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Accops HyWorks 検証環境作成
はじめに
以前構築したESXiの基盤上に、Windows Serverを入れてHyWorksの検証環境を作成してみた。
HyWorksは30日の利用期限あり。
環境
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HPE DL160
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SAS SSD 240GB *1
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SAS HDD 1TB *4
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CPU 10C/20T → 6C/6TからCPU交換
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RAM 32GB
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VMware ESXi 8.03
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仮想マシン:Windows Server 2019
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SQL Server Express
バージョン
- Accops HyWorks 3.4
概略
OSはWindows Server 2019にHyWorksをインストールする。
また、SQL Server Expressも必要になるため、HyWorksのインストール前に準備をする。
手元のWindowsOSから、VDIが使用できれば検証環境が完成。
インストーラーの準備
- https://www.accops.jp/download-module から、インストーラーとマニュアルを入手する。
- 「HyWorks_3.4.zip」をダウンロードし、解凍後「HyWorks」「」「」を使っていく。
仮想マシンの作成
ここは以前の記事を参考に作成するものとする。
Windows Server 2019のインストール
この部分も基本的な構築+IPアドレス固定+ホスト名変更なので省略。
ホスト名はsakuvdiとする。
IISの有効化
今回はIISを有効にする必要があるため、以下の手順を行う。
- 「サーバーマネージャー」から、「ツール>役割と機能の追加」を起動。
- 「Webサーバー(IIS)」を選択し、機能やWebサーバーの機能は特に変更せず進める。
- インストールが完了したら、コマンドプロンプトで「C:\Windows\Microsoft.Net\Framework\v4.0.30319\aspnet_regiis.exe -iru」を実行する。
- 「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー」を起動する。
- 「ホスト名>アプリケーションプール」に、以下の2項目を追加する。
- 名前:.Net v4.5 / .Net CLR バージョン:v4.030319(変更しない) / マネージドパイプラインモード:統合
- 名前:.Net v4.5 Classic / .Net CLR バージョン:v4.030319(変更しない) / マネージドパイプラインモード:クラシック
- マネージャーを終了する。
SQL Server Express のインストール
- https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=104781 からインストーラーをダウンロードする。
- インストーラーを起動し、「カスタム」でインストールを開始する。
- 「SQL Serverの新規スタンドアロン インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」を選択する。
- 「機能の選択」までは変更なく進め、「データベースエンジンサービス」のみ選択して進める。
- 「名前付きインスタンス」は「SQLExpress」、「インスタンス」は「SQLEXPRESS」のまま進める。
- 「サービスアカウント」は変更せず、「データベースエンジンの設定」では、「認証モード:混合モード」とし、SQLServer用のパスワードを入力する。
- そのままインストールを進めて終了。
SSMSのインストール
- 「SQL Server 管理ツールのインストール」を選択し、変更なく進めて終了する。
Microsot SQL Serverインスタンスでリモート接続を有効にする
- SSMSを起動し、Windows認証+暗号化:オプションで進めてデータベースに接続する。
- ホスト名上で右クリックし、「プロパティ」を開く。
- 「リモートサーバー接続」の「このサーバーへのリモート接続を許可する」にチェックを入れて終了する。
SQL Serverのポート設定
SQLServerとHyWorksを静的ポートで接続するように設定する。
- 「SQL Server構成マネージャー」を開く。
- 「SQL Serverのサービス」を開き、「SQL Server(SQLEXPRESS)」のプロセスIDを確認する。
- 先ほど確認したプロセスIDを使って、以下のコマンドをコマンドプロンプトで実行し、実行結果が出ない場合は作業を進める。
- netstat -ano | find /i <先ほど確認したプロセスID>
