【2023年版】LPIC 101 受験体験記
勉強のきっかけ
インフラ系の知識が弱く、この部分の知識を強化したいと昨今強く感じていた。
以前からKubernetes(K8s)の構築を学習したいと感じていたが、そのための基礎力が圧倒的に不足を感じていた。
勉強時のスペック
- 普段はフロントやバックエンドなどのWebシステムの開発をしている
- 基本的なシェルコマンドが分かるレベル(cd, ls, pwdなど)
- Linuxという名前は聞いたことがあるが、その仕組みについての知識は少ない
勉強方針
- できる限り短い時間で対策をし、取得することを目標とした
- コマンドオプションは由来を調べたりして効率的に覚えた
- テキストだけでは知識が薄くなってしまう部分があったので、理解が浅い部分はネットで調べ補完した
勉強期間
2.5週間(実質5日程度)
- 仕事が忙しく、平日は基本的に勉強時間を確保できなかった
- 平日勉強できたとしても寝る前に30分か1時間程度だけ
- 基本的に土日に勉強して知識を詰め込む
- 実質5日くらいの学習で試験に臨んだ
やったこと
事前調査
合格者がどのようなテキストを使い対策したのか、不合格になった人の原因などを分析した。
調査の結果以下のことが分かった。
- 合格者はPing-tの最強WEB問題集を共通して使用しており、これだけでも合格できるらしい
- Ping-tのコマ問まで利用している者は高得点で合格している
- スピマスを併用している者も高得点で合格している
- 小豆本やスピマス、コマ問で対策しても、ここでは触れられていない問題が本番では出題される
- 不合格者は問題を丸暗記していたり、理解が浅かったり、応用が効かない状態で受験している傾向がある
小豆本(Lpic101の時のみ)
概要を掴むために使用。テキストの説明が浅く、別途知識を補完する必要があった。
途中から読むのをやめて、下記のサイトから知識を得るようにして対策をした。
SEワンタンの独学備忘録
畑から
ただ、このサイトでも十分に説明されていなかったりする箇所があるので、適宜足りない部分はネットで調べながら理解を深めた。
Ping-t
最終的には3周ほどこなし、95%前後得点できるまで行った。
解説で分からない用語や概念などは別途調べて理解を深めるようにした。学習や理解したことはノートに取り、隙間時間に見返すなどして知識の定着を図った。
LPI教科書
上記テキストだけでも十分合格できるが、それらのテキストではカバーしていない範囲から出題されるとのことであった。それがLPI教科書でカバーされているという記事を見たので本番3日前に102から104のセクションを読んだ。
ただ、受験して気付いたがPing-tの解説や問題ででてくる概念などをきちんと調べ、理解していればわざわざ読む必要はないと感じられた。LPI教科書を読んで得点があがったという実感はゼロに近いので読まなくていいと思った。
やらなかったこと
実機での動作確認
学習方法を調べている際、実機で動かして理解を深めている方がいた。しかし時間がなかったので取り組まなかった。時間に余裕がある人は実際に動かして、理解を深めた方がいいと思う。
dockerなどでLinux環境の構築などしなくてもこちらのサイトでシェルコマンドなどの動作確認ができるJSLinux
コマンド問題対策
コマンド問題はLPIC101では5問しか出ないということだったので対策をしなかった。
参考:高卒未経験の超初心者がLPIC – レベル1に合格した学習方法
実際には上述のPing-tの学習を進めれば答えられる簡単なコマンドの問題しか出題されなかったので、別途対策をする必要性はないと思った。
スピマス
合格確率は上げられるが、時間がかかるため手をつけなかった。時間があり、確実に合格したいという方はこちらも含めて対策するといいと思う。
受験時のレベル感など
Ping-tを最終的には3周し、模擬演習モードで1回目88%、2回目は95%得点できる状態で受験に臨んだ。
不合格になった人は80〜85%ぐらいの得点で受験する人が多いというデータがあったため、少なくとも9割前後は得点できている必要があると考え、そこを目標に学習した。
受験後記
受験後に思う勉強法のベストプラクティス
- ブログ記事(SEワンタンの独学備忘録)などで概要を掴み、Ping-tで問題を解きながら分からない部分は都度調べ、ノートにまとめる
- Ping-tの1周目では理解を深めることを目的に学習し、2周目で完成させるイメージで臨む
- 試験前は必ずノートの見直しを行い、知識の抜けや漏れを防ぐ
- Ping-tの最強WEB問題集だけで十分600点(800点中)は超えられる
- 50時間ほど一般的にかかると言われている試験だが、効率的に勉強を進めたり、平日まとまった時間を勉強に費やせる人は1週間程度で合格できる試験だと思う
受験時の注意点
トラブルがかなり起きやすい。
試験画面がなかなか立ち上がらず、操作ができなくなり、PCを強制終了したり、開始までに40分ほどかかった。さらに試験時間中もアルファベット入力に切り替えわらず、試験を中断して試験のアプリケーションを立ち上げ直すという事態に陥り、かなり焦りながら受験していた。
そのため、受験する方は必ず時間に余裕を持った状態で入り、入ってからトラブルに見舞われても動揺することなく、臨めることを願います。
受験して良かったこと
- Linuxの基礎知識が得られ、開発でも使うコマンドや概念などを学習でき、非常に有益な時間だった。インフラエンジニアの方に限らず、いろいろな方に勧めたい試験だった。
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