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【用語集】CCNA対策学習⑯ワイヤレスLAN

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ワイヤレスLAN (Wireless LAN)

定義 名前の由来・豆知識
無線通信によってネットワーク接続を行うLAN(Local Area Network)。 「wireless=線のない」+「LAN」。従来のLANケーブルなど部品、工事費用を削減することができる。家庭やオフィスで使われるWi-Fiはこの一種。

アドホックモード (Ad-hoc Mode)

定義 名前の由来・豆知識
アクセスポイントを介さず、端末同士が直接通信するモード。 「ad hoc」はラテン語で「特定の目的のために」。一時的ネットワークという意味。

ニンテンドーDSですれ違いとか友達通信とかのあれ。

インフラストラクチャーモード (Infrastructure Mode)

定義 名前の由来・豆知識
アクセスポイント(AP)を介して通信を行う標準的な無線LAN構成。 「infrastructure=基盤」。通信の“土台”を提供する形から。

2.4GHz / 5GHz

定義 名前の由来・豆知識
無線LANで利用される周波数帯。2.4GHzは干渉しやすいが到達距離が長く、5GHzは高速だが障害物に弱い GHz=ギガヘルツ=「1秒間に10億回の振動」。電子レンジも2.4GHz帯を使用しているため干渉されやすい。

OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)

定義 名前の由来・豆知識
直交周波数分割多重。複数の周波数でデータを同時送信する方式。 「Orthogonal=直交する」「Multiplexing=多重化」。Wi-Fiの高速化に不可欠な技術。限られた帯域内で複数の波(サブキャリア)を増やすことで運べる情報量を増やしているイメージ。

チャネルボンディング (Channel Bonding)

定義 名前の由来・豆知識
複数のチャネル(周波数帯)を束ねて帯域を広げる技術。 「bond=結合する」。例:20MHz+20MHz=40MHzの広帯域通信。

MIMO (Multiple Input Multiple Output)

定義 名前の由来・豆知識
複数のアンテナを使って同時に送受信することで通信速度を向上させる技術。 「multiple=複数の」「input/output=入出力」。Wi-Fi 4以降で採用。

チャネルボンディングとMIMOという仕組みで高速伝送ができるようになった。

ローミング (Roaming)

定義 名前の由来・豆知識
端末が移動中に、通信を途切れさせずに別のAPへ切り替える機能 「roam=放浪する・歩き回る」から。別のAPに移動しても通信を維持させるためには識別子(ESSID)が同じにする。

デュアルバンド (Dual Band)

定義 名前の由来・豆知識
2.4GHz帯と5GHz帯の両方を利用できる無線機能。 dual=二重の」「band=帯域」。1台で2つの世界を使い分けるイメージ。

帯域選択 / バンドセレクト (Band Select)

定義 名前の由来・豆知識
同時に利用可能な周波数帯のうち、混雑状況を見て自動で最適な帯域を選ぶ機能 「select=選ぶ」。英語では“Band Steering”とも呼ばれる。

FT / FT 802.1x (Fast Transition)

定義 名前の由来・豆知識
ローミングを高速化する技術。AP切替時の認証を簡略化して高速化を実現している。 Fast Transition=高速遷移」。802.11rで規定されている。

ラディウス (RADIUS)

定義 名前の由来・豆知識
リモート認証を行うプロトコル。ユーザーの認証・認可・課金情報を集中管理。 「RADIUS=Remote Authentication Dial-In User Service」。1990年代のダイヤルアップ時代が語源。

初めて知った時、半径のradiusではなく頭文字のRADIUSだったんだと思いました。

CAPWAP / LWAPP

定義 名前の由来・豆知識
WLCとAP間の通信を制御するプロトコル。WLCが送り出したCAPWAPパケットはカプセル化や一部暗号化する。 CAPWAP=Control And Provisioning of Wireless Access Points。APの設定を“遠隔で操る”技術。旧仕様のLWAPPを改良し、現在はCAPWAPが標準。

共通鍵暗号式 / 公開鍵暗号式

定義 名前の由来・豆知識
共通鍵は1つの鍵を共有して暗号化・復号化。公開鍵は暗号化と復号化で別の鍵を使う。 「共通鍵=Symmetric」「公開鍵=Asymmetric」。前者は高速でAESなど、後者は安全なRSA。暗号と復号に対になっていない鍵を使用するので非対称方式ともいう。

