通知フレンドリーなメッセージを書こう
Slack や他のメッセージアプリでは、通知エリアに表示される内容が限られています。
特にスマホやデスクトップのバナー通知では数行しか表示されないため、相手にわかりやすく、スムーズに内容を伝えるメッセージが重要です。
また、相手にわかりやすいメッセージはレスポンスも促進され、自分にとっても有益です。
人間が送るメッセージもそうですが、Slackbot や Slack Workflow(ワークフロー) で送信するメッセージも同様です。
私が普段心がけているメッセージ作成のポイントを紹介します。主に Slack での話です。
1. メンションは前置しない
メンションをメッセージ冒頭に置くと、字数が増え、通知エリアを無駄に使ってしまうため、相手に肝心の内容が伝わりにくくなる可能性があります。
特に、複数のメンバーやグループに宛てる場合は、通知エリアが意味を成さないかもしれません。
個人的に、メンションはメッセージ一行目の末尾に置くくらいがちょうどいいと思っています。
Slack では、メッセージの先頭にメンションが来ることが慣習だと思うので、すこし好みは分かれるかもしれませんね。
ある種の宗教戦争の火種かもしれません。
ただし、一人に宛てる場合や、特別なグループメンションでは、メンションを前置することで、緊急性や重要度が強調される場合もあります。状況に応じて使い分けましょう。
2. 絵文字やURL、Markdown記法を前置しない
メンションと同様に、絵文字やURL、Markdown記法はメッセージ冒頭に置かないようにしましょう。
これらはテキストにすると字数がかさみ、通知エリアを圧迫します。
特に絵文字は視覚的にはコンパクトでも、文字情報としては通知に表示されるため、メッセージの核心部分が表示されなくなる可能性があります。
3. 端的に目的や要約/要旨を書く
メッセージがそれなりに長くなりそうなとき、または複雑な内容のときは、最初に端的に目的や要約を書くようにしましょう。
たとえば、「〇〇について教えて下さい。」「〇〇について確認をお願いします」や「〇〇について緊急の対応が必要です」など、目的や要旨を最初に書いてしまうことが大切です。
この要約自体も通知エリアにすべて収まらない可能性もありますが、それでも最初に要点を端的に示すことで、受け手は何を伝えたいのかを想像しやすくなります。
通知エリアからこの一部が見えるだけでも、読み手は内容を想像しやすいです。
(冒頭で「お疲れ様です。〇〇です。」と書かれているのに比べれば非常〜に有意義です。)
日常会話やライトなメッセージの場合はこれに限りません。
少し距離感のある人やかしこまった場では、意識してみると円滑になるかもしれません。
4. Slack APIでメッセージを送る時はfallback textを設定しよう
Slack API(chat.postMessage
)でメッセージを送る場合は、通知に使われる text
プロパティを活用しましょう。
API ドキュメント にあるとおりですが、attachments
/ blocks
を使用する場合は、text
も合わせて送信すると、通知メッセージに使われるフォールバックテキストになります。
https://api.slack.com/methods/chat.postMessage
One of these arguments is required to describe the content of the message. If attachments or blocks are included, text will be used as fallback text for notifications only.
text
にメッセージの概要や種別・緊急度などを示すテキスト設定すると、通知がより有意義になります。
特に、緊急性が高いメッセージでは、その旨を明確に通知に反映させることが大切です。
これらのポイントを意識してメッセージを作成し、相手にわかりやすい、通知フレンドリーなメッセージを送りましょう。
1〜3については、ユーザが意識したり頑張って改善すべき範疇でもない気もしますが、
ときどき通知エリアを意識して、手軽に改善できそうなところはぜひトライしてみてください。
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