AWSの料金アラートの違い
AWSの料金を監視して通知する際、機能が複数あって自分でも違いが曖昧だったのでまとめてみました。
AWS Budgetsのアラート機能
一番ベーシックな機能です。
予算に対してアラートを設定できます。
AWS Budgetsで予算の設定をすると、閾値を超えた際にSNS通知(又は直接Mail)が可能です。
閾値は複数設定もできます。
予測コストに対して設定ができるのも利点です。(現在値に対して設定する事も可能)
アラート以外に「予算アクション」も設定できて、インスタンスを停止したりIAMポリシーを書き換えて操作を禁止したりもできます。
AWS Budgets Actions とは(Serverworks blog)
アラート機能自体に料金は掛かりません。予算アクションには掛かります。
料金
You can monitor and receive notifications on your budgets free of charge.
action-enabled budget will incur a $0.10 daily cost.
コスト異常検出(AWS Cost Anomaly Detection)
普段のコストが自動的に学習されて、変化があった際に通知されます。
例えば検証でインスタンスを作成して消し忘れたなど。
ほか意図せず急にコストが増えた時の保険として設定しておくと良いと思います。
FAQに無料と記載されています。
Q: Is there a cost associated with using AWS Cost Anomaly Detection?
This service is provided free of charge.
なお、「Amazon CloudWatch anomaly detection」という似た名前の機能がありますが、そちらはCloudWatchアラームで普段と異なるメトリクスの変化を検知できる機能です。
ちなみに、この記事を書いた当初はメガクラウドでAWSにしかない機能だったのですが、いつの間にかAzureにも類似の機能ができていました。
GCPにも欲しい!
請求アラーム
AWS Budgetsができる前からある機能です。
現在は積極的に使用する理由は無いと思われます。
Billingの設定から「請求アラートを受け取る」を有効化すると、CloudWatchメトリクスが発行されるようになります。
後は他のメトリクスと同じようにCloudWatchアラームを設定すれば良いです。
請求アラームを有効化する事自体に料金は掛からないと以前サポートから聞いた記憶がありますが、ドキュメント等の記載は見つけられませんでした。
まとめ
AWS Budgetsのアラート機能とコスト異常検出を両方設定しておくと良いかと思います。
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