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PowerPoint for macOSでフォントテーマを設定する

2024/10/22に公開

1. はじめに

PowerPoint for macOSはメニューからフォントテーマを設定することができず,Office Open XML(OOXML)でフォントテーマを設定する必要があります。

ここでは,John Korchokさんの記事「OOXMLハッキング: フォントテーマ」(原題:OOXML Hacking: Font Themes)と「OOXMLハッキング: フォントテーマ完全攻略」(原題:OOXML Hacking: Font Themes Complete)を参考に,PowerPoint for macOSでフォントテーマを設定してみます。

2. 動作環境

私が使用している環境は以下の通りです。

  • MacBook Air M3 15インチ 2024
  • macOS Sequoia 15.0.1
  • PowerPoint for macOS 16.90 (24101387)(Microsoft 365のサブスクリプション)

3. フォントテーマの設定

Officeのバージョンにより,OOXMLを置く場所が異なります。PowerPoint for macOS 16.90では,/Users/ユーザ名/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Themes/Theme FontsにOOXMLを配置します。ここで指定したファイル名がフォントテーマメニューに表示されます。

例えば,以下の例だと「Personal」というフォントテーマがフォントテーマメニューに表示されます。

Personal.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<a:fontScheme xmlns:a="http://schemas.openxmlformats.org/drawingml/2006/main" name="Test">
  <a:majorFont>
    <a:latin typeface="Segoe UI"/>
    <a:ea typeface="BIZ UDPGothic"/>
    <a:cs typeface=""/>
  </a:majorFont>
  <a:minorFont>
    <a:latin typeface="Segoe UI"/>
    <a:ea typeface="BIZ UDPGothic"/>
    <a:cs typeface=""/>
  </a:minorFont>
</a:fontScheme>

majorFontは見出し,minorFontは本文のフォントを指定します。latinでフォントテーマの標準フォント(英語などのアルファベットを使用する言語用)を指定します。eaはEast Asiaの略で日本語や中国語などのフォントを指定します。csはComplex Scriptの略でヒンディー語などのフォントを指定します。いずれもフォントファミリー名で指定する必要があります。

※上記の設定で使用しているSegoe UIはSegoe UI Fontsから,BIZ UDPGothic(モリサワのUDPゴシック)はBIZ UDPGothicからダウンロードできます。

4. フォントテーマの適用

「表示」から「スライドマスター」を選択し,スライドマスターのフォントを変更します。

5. 参考

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