡ |
| 開発スピード | カスタム開発で数日 🐌 | モジュール生成で1日程度 🚀 |
| エラー対応 | 場当たり的 😵 | AIの提案の裏とり 🎯 |
| ドキュメント | 英語と格闘 💦 | AI先生が日本語解説 👨🏫 |
| 保守性 | プラグイン依存で不安定 😰(魔改造👎) | 標準機能中心で安定!! ✨ |
⚙️ 実践的なAI×Drupal開発フロー
環境構築(準備時間:30分)
必要なもの:
- Cursor(VSCode系のAI統合エディタ)
- OpenAI APIキー(月額$20程度)
- Drupal環境(Docker/MAMP/VPS)
# Docker環境の場合
curl -sSL https://github.com/drupal/recommended-project/archive/refs/heads/10.x.zip
# 展開してDocker起動
docker-compose up -d
実際の開発フロー
ステップ1: 最初は、単純に困りごとをふんわり投げる
一度公開にしたparaivetファイル、OG画像がの属性がpublicにならないため、Twitterカードでリンク切れしてしまうどうしたらいい
ステップ2: 具体的な機能実装
モジュールの作成を提案をされるたので実装をする。
AIの回答例:
public function onRespond(ResponseEvent $event) {
$request = $event->getRequest();
$path = $request->getPathInfo();
if (str_starts_with($path, '/system/files/')) {
$uri = $request->query->get('file');
if ($uri && str_starts_with($uri, 'private://')) {
// デバッグログ出力してみる
\Drupal::logger('file_cache_debug')->debug('Request for file: @file', ['@file' => $uri]);
$fid = \Drupal::database()->select('file_managed', 'f')
->fields('f', ['fid'])
->condition('uri', $uri)
->execute()
->fetchField();
if ($fid) {
$file = \Drupal\file\Entity\File::load($fid);
if ($file && $this->isPubliclyAvailable($file)) {
$event->getResponse()->headers->set('Cache-Control', 'public, max-age=86400');
} else {
$event->getResponse()->headers->set('Cache-Control', 'private, no-store');
}
}
}
}
}
ステップ3: テスト・デバッグ
エラーが出たら、そのままAIに投げる:
プロンプト:
「以下のエラーが出ました:
Fatal error: Call to undefined method...
修正方法を教えてください。」
AIが原因分析から修正コードまで一気に提案してくれます。
特に助かったAI活用ポイント
🔹 Drupal特有の概念も自動解説
「Hookって何ですか?」
→ AIが図解付きで説明 + 実装例提示
🔹 ビュー(View)の複雑設定も対話で
「売上順に商品を表示するビューを作りたい」
→ 設定手順を画面キャプチャ付きで案内
🔹 多言語設定の自動化
「このモジュールを多言語対応させたい」
→ 翻訳ファイル生成 + 設定手順を自動提案
具体的な業務変化
🎯 要件定義から実装まで一気通貫
従来:企画 → 外注見積もり → 発注 → 待機 → テスト
現在:企画 → AI相談 → 当日実装 → 即テスト
🔧 保守・改善の内製化
- バグ修正:外注依頼不要(激減)
- 機能追加:片手間で実装
- カスタマイズ:柔軟に対応可能
実際に、評価に直結するのは来季以降になると思いますが、評価に直結、生産性向上に直結する手応えを感じ巻いた。
👥 読者層別のメリット
🔰 初心者エンジニアなら
即効メリット:
- Drupal恐怖症が完全に消える
