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AWS SAA を初受験する方のために

2022/08/21に公開

初めに

この記事は、非ソフトウェアエンジニアが AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA-C02) に合格するためにどのように取り組み、どう感じたのかをまとめた体験記になります。SAA を受験する方が勉強する際の参考になればと思っています。

エビデンス

初めて SAA を受験し、合格した結果です。

自身のバックグラウンドと受験した経緯

生産技術部で製品の検査工程を担当しているエンジニアであり、回路の設計やちょっとしたプログラムの設計が主な仕事内容になります。メインの仕事と並行して改善業務に取り組んでおり、その中で AWS のサービスを利用した工場のデータの見える化を行っています。そのため、工場 (オンプレミス環境) から AWS 内のインフラを一人で設計・構築経験があり、経験年数は 1 年未満になります。

なぜ SAA を受験したのか。それは、AWS 内にインフラを構築できるようになったものの、体系的な知識が無く、もっと幅広い知識が欲しいと思ったことがきっかけです。もう一つの理由は、より成長して行くために転職を視野に入れて活動しており、自身を証明する材料として活用しようと思ったからです。

取り組み内容

実際に取り組んだ順番は以下の通りです。色んな方のブログを参考にさせていただき、このような計画で実施しました。

  1. 試験ガイドから試験内容を把握する。
    SAA-C03 試験ガイド
  2. 参考書で知らないサービスを知り、知っているサービスについても理解を深める。
    AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第2版
  3. AWS Well-Architected Framework および対象サービスの特徴を整理する。
    サービス事の特徴まとめ
  4. 模擬試験から様々なシチュエーションでどのサービスを組み合わせれば良いのかを理解する。
    Udemy - 【2022年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

1. 試験内容を把握

試験ガイドから、採点方法と試験の対象となる主要ツールを確認し、知っているサービス、知らないサービスを把握しました。反省点は、各分野の説明に書かれている事を理解することがこの試験の本題であるため、丁寧に読みこむ必要があった事です。決して、サービスの特徴を暗記して問題に解くことを目的にしない方が良いと思います。SAA-C03 版の試験ガイドでは、アーキテクチャを設計するために必要なスキルや知識がより具体的に記載されているため、書かれている内容を確認しながら勉強していくことをお勧めします。対象のサービス数も SAA-002 版に比べて倍以上になっているため、しっかり時間を確保しておいた方がよさそうです。

2. 参考書でサービスを理解

図で表現されているものも多く、サービスを触った事がなくても理解できるように工夫されているので、触れたことのないサービスが多い方には特にお勧めです。SAA-C02 に対応した参考書を選びましたが、SAA-C03 で必要なサービスについては別途調べて学習する必要があります。また、参考書だけ理解して試験に臨むことはお勧めしません。模擬試験から、より多くのシチュエーションを体験し、サービスを組み合わせて課題を解決していく能力を身に付けておくのが良いかと思います。

3. AWS Well-Architected Framework および対象サービスの特徴を整理

試験ガイドに記載されている通り AWS Well-Architected Framework をベースに試験が組み立てられていますので、まずはここに書かれている内容を理解していくのが良いでしょう。対象サービスの特徴は、参考書に記載されている内容を、試験ガイドに合わせて自分なりに整理し直しました。この作業は、半分趣味みたいなもので非効率なので、やる必要は無いかなと思います。

4. 模擬試験から各シチュエーションにおけるアーキテクチャの設計方法を理解

結論から申し上げると、模擬試験を 2 週し、解説の内容を全て把握したことが、合格に結びついたと思っています。これは、購入した模擬試験のレビューで多くの方が実感している通り、解説を全て理解することで、実際の試験のほとんどの問題に対応できるように考えられています。多くの方のレビューと実体験から、6 つの模擬試験が 80 % 以上取れるようにしておくことが合格に近づく目安かと思います。ただし、模擬試験を解いていて難しいと思っていましたが、実際の試験は模擬試験よりも難しく感じました。レビューに書かれている事と、実体験が一致した内容です。難しいと感じた理由は、Amazon EMR を例にとると解説に記載されているユースケースが、本番では問題の答えであることや、見た事がないサービスが選択肢に含まれていること、「アクセス頻度の低い...」といった問題文から、適切なサービスを選択しますが、文章の表現方法が微妙に異なっていることなどが挙げられます。またしっかり考えさせられる問題が多く、より時間をかけて解いていく必要があると感じました。実際に、模擬試験では 1 時間程度で解けていましたが、本番は 2 時間近くかかりました。

最後に

実体験を記録しましたが、SAA-C03 の試験ガイドを見る限り、ここに記載させていただいた SAA-C02 に対応した教材のみ学習しても、合格するのは現実的に難しいと思っています。しかしながら、とても完成された教材であるため、ぜひ利用してみていただきたいと思います。SAA-C03 は試験の内容がより実務に活きる形で構成されている様に感じますので、ぜひ挑戦してみてください。今後は、別の試験にも挑戦していきたいと思います。

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