大学からITをはじめた学生のエンジニア就活の備忘録
はじめに
初めてZennに投稿させていただきます。25卒(予定)のSakutoです。
今回は「大学からITを始めた学生のエンジニア就活の備忘録」と題しまして、大学4年間と就活の振り返りを簡単にまとめてみました。
これからエンジニア就活を始める皆さんの一助になれば、という思いで執筆した次第です。気軽に見ていただけると幸いです。
自己紹介
東京都内にある某大学で情報工学を専攻しています。
大学では、AI全般(音声処理、画像認識、自然言語処理、多変量解析、機械学習 (ML)、深層学習 (DL)...etc)を学びました。
長期インターンの経験もあってか、大学生の内にメイン言語のPython以外に、Java、React、JavaScript、HTML/CSSなどを扱った経験もあります。
最近では、RAG手法に関する卒研/卒論を手掛けながら、その傍らでインターン活動を続けている感じです。
特に興味のある技術分野はデータサイエンス、クラウド、DevOps、MLOps、GenOpsで、内定先ではインフラエンジニアとして採用していただきました。
IT技術に本当の意味で触れたり、プログラミングをするようになったのは大学生になってからでしたが、元から好奇心旺盛なことが幸いし、いろんなことに手を伸ばしてやりたいようにやってきて今日に至ります。(内定先では、ここが評価された気がする。)
就活の流れ
1~3年生前期
- 大学の座学と実習メイン。一部の実習では、大学と産学連携を行っている企業様の元、インターン形式で行われる実習があり、こちらでいくつか経験を積む。
- 観光地のPR、およびそれらに関するアプローチ提案
- 顧客のニーズ分析を元にモダンアプリの開発提案を行った。グループワークで行ったが全体的な技術力が不足していたため「提案+ローコードツール開発」のレベルで終わる...
- PL兼PM兼エンジニア兼資料作成、といったロールを担っていた。(どうして...(泣))
- 有名な某求人広告企業の業務支援
- 技術ブログの執筆(Pythonのデータ解析に関すること、最新のAIに関すること)を行っていた。
- 観光地のPR、およびそれらに関するアプローチ提案
- 大学2年生の夏からインターンを探すも、授業の都合(遅い日は19時頃に授業が終わる、とか頻繁にあった)で時間が確保できず
3年生後期~4年生
- 社内でAIの人材が不足している、とのことで知人から紹介(本当に感謝してます)を受け、あるITソフトウェア開発企業様の長期インターンに参加
- 会社のサービス支援、新規プロジェクトのPoC等を任される。
- 社内データのネットワーク分析
- インターン先の企業が公開しているサービスのデータ分析を行った。
- 自然言語処理を活用した研究開発
- テキストベースで社長再現を目的としたプログラムの開発を行った。
- 当時はOpenAI系のモデルが社内に導入されておらずローカルLLMでのPoCをメインでやってました。ただ、GPUリソースが足らず結構大変な思いをしました...
- これをきっかけに社内で生成AIに関して目を向けられるようになり、後の「生成AIの社内DX展開」に繋がりました。
- テキストベースで社長再現を目的としたプログラムの開発を行った。
- 生成AIの社内DX展開
- 先述した研究の影響で、社内にOpenAI系のモデルが導入されることとなり、これの利活用に関して研究・開発をするようになる。
- RAG手法に関する研究
- 生成AIに関する社内・社外のニーズを実現できるかPoC検証を行うようになる。
- 要件定義、フロント/バックエンド両方の設計及び開発、全て一人で行っている。
- クラウド技術にも触れるようになる。
- 卒研/卒論に繋がる。
- なお、社内で生成AIのエキスパートがいない為、一人でプロジェクト提案、改善案の模索、実装・検証を行っているおり、結構大変。(4年生の今も同じ。)
- 先述した研究の影響で、社内にOpenAI系のモデルが導入されることとなり、これの利活用に関して研究・開発をするようになる。
- 社内データのネットワーク分析
- 会社のサービス支援、新規プロジェクトのPoC等を任される。
- ある程度のインターン経験を経て、ダブルワーク目指して2社目を受けるも2次面接の技術ディスカッションであえなく撃沈
- 浮かれてたのもあるとは思うけど、落ちた時はショックでした。ただ、現時点で振り返ると経験値が足りてなかったこと、生成AI技術全般における流行を抑えきれてなかったことが敗因だったと思います。辛い3年生の冬でした。
- 就活は3年生の冬の終わりぐらいから活動を本格的に始めました。元からやりたい領域(MLOpsとか)が限られていたため、将来性やキャリアアップがどの程度できるかという観点を軸に就活を進めたため受けた企業は2,3社でした。(結構少ないですよね...でも行きたい企業がそこしかなかったんです。)
- 1月:ポートフォリオを纏めなおす、など準備期間
- 2月:エントリー開始
- 10月:第1志望にて、正式に内定
就活を経て感じたこと
インターンの重要性
やはり、インターンで現実を知るということが就活において重要なことである、と感じました。
業務経験がある、現場の声を聴いて自身の学んでことは実社会に生かせるか/二ーズはどこにあるか、実企業のビジョンは何の影響を受けてどこに向かおうとしているのか等、実際の企業で働く中で見えてくるものが大きいと思います。
また、学んだ技術のアウトプットを正当に評価していただくことができる場としても大変有意義であると考えています。
エンジニアを目指す理由
インターンも大切ですが、企業目線では知りたいことNo.1のハズ。
私の場合、「クラウド系エンジニアとして、DevOpsやMLOpsをやっていきたい!」という思いがあり、そのための自助努力や理想像とのギャップを今後どのようにして埋めていくかを明確に伝えられるように心掛けました。
エンジニアを目指す理由が明瞭かつ、将来像とそこに至るために何が必要なのかを大まかに把握していることが鍵だと感じております。
資格の強さ
これに関しては、私ができなかったことですが、資格は持っていたほうが得です。
毎回、エンジニアポジションの採用面接の度に「〇〇は持っていますか?」と聞かれるのはなかなかくるモノがあります。(何回かヒヤッとした記憶が...)
私の場合、インターンでの経験や技術説明を具体的に伝えることで自身の技術力を証明できましたが、大変でした。基本的には資格を持っていた方が得だと改めて感じました。(就活以降のことも考えるとやって損はない。)
終わりに
いかがだったでしょうか?
エンジニア就活においては「ビジョン」、「経験」、「資格」の3要素が重要であることが大分伝わったのではないかと思います。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これらを徹底して行っていくというのもなかなか大変です。計画的かつ明確に行っていくことが大切ですね。
エンジニア就活を始める皆さんの一助になれば幸いです。
最後まで見て下さり、ありがとうございました。
余談
最近はインターン先で案権獲得や社内プロジェクトの参加、勉強会に登壇で忙しいです。
卒論間に合わせないと...
近いうちに、インターン先での成果物についてブログにするかも?
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