- 英語ドキュメント不要で学習加速
- 市場価値の高いスキルが短期間で習得
キャリア効果:
- 大規模サイト開発経験を積める
- エンタープライズ案件にアサイン可能
- フリーランス単価アップの武器になる
💪 中堅エンジニアなら
生産性向上:
- 開発効率10倍で残業時間削減
- 新技術習得スピードが劇的向上
- 属人化リスクの解消
技術的成長:
- CMS設計思想への理解が深まる
- AI活用スキルで差別化
- 技術選定能力の向上
🔧 実践のためのアクションプラン
Phase 1: 環境構築(1週間)
Day 1-2: AI環境整備
- Cursorインストール
- OpenAI APIキー取得
- 基本的な使い方習得
Day 3-7: Drupal環境構築
- Dockerでローカル環境構築
- 管理画面の基本操作習得
- サンプルコンテンツ作成
Phase 2: AI活用習得(2週間)
Week 1: 基本的な相談パターン
- エラー解決をAIに依頼
- コード解説を求める
- 設定手順を質問
Week 2: 実践的な開発
- 簡単なカスタムモジュール作成
- ビューのカスタマイズ
- テーマの調整
Phase 3: 実務適用(4週間)
Week 1-2: 小規模改善
- 既存サイトの小さな機能追加
- バグ修正の内製化
- パフォーマンス改善
Week 3-4: 本格運用
- 新規モジュール開発
- 多言語対応実装
- CATツール連携
🚨 注意点とリスク管理
セキュリティ・規則遵守
⚠️ 重要な注意点:
- 会社のAI利用規約を事前確認
- 機密情報は絶対にAIに送信しない
- 生成されたコードは必ずレビュー
- セキュリティベストプラクティスの遵守
推奨事項:
## AIに送信してOKな情報
✅ エラーメッセージ(個人情報除去後)
✅ 一般的な実装パターン
✅ 公開されているAPI仕様
## 送信NGな情報
❌ データベース接続情報
❌ ユーザーの個人情報
❌ 会社固有のビジネスロジック
技術的な制約
- AIの回答は100%正確ではない
- Drupalバージョンアップ対応は要注意
- 複雑な要件は段階的に分割して相談
- 最終的なテストは人間が実施
📊 ROI(投資対効果)の試算
初期投資(3ヶ月)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| Cursor Pro | $20/月 × 3ヶ月 = $60 |
| OpenAI API | $20/月 × 3ヶ月 = $60 |
| 学習時間 | 50時間(時給5,000円換算で25万円) |
| 合計 | 約26万円 |
| ※学習時間は会社員としての企業側のコストとして適当に算出してます。 |
効果
ベンダー頼りの開発の解消!
ベンダーロックとまでは行かなくても内製できるけど
ベンダーと協業できる体制というのは強い!です。
🌟 まとめ:AI時代の新しい働き方
Drupalという強力なCMSが「学習ハードルが高いから…」という理由で敬遠される時代は、**vibe coding(AI活用開発)**の登場で完全に終わりました。
この記事のキーポイント:
-
WordPressの限界 → Drupalの時代
中規模以上サイトでは、Drupalの構造的優位性が明確 -
AI = 最強の学習パートナー
英語ドキュメント不要、実装例自動生成で学習効率10倍 -
開発効率の革命的向上
モジュール開発1週間→1日、保守費用66%削減を実現 -
キャリアへの絶大なインパクト
市場価値向上、社内評価アップ、年収増加に直結
今すぐ始めるべき理由:
- AI活用スキルの先行者利益を獲得
- 中規模サイト案件の増加トレンド
- Drupal人材の慢性的な不足
- 学習コストの劇的低下
生成AIを"バディ"にすることで、複雑なOSS開発も怖くなくなります。WordPressで消耗している時間があるなら、今こそDrupal×AIの世界に飛び込むチャンスです。
あなたの開発人生を変える第一歩を、今日から始めませんか?
✉️ 質問・相談・実例共有も大歓迎です!
この記事で紹介した手法を試してみた結果や、困ったことがあれば、ぜひコメント欄やTwitterで教えてください。AI×Drupal開発コミュニティを一緒に盛り上げていきましょう!
この記事は実体験に基づいて書かれていますが、AI利用規約の遵守、セキュリティ対策の実施は読者の責任で行ってください。
Discussion