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【アナウンスに偽りあり】AWS料金・請求のIAMポリシーアップデートに注意(2023年)

2023/06/27に公開

結論

AWS管理ポリシーを使用している場合は何もする必要はありません(キリッ)と書かれていますがウソです。
チェックしましょう。

経緯

先日、料金関係のポリシーについてアップデートが発表されました。
ポリシー内容がイマイチだったので、これ自体は嬉しいアップデートです。

以前記事にしましたが、事前切り替えができないという懸念も解消して、めでたしめでたしと思っていました。
https://zenn.dev/sakojun/articles/20230119-aws-cost-iam-update

問題点

記事には以下の記載があります。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/changes-to-aws-billing-cost-management-and-account-consoles-permissions

AWS 管理ポリシーのみを使用している場合は、AWS が更新を行うため、何もする必要はありません。

Billing (arn:aws:iam::aws:policy/job-function/Billing)のポリシーを使用していましたので、
大して変更要らなそうだなと思いつつ、事前切替えしてチェックしたところCost Explorerにアクセス不可になりました。

サポート確認したところ、アクセス不可になる仕様であるという事実が発覚しました。
アナウンスを修正した方が良いと指摘しましたが、本記事投稿時点では英語版含め修正されていないようです。
https://aws.amazon.com/blogs/aws-cloud-financial-management/changes-to-aws-billing-cost-management-and-account-consoles-permissions

対処法

事前切り替えができるのでチェックしましょう。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/changes-to-aws-billing-cost-management-and-account-consoles-permissions

新しいきめ細かいアクションと既存の IAM アクションを切り替える方法

以下URLから切り替え用のコンソール画面にアクセスできます。一旦1つのアカウントだけ新しいポリシーを有効にするということも可能です。
https://us-east-1.console.aws.amazon.com/poliden/home?region=us-east-1#/
※Billingコンソールの一番下「アクセス許可 - Affected policies」の画面です。

なお、料金・請求関係のフルアクセスを付与したい場合は、Billingにプラスして以下のポリシーをアタッチすると良いと思います。

{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [
    {
      "Sid": "Billing",
      "Effect": "Allow",
      "Action": [
        "pricing:*",
        "sustainability:*",
        "account:GetContactInformation"
      ],
      "Resource": "*"
    },
    {
      "Sid": "CostManagement",
      "Effect": "Allow",
      "Action": [
        "ce:*",
        "budgets:*",
        "savingsplans:*"
      ],
      "Resource": "*"
    }
  ]
}

これは以下のドキュメントを参考に付与しています。
https://docs.aws.amazon.com/awsaccountbilling/latest/aboutv2/migrate-granularaccess-whatis.html#migrate-user-permissions
https://docs.aws.amazon.com/cost-management/latest/userguide/migrate-granularaccess-whatis.html

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