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Adobe Premier Proで、Log撮影された動画にLUTを適用して通常の見た目に戻す方法

2024/12/04に公開

はじめに

プロフェッショナルな映像制作では、より広いダイナミックレンジを確保するためにLog撮影が一般的に使用されます。しかし、Log映像はそのままでは暗く、コントラストの低い状態です。この記事では、Log撮影された映像を通常の見た目に戻すための基本的なワークフローを解説します。

Log映像の特徴

Log撮影された映像には以下のような特徴があります:

  • 全体的に暗く見える
  • コントラストが低い
  • 色味が薄い
  • ハイライトからシャドウまでの情報が保持されている

LUTとは

LUT(Look Up Table)は、映像の色やコントラストを変換するための参照テーブルです。Log映像を通常の見た目(Rec.709など)に変換する際に使用します。

主要カメラメーカーのLUT入手方法

1. Sony

ダウンロード先
テクニカルナレッジ | ラージセンサーカメラ | ソニー

推奨LUT

  • S-Gamut3 & S-Gumut3.cine/S-Log3(Rec.709)
    • 最新のSonyカメラで撮影したS-Log3素材用の標準的なLUT
    • 一般的なウェブ配信や放送用途に最適

2. Panasonic

ダウンロード先
LUT(ルックアップテーブル) | Panasonic

推奨LUT

  • VLog_to_V709_forV35_JP
    • LUMIX GH5、GH6、S1H、S5などの標準的なLUT
    • V-Log撮影素材をRec.709に変換

3. Canon

ダウンロード先
Canon 3D LUT for CMT 709 Ver.1.0|キヤノン

推奨LUT

  • CinemaGamut_CanonLog3-to-CMT709_33_Ver.1.0.cube
    • 33 gridバージョンが最も一般的
    • 処理速度と品質のバランスが良い

Adobe Premiereでの適用方法

  1. プロジェクトパネルにLUTファイルをインポート
  2. エフェクトパネルからLUTを適用したいクリップにドラッグ&ドロップ
  3. エフェクトコントロールパネルで必要に応じて調整

注意点

  • 撮影時のカメラ設定(Log形式)を確認することが重要
  • 適切なLUTを選択することで、より自然な見た目が得られる
  • LUT適用後も必要に応じて色調整を行う
  • 編集作業中はプレビュー品質を下げることで、スムーズな作業が可能

まとめ

Log撮影された映像は、適切なLUTを適用することで通常の見た目に戻すことができます。カメラメーカーが提供する標準的なLUTを使用することで、多くの場合十分な品質が得られます。特に需要の高い日本国内の主要3社(Sony、Panasonic、Canon)のLUTを使いこなすことで、多くの現場のニーズに対応できるでしょう。

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