- 「SQL Server構成マネージャー」に戻り、「SQL Serverネットワークの構成 > SQLExpressのプロトコル」を開く。
- 「TCP/IP」を有効化し、「プロパティ」から「IPアドレス > IPAⅡ」の「TCP動的ポート」の値を削除し(なにも入れない)、「TCPポート」に1433を入力する。
- 「SQL Serverのサービス」画面から先ほどのサービスを再起動し、プロセスIDを確認する。
- 以下のコマンドを再度実行し、1433ポートの使用が確認できれば完了。
- netstat -ano | find /i <サービス再起動後のプロセスID>
- 「SQL Server Browser」が停止している場合は、自動起動するように設定しておく。
Microsoft SQL Server Compact Edition 4.0のインストール
- https://www.microsoft.com/en-US/Download/confirmation.aspx?id=30709 から、インストーラーをダウンロードする。
- インストーラーを実行し、変更なしでそのまま完了させる。
HyWorks コントローラーのインストール
ようやくHyWorksのインストール作業を開始。
- Zipを解凍し、「Controller_setup」のインストーラーを実行する。
- 規約や保存フォルダをそのまま進める。
- インストールするコンポーネントの選択が求められたら、「Accops HyWorks Controller Service」と「Accops HyWorks Management Console」を選択する。
- 「Deployment Type」は「Two-Nodes Active-Passive」を選択する。
- データベースの情報入力では、「Database Address」には、今回は「localhost¥SQLExpress」と入力し、ポートは1433、データベース名はデフォルトの「EDCDB」で進める。認証は「Windows Authentication」を選択してadministratorで認証させる。
- ログデータベースも同様に「localhost¥SQLExpress」で進める。。
- 「Restore Database」は、今回チェックを入れずに進める。
- 管理者アカウントを決め、「Login Credential」では「This Account」を選び、決めたアカウントを入力して進める。
- ポートはデフォルトの「コントローラー:38866」、「管理画面:443」で設定する。
- 「Confirm」で設定を確認し、インストールを開始する。
- インストール完了後は再起動を行い、インストール完了時に表示される「https://<ホスト名>:443」にアクセスする。
- 設定したアカウントでサインインを試し、サインインできれば完了。
VDIで使用する仮想マシンにSession Hostのインストール
今回はVDI方式でなく、SBC方式(RDS)でWindows11にアクセスするため、操作する端末にSession Hostコントローラをインストールする。
- Zipを解凍し、「Session_Host_setup」のインストーラーを実行する。
- こちらは特に設定がないため、保存先だけ指定して完了。
- 再起動を実施して、次へ進む。
ローカルユーザーの作成
- ローカルユーザー > + から登録する。
- グループに入れる場合はグループをあらかじめ作成しておくが、この後の端末登録時にユーザーごとに登録できるため必須ではない。
VDI接続先端末の登録
- VDI > セッションサーバー > サーバーに移動。
- 追加をクリックして仮想マシンのIPアドレスを登録。
- サーバーチームを「Windows Default」、重みづけを「100」に設定。
- 「接続テスト」でPingチェック、「更新」を押してRDSが有効化されているか確認する。(DVMToolsだけインストールしてるとエラーになる)
- エラーが出ず完了すればOK。
ユーザーとの紐づけ設定
- VDI > Pools > デスクトッププールの選択に移動。
- エンタイトルメントタイプ を 「ユーザーベース」を選択。
- デスクトッププールタイプ を 「共有仮想デスクトップ」を選択。
- サーバーチームの選択 では 「Windows Default」を選択。
- 接続プロファイル の 「Default Profile」を選択。
- ユーザー選択画面に移動し、作成したユーザーを検索して追加する。
- クライアントグループは「無制限」を選択。
- 高度設定と仮想IPは変更なしで進める。
クライアント端末からのアクセス
- クライアント端末でクライアントインストーラーを実行する。
- 作成したアカウントでサインインし、設定した仮想マシンに接続する(1台だけだと自動接続)。
- デスクトップ画面が表示され、操作できれば完了。
まとめ
- VDIソリューションを試してみたくてやったが、RDSなどまだ理解できていない点が多いことを感じた。
- ただ、HyWorksの仕組みや構築手順を洗えたので、いい経験になった。
- インターネット分離など様々なソフトウェアがあるが、VDIはすべてのアプリケーションを実行できる点がやはり有利だと感じる。
- その分スペックが必要になるため、導入時のコストバランスは難しい印象を持った。
- 特に今回はオンプレサーバーで実施したが、実際はクラウド上でマシンを作ってアクセスする形がDRとか色々な面ではリスク回避になる可能性がある。その一方で費用の計算がしやすいオンプレも、導入検討するケースはあるのだろうと思う。
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