💻 GitHubアカウントを2つ作ってWindowsとWSLで快適に使い分ける設定 🐧

はじめに

開発用にGitHubアカウントを2つ（例：プライベート用と仕事用）持ちたいことってありますよね。🙋‍♀️

ただ、1台のPC（Windows + WSL併用）で複数アカウントを使い分けるには、ちょっとした工夫が必要です。この記事では「Windows環境」「WSL環境」両方で、複数のGitHubアカウントを安全かつ自動で使い分ける設定方法をまとめます。✍️

実際にやった手順をベースに、アカウント名やメールはすべてマスキングしています。

🎯 この記事のゴール

• アカウントA と アカウントB をしっかり使い分けられるようになる
• Windows / WSL の両方で同じルールで動作させる
• 「このフォルダ配下はアカウントA」「こっちのフォルダ配下はアカウントB」と自動で切り替わるようにする
• git push 時にアカウントが混線しないようにする

Step 1. 🔑 SSH鍵の準備とエイリアス設定

まず、アカウントごとに別々のSSH鍵を作成します。

例：

• アカウントA → ~/.ssh/id_rsa_accountA
• アカウントB → ~/.ssh/id_rsa_accountB

次に ~/.ssh/config に、どちらの鍵を使うかを指定するエイリアス（あだ名のようなもの）を定義します。

~/.ssh/config

# 👤 アカウントA用
Host github-a
  HostName github.com
  User git
  IdentityFile ~/.ssh/id_rsa_accountA
  IdentitiesOnly yes

# 🏢 アカウントB用
Host github-b
  HostName github.com
  User git
  IdentityFile ~/.ssh/id_rsa_accountB
  IdentitiesOnly yes

これで準備OKです！ちゃんと接続できるか確認してみましょう。✅

# アカウントAとして接続テスト
ssh -T git@github-a
# → Hi A! You've successfully authenticated... と表示されれば成功！

# アカウントBとして接続テスト
ssh -T git@github-b
# → Hi B! You've successfully authenticated... と表示されれば成功！

Step 2. 📝 Gitのコミット名義を切り分ける (WSL編)

次に、コミット時に記録される名前とメールアドレスをアカウントごとに切り替えます。

👤 グローバル設定（デフォルト：アカウントA）

まずは、どのプロジェクトでもない場所で使われる、基本のアカウントを設定します。~/.gitconfig ファイルを編集します。

~/.gitconfig

[user]
  name = ACCOUNT_A
  email = [e-mail]

🔀 includeIfで条件分岐（アカウントB用）

ここがキモです！特定のディレクトリ以下の場合だけ、設定を上書きするようにします。~/.gitconfig に以下の設定を追記します。

~/.gitconfig

[includeIf "gitdir:/home/username/accountB/"]
  path = ~/.gitconfig-accountB

そして、上書き用の設定ファイル ~/.gitconfig-accountB を新しく作ります。

~/.gitconfig-accountB

[user]
  name = ACCOUNT_B
  email = [e-mail]

👉 これで /home/username/accountB/ 配下にあるプロジェクトは、自動でアカウントBの名義に切り替わります！ とても便利！

Step 3. 🖥️ Windows側でも同じ設定をする

WSLだけでなく、Windows側のGitでも同じ設定をしておきましょう。これで混乱がなくなります。

Windowsでは .gitconfig は C:\Users\<Windowsユーザー名>\.gitconfig にあります。WSLと同じように設定していきましょう。

👤 グローバル設定（デフォルト：アカウントA）

C

[user]
  name = ACCOUNT_A
  email = [e-mail]

🔀 includeIfで条件分岐を追加

C

[includeIf "gitdir:C:/Users/<Windowsユーザー名>/accountB/"]
  path = ./.gitconfig-accountB

※ pathは.gitconfigからの相対パスでもOKです。

そして、上書き用の .gitconfig-accountB を .gitconfig と同じ場所に作ります。

C

[user]
  name = ACCOUNT_B
  email = [e-mail]

👉 これでWindowsでも C:\Users\xxx\accountB\ 配下に git clone や git init すれば、自動でアカウントBに切り替わります！

Step 4. 📁 プロジェクトの使い分けルール

これで、フォルダの場所によってアカウントを意識せずに使い分けられるようになりました！

👤 アカウントAを使いたいとき

• フォルダ (WSL): /home/username/Documents/ など
• フォルダ (Windows): C:\Users\xxx\Documents\ など
• リモートURL: git@github-a:ACCOUNT_A/repo.git

🏢 アカウントBを使いたいとき

• フォルダ (WSL): /home/username/accountB/
• フォルダ (Windows): C:\Users\xxx\accountB\
• リモートURL: git@github-b:ACCOUNT_B/repo.git

git clone する時に、github.com の部分を ~/.ssh/config で設定したホスト名（github-a or github-b）に書き換えるのがポイントです！

Step 5. 🤔 迷ったときの「3点チェックリスト」

「あれ？今どっちのアカウントで作業してるんだっけ？」と不安になったときは、この3つを確認すれば安心です。😌

1. コミット名義の確認 👤

git config user.email

→ 意図したアカウントのメールアドレスが表示されるかチェック！

2. リモートURLの確認 🔗

git remote -v

→ origin git@github-a:... または origin git@github-b:... のように、設定したホスト名になっているかチェック！

3. SSH認証の確認 🔑

# アカウントAの疎通確認
ssh -T git@github-a

# アカウントBの疎通確認
ssh -T git@github-b

→ それぞれのアカウント名で successfully authenticated と表示されるかチェック！

🎉 まとめ

これで、1台のPCで複数のGitHubアカウントを安全・快適に使い分けられるようになりました！

• 🔑 SSH鍵をアカウントごとに分ける
• ⚙️ ~/.ssh/config でホストのエイリアスを設定する
• 📁 includeIf を使って、特定フォルダ配下のプロジェクトは別アカウントに自動切替
• 💻 Windows と WSL 両方で同じ設定を入れて混線を防ぐ
• 🤔 不安なときは「3点チェック」で確認！

快適なGitライフをお過ごしください！ ✨