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g11n、i18n、l10n、m17nの違いをまとめてみた
対象の読者
- g11n, i18n, l10n, m17nの違いがわからない人
- ローカライズ化やグローバル化を考えている人
- ユースケースを知りたい人
Globalization(g11n)
使命:世界規模でビジネスを展開する活動(国際化(i18n)、地域化(l10n)、多言語化(m17n)を含む)
目的:経済、文化、政治などの面で世界中の人々を結びつける
作業:国際的な標準規格の策定、国際的な貿易や投資の促進、国際的な文化交流
具体例
- グローバル企業が、世界中の市場で製品を販売するために、国際的な標準規格に準拠した製品を開発する
- 国際的な貿易や投資を促進するために、国際的な条約や協定を締結する
- 国際的な文化交流を促進するために、文化イベントや交流プログラムを開催する
Internationalization(i18n)
使命:製品を世界中の市場に対応させる(地域化(l10n)と多言語化(m17n)を含む)
目的:製品やサービスを複数の言語や地域に対応できるようにすること
作業:文字コードやロケールの設定、多言語対応可能なデータ構造やアルゴリズムの設計、翻訳可能なテキストの抽出
具体例
- ソフトウェアを日本語、英語、中国語など複数の言語で表示できるようにする
- 製品のマニュアルを複数の言語で翻訳して、世界中のユーザーに提供する
- 米国連邦取引委員会(FTC)の児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)に準拠するように、子供向けアプリを設計する。
- イスラム教徒が多い地域では、ラマダン期間中に製品やサービスの広告を控える。
- 左利きが多い地域では、左利き用の製品を提供する。
- 色や数字など、文化によって異なる意味を持つものについて、地域に合わせて調整する。
Localization(l10n)
使命:現地のユーザーに最適な製品を提供する
目的:現地のユーザーにとって使いやすく、親しみやすい製品にする
作業:翻訳、地域に合わせたフォーマットの設定、文化や習慣に合わせた表現の変更
具体例
- 日本語版のソフトウェアで、日付のフォーマットを「YYYY年MM月DD日」に変更する
- 英語のドキュメントを日本語に翻訳して、日本市場向けに提供する
Multilingualization(m17n)
使命:複数の言語を同時に処理する
目的:異なる言語のユーザーが同じシステムやサービスを利用できるようにする
作業:複数言語対応のWeb、ソフトウェア開発
具体例
- 複数言語対応のWebサイトを構築し、異なる言語のユーザーが同じ情報にアクセスできるようにする
包含関係
g11n > i18n > l10n > m17n
まとめ
- Globalization(g11n)
世界規模でビジネスを展開する活動 - Internationalization(i18n)
様々な地域での法律や規制、文化によって異なる要件に対応させること - Localization(l10n)
特定の地域に対応させること - Multilingualization(m17n)
多言語化すること
Discussion