恐怖という感情にとらわれる自分を解放する
※この記事は、noteに投稿した記事と同一の内容です。恐怖にとらわれるエンジニアが少しでも減ってくれればいいなと思い、こちらにも投稿してみました。
正体不明の恐怖にとらわれていた自分を解放してくれる、きっかけとなる動画
私は1ヶ月ほど前に転職をしました。
ここ1ヶ月は、慣れないこともあってかなり忙しない日常生活。
自分の仕事の成果にも今ひとつ自信が持てず、不安になって謝っているばかりの日々だったように思います。
そんな折、上司がチャットで1つの動画を勧めてくれました。
動画を見てみると、今までの自分が感じていた正体不明の恐怖が瓦解していくような内容で、衝撃を受けました。
上司からは、
「感想を聞かせてほしい。できれば動画を見て学んだことを部内で広めてほしい。」
というお願いだったのですが、「部内に広げるだけではもったいないな」と感じて、筆をとっている次第です。
その動画がこちらです。
動画でおっしゃられている「マルバツ感覚」と、「マルバツ感覚からくる恐怖」
マルバツ感覚、白か黒か、一部が全部。
このような思考の枠組みを知らず知らずのうちに当てはめて、些細なことで自分の全てがダメだと思って怖くなる。
怖くなって動けなくなる。
これが今までの自分が感じていた恐怖の正体だったのか、と、思わず涙が出そうになってしまうほど、衝撃的な視聴体験でした。
マルバツ感覚からくる恐怖、特に最近は毎日めちゃくちゃ感じていたと思います。
20回や30回どころじゃなく、多分100回以上は感じていたでしょう。
- 指摘や質問を受ける度に、返答後に起こる最悪のケースを想像して、恐怖を感じていた
⇨結果、返答するのが怖くなり、完璧な返答を求めてずっと考え続け、返答が遅くなっていた - 投稿用の文章を書く時も、一文一文書く度に、「その文章は正解か?」「ダメじゃないか?」と怖くなってしまい、筆が止まることが多かった
さらに振り返ってみると、小さい頃からこのような経験はたくさんあった気がします。
- 小学校の時に、自分の言動について先生に怒られた時、恐怖ですくんでしまい、「ダメだなぁ」と感じた
- 高校時代の部活で、演奏方法について顧問の先生に怒られた時、恐怖ですくんでしまい、「ダメだなぁ」と感じた
- コンビニバイト時代、電話が鳴る度にクレームを受けた時の恐怖を感じてしまい、電話に出るのが怖かった
動画では、このようなことをおっしゃっています。
自分に5つの部分があって、その内の2つがダメだったら、「あなたがダメ」ってこと? そんなバカな話はない!
確かに、自分の一部に弱点があったとしても、自分の全てが否定されたわけではないですよね。
それに、指摘された弱点以外の部分は、指摘とは関係ないところであり、そこはしっかり守ってあげないといけない、ということもおっしゃっていました。
・・・自分の感情に気づくこと、自分の感情を観察すること。
今まで自分なりにやってきたつもりでした。
でも、まだ気づいていなかった感情がありました。
それは、自分の人生の中で大きな課題であった恐怖という感情。
動画を視聴する中で、この恐怖の正体に気づくことができました。
不安と恐怖だらけだった日常が変わっていくイメージが湧いてきて、本当に嬉しかったです。
動画を紹介してくださった上司と、何よりこの動画をアップしてくださったchristian_monsenさんには、感謝してもしきれないくらいです!
