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仮想環境入門:Windows11とWSL2でUbuntu環境をVSCODE 上で構築

2024/10/14に公開

はじめに

これまで趣味のKaggleやデータ分析ではGoogle colablatoryやKaggle karnelなどの環境構築不要な環境ばかりでコーディングしていて、ローカルでの環境構築から逃げ続けてきましたが、実務でWindows上の環境構築が必要になり勉強したので備忘録として残します。

やりたいこと

Windows11とWSL2でUbuntu環境を構築し、VSCODE上でUbuntuを使用できる状態まで行います。

前提知識

Linuxとは

Linuxという単語には狭義と広義で二つの意味があるらしい。狭義ではLinuxカーネル単体のこと。広義ではカーネルとディストリビューションも含めたOSのことを指すらしい。

狭義のLinux:LinuxカーネルのことHardWareとプロセスの間の制御を行うもの。OSの中核、土台の役割。

広義のLinux:Linuxカーネルを使用して作られたOSであるLinuxディストリビューションのこと。RedHat、Ubuntuなど様々なディストリビューションがある。

WSLとは

「WSL(Windows Subsystem for Linux)」とは、Windows上で動作するLinuxの実行環境のこと。
WSL1とWSL2がある。WSL2で完全なLinuxを動かせるようになった。WSL2ではハイパーバイザー上でLinuxカーネルが動作する。
WSL1ではLinuxカーネルでなく、LXCoreというサブシステムがLinuxの実行環境を作っていたため、仕組みがLinuxとしては不完全だった。今回はWSL2を用いて環境構築を行う。

引用:https://www.kagoya.jp/howto/it-glossary/develop/wsl2_linux/

WSL・UBUNTUインストール

Windows上にまずはWSL・Ubuntu環境をMicrosoft公式ドキュメントに沿って構築していきます。
PowerShell または Windows コマンド プロンプトを右クリックして管理者モードで開き、wsl --install コマンドを入力し、再起動するだけです。標準ではWSL2とLINUXのディストリビューションとしてUbuntuがインストールされます。ディストリビューションを変更したい場合は、wsl --install -d <Distribution Name>で <Distribution Name>にディストリビューション名を入れることで対応できます。

wsl --install # 標準ではUbuntuが一緒にインストールされる。
wsl --install -d <Distribution Name> #Ubuntu以外のディストリビューションを使用したい場合


https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install

Ubuntu ユーザー設定

Ubuntuを開くとユーザー名とパスワードの設定を求められるので、設定する。
初期登録すると、Sudoという管理者権限を付与された状態でアカウントが作成される。
後から追加したアカウントに対して管理者権限を付与したい場合はSudoアカウントでUbuntu上で以下のコマンドを実行すると付与できる。

$ sudo adduser ユーザ名

https://vpslife.server-memo.net/ubuntu_adduser/

Ubuntu デフォルトユーザーの設定

またデフォルトユーザーが初期ではrootになってしまっており、rootは管理者権限のあるユーザーであるためセキュリティ上あまり使いたくない。デフォルトユーザーを変更したい際には、WindowsのPower Shellから以下のコマンドラインを入力すると、Ubuntuを起動した際のデフォルトユーザー名を設定できる。

ubuntu2404 config --default-user <ユーザー名>

Ubuntu のアップデート

apt updateコマンドを用いてUbuntuのリリースのアップデートを行う。以下のコマンドを入力すると
Sudoアカウントのパスワード要求があり、パスワード入力後にアップデートが始まる。

$ sudo apt update

以下のコマンドでUbuntuのバージョンを確認できる。

$ lsb_release -a

VSCode インストール

PCのOSに合わせて、VSCODE を以下の公式サイトからインストールする。
今回はOSがWindows11なのでWindows11の64Bitをインストールする。
https://code.visualstudio.com/download

Remote Developmentをインストール

VSCODEをインストールしたら、VSCODE上でWSLなどの仮想環境を動かすために必要なRemote Developmentの拡張機能を拡張機能左側の四角4つのマークを押すかCntl+Shift+Xのショートカットで開くことができる。

VSCODE 上でWSL環境を立ち上げる

VSCODEを立ち上げたら左下の緑の部分からリモートウィンドウを開くをクリック。
ディストリビューションを使用してWSLを開く→Ubuntuを選択すると画面が切り替わる。
左下にUbuntuのバージョン名になっていたらOK。
ターミナルを開いてUbuntuのBashコマンドラインになっていることを確認する。ターミナルにコマンドを入力することで、Ubuntu上のコマンドと同じ操作ができる。


補足:上手くいかないとき。Ubuntuを削除して再度環境設定する

以下のアプリの設定画面からリセットを選択することでUbuntuを削除し再度環境を作り直すことができる。

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