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Linux ls コマンドについて

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Linux入門:ls コマンドでファイル一覧を確認しよう

Linuxを使う上で必ずと言っていいほど使うのが、ls コマンドです。これは、Windowsでいうところの「エクスプローラーでフォルダを開く」のような役割を果たします。

この記事では、ls コマンドの基本的な使い方から、便利なオプションまで、初心者でもわかりやすく解説します。


ls コマンドとは?

ls は「list」の略で、指定したディレクトリ内のファイルやフォルダの一覧を表示するコマンドです。

ls [オプション] [ディレクトリ名]

基本的な使い方

カレントディレクトリの一覧を表示

ls

現在の作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)内のファイルやフォルダが一覧表示されます。

よく使うオプション一覧

-l:詳細表示

ls -l

ファイルのサイズや更新日時、所有者、パーミッションなどを含む詳細情報を表示します。

出力例:

-rw-r--r-- 1 user user 4096 Jun 20 14:00 sample.txt
項目 説明
パーミッション -rw-r--r-- ファイルの種類とアクセス権
ハードリンク数 1 同じファイルを指す名前の数(通常は1)
所有ユーザー user ファイルの所有者
所属グループ user 所属するグループ名
ファイルサイズ 4096 バイト単位のサイズ
最終更新日時 Jun 20 14:00 最終更新された日時(または年)
ファイル名 sample.txt 実際のファイル名

-a:隠しファイルも表示

ls -a

. から始まる隠しファイル(例:.bashrc)も表示されます。

-la:詳細表示+隠しファイル

ls -la

これ一発で「詳細情報あり・隠しファイル込み」の一覧を表示できます。

オプション 説明
-S ファイルサイズ順に並べる(大きい順)
-t 更新日時順に並べる(新しい順)
-r 並び順を逆順にする(例:-t と組み合わせて古い順)
-h サイズ表示を人が読みやすい形式にする(KB、MBなど)※ -l と組み合わせる
-lh 詳細表示+人が読みやすいサイズ表示
-lhS 詳細表示+人が読みやすいサイズ表示+サイズ順
-ltr 詳細表示+更新日時の古い順

例:

ls -lhS   # サイズ順+見やすい形式
ls -ltr   # 更新日時の古い順(詳細表示)

特定のディレクトリの中を見る

ls /etc

カレントディレクトリではなく、任意のパスを指定して中身を見ることもできます。

よくあるミスと対策

ファイルが見つからない!
→ 隠しファイルなら ls -a を使いましょう。

意味不明な記号が出てくる?
→ ls -l の出力の先頭にはファイルの種類が表示されます。
例:d はディレクトリ、- は通常ファイル、l はシンボリックリンク。

✅ まとめ

コマンド 説明
ls ファイル・ディレクトリの一覧表示
ls -l 詳細情報付き一覧表示
ls -a 隠しファイルも含めて表示
ls -la 詳細情報付き+隠しファイルも表示
ls -lhS サイズ順(大きい順)、見やすいサイズ表示

おわりに

ls はLinuxコマンドの登竜門ともいえる基本中の基本です。使い慣れてくると、他のコマンド(grep, find, xargs など)と組み合わせることで、より強力な使い方もできます。

まずは ls に慣れて、Linuxの世界を楽しみましょう!

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