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【小学生でもわかる】Gemini-CLIの始め方

に公開

https://cloud.google.com/blog/ja/topics/developers-practitioners/introducing-gemini-cli


Gemini-CLI 超入門ガイド:AIとコーディングを始めよう!

プログラミングやAIツールが初めての方でも迷わないよう、Gemini-CLIの導入から基本的な使い方まで、もっとシンプルに、手順書として分かりやすくまとめました。

Gemini-CLIは、Googleの強力なAI「Gemini」を、あなたのコンピューターの「コマンドライン」から直接使えるようにするツールです。まるでAIがあなたのプログラミングの隣に座って、手伝ってくれるようなイメージです!


1. Gemini-CLIを使うために必要なもの

始める前に、以下の3つを準備しましょう。

  1. Googleアカウント: これがないとAIを使えません。
  2. Node.js (バージョン18以上): Gemini-CLIは、このプログラム上で動きます。
  3. APIキー: AIを使うための「鍵」のようなものです。

2. 事前準備:Node.jsとAPIキーの用意

2.1 Node.jsのインストール

Node.jsが入っていない場合は、以下の手順でインストールします。

  1. Node.js公式サイト にアクセスします。
  2. 「LTS版」(長期サポート版)と書かれた方をダウンロードして実行します。
  3. 画面の指示に従ってインストールを進めます。特に難しい設定は不要です。

インストールできたか確認!
ターミナル(macOS/Linux)またはコマンドプロンプト/PowerShell(Windows)を開き、以下のコマンドを入力します。

node -v
npm -v

バージョン番号が表示されればOKです。(例: v18.x.x

2.2 APIキーの取得

AIを使うための「鍵」を手に入れましょう。

  1. Google AI Studio にアクセスします。
  2. Googleアカウントでログインします。
  3. 画面の指示に従って「APIキーを作成」ボタンをクリックします。
  4. 表示されたAPIキー(例: AIzaSy... のような文字列)をコピーして、メモ帳などに控えておいてください。 この後すぐに使います。

3. Gemini-CLIのインストール

Node.jsとAPIキーの準備ができたら、いよいよGemini-CLI本体をコンピューターに入れます。

ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、以下のどちらかの方法を選んで実行してください。

方法1: まずは試してみる(推奨!)

インストールせずに、一時的にGemini-CLIを起動して試すことができます。

npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli

このコマンドを実行すると、すぐにGemini-CLIが起動し、次のステップの「認証」に進みます。

方法2: 常に使えるようにインストールする

もし気に入って頻繁に使いたい場合は、グローバルにインストールすることもできます。

npm install -g @google/gemini-cli

インストールが完了したら、次に gemini と入力します。


4. Gemini-CLIの認証(AIとの接続)

Gemini-CLIを起動すると、AIにアクセスするための認証を求められます。

  • 画面に表示される指示に従って、あなたの個人Googleアカウントでサインインしてください。
    • これで、1分間に60回、1日あたり1000回までAIに質問できるようになります。

より多く使いたい場合や、特定のモデルを使いたい場合:
先ほど取得したAPIキーを使います。ターミナルで以下のコマンドを実行してください。YOUR_API_KEY の部分を、控えておいた実際のAPIキーに置き換えます。

  • macOS / Linux の場合:
    export GEMINI_API_KEY="YOUR_API_KEY"
    
  • Windows の場合:
    set GEMINI_API_KEY=YOUR_API_KEY
    
    (PowerShellを使っている場合は $env:GEMINI_API_KEY="YOUR_API_KEY"

重要! 上のコマンドは、今開いているターミナルやコマンドプロンプトの画面でしか有効になりません。 パソコンを再起動したり、新しい画面を開いたりすると消えてしまいます。
毎回設定するのが面倒な場合は、以下の手順で「環境変数」として設定すると、いつでも使えるようになります。

  • Windowsで永続的に設定する方法(推奨):

    1. スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択。
    2. システムの詳細設定」をクリック。
    3. 環境変数」ボタンをクリック。
    4. 「ユーザー環境変数」の下にある「新規」をクリック。
    5. 「変数名」に GEMINI_API_KEY と入力。
    6. 「変数値」にあなたのAPIキーを貼り付け、「OK」を何度かクリックして閉じます。
    7. 現在開いているコマンドプロンプトやPowerShellの画面をすべて閉じ、新しく開いてください。
  • macOS / Linuxで永続的に設定する方法(推奨):

    1. ターミナルで nano ~/.zshrc (または nano ~/.bashrc)と入力してEnter。
    2. ファイルの一番下に以下の行を追加します。
      export GEMINI_API_KEY="あなたのAPIキー"
      
    3. 保存して閉じます。(nanoの場合: Ctrl + OEnterCtrl + X
    4. ターミナルで source ~/.zshrc (または source ~/.bashrc)と入力してEnter。これで設定が反映されます。

5. Gemini-CLIを使ってみよう!

設定が完了したら、いよいよAIとの対話開始です!

Gemini-CLIを起動するには、ターミナルで gemini と入力してEnterを押します。
すると、gemini> という入力待ちの状態になります。

例1: AIと話してみる(チャット)

gemini> の後に、AIに話したいことを入力してEnterを押します。

gemini> Node.jsでシンプルなWebサーバーのコードを書いてください。

AIが、Node.jsとExpressを使ったWebサーバーのコードを教えてくれます。

例2: コードを生成してもらう

新しい機能のコードをAIに書かせることができます。

gemini> JavaScriptで、ボタンを押したらリストに項目が追加されるシンプルなウェブページのHTMLとJavaScriptコードを生成してください。

AIが、その機能を実現するためのHTMLとJavaScriptのコードを生成してくれます。

例3: 既存のコードを直してもらう/レビューしてもらう

ファイルにあるコードを読み込ませて、バグを見つけたり、改善点を提案してもらったりできます。

手順:

  1. 修正したいコードをファイル(例: my-nodejs-app.js)として保存します。

  2. gemini> プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    gemini> review-code my-nodejs-app.js このNode.jsコードのパフォーマンスを改善するアイデアをください。
    

    AIがコードを読み込み、改善点を提案してくれます。

例4: 日常の作業を自動化する

AIに複雑なタスクも指示できます。

gemini> このディレクトリにある全ての画像をPNG形式に変換して、撮影日をファイル名に含めるようにリネームしてください。

AIがあなたのパソコン内のファイルを操作して、指示されたタスクを実行します。(※実行前には必ず確認を求められます)


6. 困ったときは

  • 「Unknown argument: configure」エラーが出る: これは古い設定方法なので、上記の「APIキーの環境変数設定」を確認してください。
  • もっと詳しく知りたい: 公式ドキュメントの「CLI Commands」や「Troubleshooting guide」も参考にしてみてください。(英語ですが、必要であればGoogle翻訳などを活用しましょう)
  • その他、質問があれば何でも聞いてください!

これで、Gemini-CLIを使い始めるための基本的な知識と手順は完璧です!AIの力を借りて、コーディングや日常の作業を効率化してみてくださいね。

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