Claris FileMaker Server 19 Admin Consoleにデータが表示されない
データが無い!まるで私の勤労意欲のようだ
事件は先日どうにかこうにかWindows ServerにClaris FileMaker Server 19 をインストールし終えた直後に起きた。
サーバーのローカルブラウザで確認できているAdmin Console上のデータ(ファイル数とかCPU使用率とか)がリモートのPCでは一切表示されていない。そこに表示されるはずの各種データがまるで私の勤労意欲のように一切存在していなかった。
表示されるはずの各種データが表示されていない
何かがおかしい。
調査
サーバー上で起動したブラウザでは問題なくデータは表示されている。
ファイアーウォールも予め設定済みなので今回は関係ない。というか、ポートの443開けてなかったらそもそもAdmin Console開けないし。
Claris FileMaker Pro でサンプルファイルを開いてみたが何も問題なかった。
リモート側からのみAdmin Consoleが正常に動作しないので通信の設定か状態と睨んだ。
ブラウザ上で何かJavaScriptあたりの必要なファイルが読み込めていないのかなと考えDevToolsを確認してみると・・・
エラー発見!
どうやらWebSocketの通信に失敗している模様。もしかしてIISがWebSocketをうまいこと処理できていない?リダイレクト関係か?と考えIIS関連機能を追加でいれたところ、正常にデータが見えるようになった。
データが表示された!
解決
IISに「役割と機能の追加」で入れたのは以下のとおり
- IISホスト可能なWebコア
- 動的なコンテンツの圧縮
- IISの圧縮の設定で動的なコンテンツの圧縮チェックは外す
- HTTPリダイレクト
- WebSocketプロトコル
複数入れたが結局解決の一手となったのは最後のWebSocketプロトコル。
不明点は何故サーバー上のブラウザでは、正しくAdmin Consoleにデータが表示されたのか。
恐らくClaris社のサポートページにはこの件について正しい情報が載っているはず。
今回は普段の手順と違って雑にインストールしようとしたのがいけなかったのかもしれない。
未解決(今回放置したこと)
- 本来の正しいやり方や情報をキチンと調べること
- 私の勤労意欲が皆無であること
まとめ
Windows ServerにClaris FileMaker Server 19をインストールする場合は以下の手順で行うのが良いかもしれない。
- Windows Updateを済ませる(再起動)
- IISを追加して必要な機能もインストール
- FileMaker Serverのインストーラまかせにしない。
- 今回、C++再頒布可能パッケージの後にIIS入れようとしたら正常にインストールできなかった
- 最新のMicrosoft Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストール(再起動)
- Claris FileMaker Server 19のインストール(再起動)
先日の記事に追記した、Claris社のサポートページFileMaker Server 19: 「システム サービスを開始する権限」に関するエラーによりインストールできないことがあるにある回避策が若干面倒と感じる場合は上記の手順をおすすめします。
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