Windows(WSL) + Codex CLI で Serena を使う手順
ハマりました。
結論
Powershell やコマンドプロンプトから npx codex
を実行すると Codex CLI は自動的に WSL 上で実行される。しかし Serena 等の MCP サーバーはホスト OS 上で実行されてしまうため通信が上手く行かない。(それぞれ localhost / 127.0.0.1 のループバックが示す先が異なる)
よって MCP サーバーを Codex で使う場合は、WSL 上に Codex CLI 環境を構築し WSL ターミナル上で npx codex
を実行する必要がある。
セットアップ手順
以下は Ubuntu での手順ですが他のディストロでも同様だと思います。
Windows Subsystem for Linux(WSL) のインストール
Ubuntu は Microsoft Store からダウンロードすることもできます。
WSL 上でのセットアップ
全て WSL のターミナルで実行します。
NPM のインストール
sudo apt-get install npm
UV のインストール
curl -LsSf https://astral.sh/uv/0.8.11/install.sh | sh
公式 👉 https://docs.astral.sh/uv/getting-started/installation/
(省略可).NET SDK のインストール
sudo apt-get install dotnet-sdk-8.0
Node.js + Codex CLI のセットアップ
コチラも WSL ターミナル上で実行。
Node.js のインストール
sudo npm i -g node
Codex CLI のインストール
一応インストールします。(実行するときは npx codex
)
sudo npm i -g @openai/codex
Codex CLI のコンフィグ設定
WSL ターミナルで npx codex
を実行して起動を確認します。
アカウント設定の共通化/シンボリックリンクの作成
Windows 環境と WSL 環境で設定の共通化を行います。(省略可)
※ WSL からアカウント設定が出来ない場合は共通化で解決できます。
👇 WSL ターミナルで以下を実行
cd ~
ln -s "/mnt/<ドライブ名>/<Windowsのホームディレクトリへのパス>/.codex"
Codex CLI のコンフィグ設定
--enable-web-dashboard false
は無くても大丈夫っぽいです。
ただ、Claude Code + WSL 環境でオフにしないと動かないという話があるので、不要ならオフで良いんじゃないでしょうか。
※ v0.1.4
にピン止めしています。必要に応じて更新します。
# WSL ターミナルで npx codex を実行した場合、Windows のパス(C:/~~~)等は使えないので注意
[mcp_servers.serena]
command = "uvx"
args = ["--from", "git+https://github.com/oraios/serena@v0.1.4", "serena-mcp-server", "--context", "codex", "--enable-web-dashboard", "false"]
# 👇 は多分無くてもおk
[sandbox_workspace_write]
network_access = true
実行方法
Codex CLI は Powershell やコマンドプロンプトで npx codex
を実行した場合、気を利かせて WSL 上で実行してくれます。ただ、Serena 等の MCP サーバーはホスト OS 上で実行されてしまいます。
WSL 外で起動した場合も MCP サーバーとの連携機能以外は使えてしまいます。忘れずに WSL ターミナル上で npx codex
を実行するようにしましょう。
※ ターミナルの設定を変えたくない場合は Powershell やコマンドプロンプトで、
# WSL ターミナルに移行
wsl
してから
npx codex
で Serena が使える状態で起動できます。
おわりに
GPT-5、性能は Claude Code より良いんじゃね? って印象で満足してるんですが、ソースコード編集を全部 cat/sed 等の低レベルなシステムツールでやってるのでめちゃくちゃ処理が遅いです。Serena 必須です。
以上です。お疲れ様でした。
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