ビーコン情報 / プローブ要求

定義 名前の由来・豆知識
ビーコン:APが送信するネットワーク情報。プローブ要求:端末が周囲のAPを探索 「beacon=灯台」「probe=探る、探査機」。無線の“呼びかけ”と“探索”の関係。

エンタープライズ認証

定義 名前の由来・豆知識
企業、法人向けのID認証方式。WPA2-EnterpriseなどでRADIUS連携など。 enterprise=企業」。認証サーバを用いるので手軽さはパーソナル認証より劣るが、接続の都度、自動で鍵を配布するのでセキュリティ強度は高くなる。

PSK認証 (Pre-Shared Key)

定義 名前の由来・豆知識
あらかじめ共有したパスワードを用いる認証方式。 「pre=あらかじめ」「shared=共有された」。個人利用や家庭など小規模向け。

プレは「プレ・オープン」のプレ。

AES / RC4

定義 名前の由来・豆知識
AESは強力な共通鍵暗号方式、RC4はWEPなどで使われた旧式。 AES=Advanced Encryption Standard。RC4は“Rivest Cipher 4”の略。

アクセスポイント (Access Point)

定義 名前の由来・豆知識
無線LANの通信拠点。端末と有線LANを橋渡しする。 「access=接続」「point=地点」。通信の“入り口”という意味。単独で運用できる自律(分散管理)型ワイヤレスコントローラ(WLC)ありきの集中管理(中央管理)型の2つの設計がある。集中管理型のAPは軽量AP(LAP)と呼ばれる

WEP / WPA / WPA2 / WPA3

定義 名前の由来・豆知識
無線LANの暗号化方式。WEP→WPA→WPA2→WPA3の順に強化。 WPA=Wi-Fi Protected Access。WEPは脆弱性が多く、現行では非推奨。

WLC (Wireless LAN Controller)

定義 名前の由来・豆知識
複数APを集中管理する装置。設定・認証・監視を一括制御。 「controller=制御装置」。Ciscoの無線ネットワークでは中心的存在。

LAP (Lightweight Access Point)

定義 名前の由来・豆知識
WLCに管理を委ねる軽量型AP。設定は自分で持たないので単独では動作できない。 「lightweight=軽量」。自律的でない代わりに管理が容易。

インバンド管理 / アウトオブバンド管理

定義 名前の由来・豆知識
インバンド:業務トラフィックと同じ経路で管理。経路を共有しているため、輻輳や障害の影響を受ける可能性がある。アウトオブバンド:独立した経路を利用。コンソールなど。 「band=通信経路」。障害時に後者が安全。

DCA (Dynamic Channel Assignment)

定義 名前の由来・豆知識
AP間の干渉を避けるため、自動でチャネルを再割当てする機能。 「dynamic=動的」「assignment=割り当て」。自動最適化の仕組み。

カバレッジホール (Coverage Hole)

定義 名前の由来・豆知識
電波が届かず通信できない“空白エリア”。転じて圏外。 「coverage=範囲」「hole=穴」。Wi-Fiマップの“電波の抜け”を指す。

HEX / ASCII

定義 名前の由来・豆知識
HEX=16進数表記で64文字。ASCII=英数字を数値化する文字コード。文字数は8~63文字 ASCII=American Standard Code for Information Interchange。

六角形ヘキサゴンのHEX。

AAAオーバーライド (AAA Override)

定義 名前の由来・豆知識
認証サーバ(RADIUSなど)がユーザーごとにポリシーを上書きする機能 AAA=Authentication, Authorization, Accounting。三位一体の管理方式。

ピアツーピアブロッキング (Peer-to-Peer Blocking)

定義 名前の由来・豆知識
同一AP内の端末同士の直接通信を禁止する機能。 「peer=仲間・同等」「block=遮断」。セキュリティ向上に有効。

ピアレビューのピア。「peer to peer」は実際に設定する画面では「P2P」と表記されていて初見は何のことだかさっぱりわからなかった。

PMF (Protected Management Frames)

定義 名前の由来・豆知識
管理フレームを暗号化し、偽装(なりすまし)攻撃を防ぐ機能 「management frames=制御信号」。WPA3で必須化。

おわりに

この章はひたすら暗記する章かもしれません。そして先にCCNAを取得した先輩曰く、このパートが山場らしく、問題集を解きながら覚えていくしかないとのことでした。
学び始める前は「Wi-Fiとか非エンジニアでも関わるしイメージつきやすいかな?」と考えてましたが全然違いました。

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