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複数行もOK!2行以上のインライン要素のunderlineをアニメーションさせる方法
CSSで複数行のテキストに対してunderlineアニメーションを実装する方法を解説します。従来、複数行のインライン要素に対するアニメーション付きunderlineの実装は困難とされてきましたが、CSS background
プロパティを活用することで実現可能です。
実装のポイント
-
display: inline
の使用 -
background
プロパティによる下線の表現 -
linear-gradient
を使用したアニメーション効果 - 適切な
transition
の設定
基本的な実装
/* ベーススタイル */
.hvr-underline {
display: inline;
background: linear-gradient(to top, currentColor 2px, transparent 99%) no-repeat;
transition: all 0.5s ease-out;
}
アニメーションパターン
1. 左からのunderline
/* 初期状態 */
.hvr-underlineInLeft {
background-position: 0% 100%;
background-size: 0% 1px;
}
/* hover時 */
@media (any-hover: hover) {
.hvr-underlineInLeft:is(:hover, :focus) {
background-size: 200% 1px;
}
}
2. フェードインするunderline
/* 初期状態 */
.hvr-underlineFadeIn {
background-position: 50% 30px;
background-size: 200% 20px;
}
/* hover時 */
@media (any-hover: hover) {
.hvr-underlineFadeIn:is(:hover, :focus) {
background-position: 50% 20px;
background-size: 200% 1px;
}
}
3. 中央からのunderline
/* 初期状態 */
.hvr-underlineOpenIn {
background-position: 50% 100%;
background-size: 0% 1px;
}
/* hover時 */
@media (any-hover: hover) {
.hvr-underlineOpenIn:is(:hover, :focus) {
background-size: 200% 1px;
}
}
HTML実装例
<a href="#" class="link">
<span class="hvr-underlineInLeft">
これは2行以上の<br>
テキストです
</span>
</a>
実装時の注意点
1. Flexbox環境での注意
親要素がdisplay: flex
やdisplay: inline-flex
の場合、underlineアニメーションが正しく表示されない場合があります。この場合は以下のような対応が必要です:
- 親要素のflexを解除する
- 別の要素構造を検討する
2. 単位の統一
アニメーション時の不自然な動きを防ぐため、background-position
とbackground-size
では単位を統一することが推奨されます:
/* 良い例:pxで統一 */
background-position: 50% 30px;
background-size: 200% 20px;
/* 避けるべき例:%とpxの混在 */
background-position: 0 200%;
background-size: 200% 1px;
3. グラデーションの設定
滑らかなアニメーション効果を得るために、linear-gradient
の値は以下のように設定します:
/* 推奨される設定 */
background: linear-gradient(to top, currentColor 2px, transparent 99%) no-repeat;
/* 避けるべき設定(急激な変化) */
background: linear-gradient(to top, currentColor 1px, transparent 1px) no-repeat;
ブラウザ対応
この実装は以下のモダンブラウザで動作確認されています:
- Chrome(最新版)
- Firefox(最新版)
- Safari(最新版)
- Edge(最新版)
アクセシビリティへの配慮
アニメーション効果を実装する際は、以下の点に注意が必要です:
-
prefers-reduced-motion
への対応 - キーボード操作時の
:focus
状態の視認性確保 - 十分なコントラスト比の確保
@media (prefers-reduced-motion: reduce) {
.hvr-underline {
transition: none;
}
}
まとめ
CSS background
プロパティとlinear-gradient
を組み合わせることで、複数行のテキストに対しても美しいunderlineアニメーションを実現できます。実装時は以下の点に注意しましょう:
- 適切なHTML構造の設計
- 単位の統一
- Flexbox環境での挙動確認
- アクセシビリティへの配慮
この実装方法は、従来のtext-decoration
やborder-bottom
では実現できなかった柔軟なアニメーション効果を可能にします。
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