Serverless Headless CMS のご紹介
"Serverless Headless CMS" って?
読んで字のごとく、サーバーレス・ヘッドレスなCMSです。
具体的には、Next.jsの静的ファイル生成機能とFirebase系ツール(Authentication / Firestore)を存分に利用した、セルフホスティング型のHeadlessCMSです。
個人的に激押しのCMSですので、是非とも皆様に知ってほしい!
という思いから、この記事を書いています。
何が嬉しいのか
既存のHeadlessCMSには、下記の要件を満たすツールが存在しませんでした。
- 完全な日本語対応
- 使った分だけの従量課金システム
- APIベースのCMS
- 複数のプロジェクトを一元管理出来る
ここでは上に二点について触れておきます。
また、開発者である小笠原みつきさん(@YAMITZKY)も、ご自身のブログで既存のHeadlessCMSについての問題点について触れられています。
サーバーレスな Headless CMS を自作して始める Jamstack - 病みつきエンジニアブログ
完全な日本語対応
エンジニアが使う分には日本語入力が問題なく出来ればいいですが、日本人のクライアントに納品する必要がある場合、画面上に少しでも英語があれば、拒否反応を起こしてしまう方も多いと思います。
現状、完全日本語対応のHeadlessCMSはmicroCMSしかなく、それ以外のHeadlessCMSは日本語入力に問題があったり、一部翻訳しきれていない部分がありました。
その点、Serverless Headless CMS は、完全に日本語対応しています。
入力も、表示も問題なし。
これだけでも嬉しいですね!
使った分だけの従量課金システム
「日本語対応だけであればmicroCMS使えばいいじゃん」という話なのですが、ここで問題になってくるのが料金体系。
例えばJAMstackなサイトを作る場合を考えてみます。
HeadlessCMSを使用しないJAMstackサイトの場合、静的ファイルのホスティングを行えばいいだけなのでサーバー代は0円から多くても数十円程度と安く済みます。
しかし、SaaSのHeadlessCMSを使うとなればそうはいきません。
メンバー一人/プロジェクト数1つなら月額料金は0円になるのが殆どですが、それらが少しでも増えれば月の出費は一気に数千円~数万円になってしまいます。
せっかく維持費の安いJAMstack構成を採用しても、これでは意味がありません。
そもそもJAMstackにおけるHeadlessCMSは不特定多数から頻繁にアクセスされるものでもないので、リクエスト数や送受信データ量による従量課金を採用する方が、無駄なコストがしません。
その他のメリット
APIベースのCMSである
まぁGitベースのCMSってNetlifyCMSしか知らないんですが...
HeadlessCMSとしては、APIベースの方が圧倒的にデータの再利用性が高いので、特別な理由がなければAPIベースのCMSを使用した方がいいと思います。
複数のプロジェクトを一元管理できる
一部のCMSでは、プロジェクトごとにCMSを個別で用意する必要があります。
また、プロジェクトを複数管理するために多少面倒な手順を踏む必要があったりするので、ボタンポチポチで新規プロジェクトを作成できて、簡単に切り替えられるのは大変有難いです。
さあ、あなたも!
Serverless Headless CMS には、まだまだ足りない部分があります。
メンバーごとの権限設定や、フィールドの並び替え機能などなど。
しかしそこはOSS。皆でどんどんPRを送ればいくらでも改善が可能です。
このCMSの良さがもっと知れ渡って、どんどん開発が活発化すればいいなと思っています。
お読みいただきありがとうございました!
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