Part 2の動画では、マルバツ感覚からくる恐怖への具体的な対策ステップも紹介されているので、ぜひ見てみてください。私もやってみようと思います。
簡単に紹介すると、以下の3ステップです。
- マルバツで考えるクセがあることに気づく
- 感情が出てくる時、「気づき」を続ける
- 週3回、3分の時間を夜に用意して、「気づき」の記録をつける
Part 2の動画はこちら
今はまだ、マルバツ感覚とそこからくる恐怖をものすごく感じています。
でも、気づきを続けていれば、案外早く感情が選べるようになっていくとのこと。
今後も継続して気づき続けていきたいな、と思いました。
恐怖の感情が、アウトプットの改善に与える影響
ここからは、動画の内容を踏まえて、アウトプットについて私が考えてみたことになります。
動画の中には、このような内容の表現がありました。
恐怖の感情からビジネスの成果が生まれることはなく、人が"喜ぶ"から、"楽しい"からビジネスが広がっていく
人が"喜ぶ"から、"楽しくなる"から、ビジネスが広がる。
(ホラー映画やホラーゲームなどは、恐怖を"楽しむ"というような感覚かと思います)
ここで、(ちょっと強引ですが)
ビジネスでの成果=成果物=アウトプット と捉えれば、
人が"喜ぶ"、"楽しくなる"アウトプットを作ることで、ビジネスが広がっていく。
このようなことも言えるのではないでしょうか。
少なくとも自分にとっては、仕事もプライベートも、アウトプットの連続です。
もしこのアウトプットを通じて、より多くの人が"喜び”や"楽しさ"を感じてくれたら、自分も幸せだなぁと。
そんなことを動画を思い出しながら考えました。
では、アウトプットを通じてより多くの人に"喜んで"もらったり、"楽しんで"もらったりするために、何が必要になるのでしょうか。
- アウトプットの量自体を増やすことが必要
- アウトプットに対してフィードバック(振り返り)をして、改善することが必要
- アウトプットを共有して、みんなにフィードバックをしてもらうことが必要
- フィードバックと改善のサイクルを何度も回して改善し続けることが必要
上記のようなことが思い浮かびます。
動画で出てきた、マルバツ感覚による"恐怖"の感情は、このフィードバックと改善のサイクルを阻害する要因となり得ます。
特に、自分1人でフィードバックと改善のサイクルを回す時に大きな影響があると思います。
そもそも、1人でできるフィードバックと改善のサイクルには、改善効果に限界がありますよね。
文章ではわかりにくいと思いますので、図を作ってみました。
※ 青の付箋が、"恐怖"の感情により改善サイクルを阻害している部分
今までの自分は、この"恐怖"の感情に気づいていなかったため、フィードバックと改善のサイクルを回す効率が落ちていたと思います。
Step 2の動画でも触れられていますが、"恐怖"に気づき、観察し、記録していくことで、感情に振り回されずに済むようになっていくということ。
"恐怖"の感情が与える影響が少なくなれば、青い付箋の阻害要因がなくなって、フィードバックと改善のサイクルが回る速度も上がり、アウトプットの改善スピードが高まると考えられます。
"恐怖"に気づいたことで、
より多くの人に"喜んで"もらえる、より多くの人に"楽しんで"もらえる
そんな良質なアウトプットが目指していける気がしてきました!
アウトプットする上で最低限守りたいこと
直接的に他人を否定・批判する表現がないこと
これは普段のアウトプットでも気をつけていることです。
「誰かを傷つける表現はないかな」と自分なりにフィードバックしてみます。
1人でやるフィードバックと改善が終わったら、躊躇せずにアウトプットを共有する
1人で回すフィードバックと改善のサイクルには、やはり限界があります。
"恐怖"を感じていることに気づきつつ、躊躇せずにアウトプットを共有すること。
こうすることで、みんなで回すフィードバックと改善のサイクルに素早く乗せることができますよね。
1人でやるフィードバックと改善のサイクル自体もアップデートし続ける
確かに、1人で回す改善サイクルには限界があります。
でも、自分で学習し、改善していくことは"恐怖"への気づきと同様に、大切なことだと思います。
何より、学んで、成長して、できるようになった時の快感は堪えられないものがありますからね😊
最後に、動画からもう一つ、引用したいと思います。
フィードバックを受けて、学んで、自分を改善していくことと、「自分のすべてがダメだ」と思って怖くなることは全く別のこと。
「すべてがダメだ」だと思うのは、ただのクセだと気づくこと。
この認識はしっかり持った上で、フィードバックと改善のサイクルを回し、自分をアップデートし続けていきたい。
そう思った出来事でした。
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