物理層(L1) (Physical Layer)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
OSI参照モデルの最下層。ビットを電気信号や光信号として送受信。 |
physical=「物理的」。ハードウェア寄りの層。差し込み口、ケーブル、電気信号の電圧について扱う。 |
ツイストペアケーブル (Twisted Pair Cable)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
2本の導線を撚り合わせたケーブル。シールドの有無でSTPとUTPと分類できる。 |
twist(撚る)+ pair(対)。LAN配線で最も一般的 |
STPケーブル (Shielded Twisted Pair)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
シールド(遮蔽)で覆われたツイストペアケーブル。ノイズに強い |
shielded=遮蔽された |
UTPケーブル (Unshielded Twisted Pair)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
シールドのないツイストペアケーブル。安価で一般的 |
unshielded=非遮蔽 |
同軸ケーブル (Coaxial Cable)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
中心導体と外部導体が同じ軸上にある構造のケーブル |
coaxial=「同じ軸」。テレビ配線や古いLANに利用 |
そのほかオーディオ系、防犯カメラとかで見かけるそうです。
光ファイバー (Optical Fiber)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
光を通してデータを伝送する細いガラスやプラスチックの線。電気信号をレーザーを使用して光信号に変換しているため高速化が可能。 |
fiber=繊維。長距離・高速通信に最適。高価。 |
RJ11 (Registered Jack 11)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
電話回線用のモジュラージャック規格。固定電話など |
RJ=Registered Jack。登録されたアメリカの規格。11は規格番号 |
RJ45 (Registered Jack 45)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
LANで最も広く使われる8ピンコネクタ。8極とも。 |
Ethernetケーブルの代表的端子 |
モジュラージャック (Modular Jack)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
差し替え可能な小型通信コネクタ。つめのあるジャック。 |
modular=交換可能な。コネクタは接続するための器具 |
定義 |
名前の由来・豆知識 |
光ファイバやツイストペアケーブルに対応する小型トランシーバ |
Small Form-factor=小型規格、Pluggable=着脱可能 |
ツイストペアケーブルでも光ファイバでもどちらでも使えるようにするオプションの部品(モジュール)なんだな〜と理解できればOK。
クロスケーブル (Cross Cable)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
送信線と受信線を交差させたLANケーブル。PC同士直結に使用 |
cross=交差。現在はAuto-MDI/MDIXで不要に |
ストレートケーブル (Straight-through Cable)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
両端のピン配置が同じLANケーブル。PCとスイッチを接続 |
straight=まっすぐ。標準LANケーブル |
送信/受信を電池のプラス極/マイナス極でイメージするとわかりやすいです。
実際はコネクタ部分を見てみて芯線の色で確認します。
リピータ (Repeater)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
ケーブルから伝わったきた信号を増幅して再送する装置。中継機。 |
電気信号はケーブルを伝っているうちに弱くなるため、信号の波形を修正したり増幅する |
「データの中身を確認せずに、ただオウム返しにリピートしただけ」とイメージします。
ハブ (Hub)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
複数の機器を接続する集線装置。現在はスイッチングハブが主流のため、こちらのことを指すことも。 |
hub=中心。自転車の車輪のハブが語源 |
コリジョンドメイン (Collision Domain)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
電気信号が衝突が発生する範囲 |
collision=衝突。スイッチ導入で分割可能。domain=領土・分野。 |
たくさん車がいるのに一方通行の道路しかなかったら混み合うイメージ
ネットワークトポロジ (Network Topology)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
ネットワーク機器の接続形態(物理的・論理的)構成。 |
topology=配置・構造。ネットワーク内の接続方法、通信パスを視覚的に示したものをトポロジー図とも。 |
バス型 (Bus Topology)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
1本の伝送路を共有する構成。 |
bus=共用の通り道。同軸ケーブルが使用されることが多い。古典的構成であまりみない。 |
スター型 (Star Topology)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
中央のハブ/スイッチに各ノードを接続 |
星型の形状から命名。ツイストペアケーブルで接続される主流なトポロジー。 |
リング型 (Ring Topology)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
ノードを輪のようにつなぐ構成 |
ring=輪。トークンリングで利用。論理的にはバス型と同じく1本のケーブルで接続する。 |
メッシュ型 (Mesh Topology)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
各ノードを多重に接続して冗長性を高めた構成。複数の拠点からどこからでも通信できる。 |
mesh=網。インターネット(=WAN環境)の骨格的形態 |
イーサネットケーブル (Ethernet Cable)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
LANで最も普及しているケーブル規格 |
EthernetはLAN通信規格のこと。代名詞と言えるほど普及を遂げた規格。Ether=天空を満たすもの、広がりの意から命名 |
Xerox(ゼロックス)社が1970年代に開発。
インターネットの歴史を語る上で、Xerox・Intel・DECの3社(まとめてDIXと表記される)は知っておいた方が良さそうです。
FDDI (Fiber Distributed Data Interface)
定義 |
名前の由来・豆知識 |
光ファイバを使った100Mbpsの高速LAN規格 |
**distributed=分散された。以前は高速ネットワークの主流だったがイーサネットがFDDIの利点の多くを取り込み進化したため現在はあまり使われない。 |
終わりに
初回の記事に書いた通り、AIレビューを使って最後にチェックしています。
「口語文すぎますよ〜」とか「もう少し詳しく書きましょう。例えば〜」のように丁寧にチェックしてくれます。ひと月に使用できる回数が決まっている(10回)ので上限まで使い切りたいですね。
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