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docker composeを使って負荷試験環境をECS Fargate上に最速で立ち上げる

2022/05/14に公開約3,300字

初めに

生産技術部で製品の検査工程を担当しているエンジニアです。AWSに構築したシステムの負荷試験を行うために、AWS上に負荷試験環境を構築しました。AWS上で立ち上げることで十分に負荷をかけることができ、低コストで実現できますが、設定ファイルを準備するのは少し手間です。そこで、docker composeを利用し、短期間でECS Fargateにクラスタを構築する方法を紹介します。

負荷試験については無知なため、以下の本を参考にさせていただき、Locustを導入してみました。

Amazon Web Services負荷試験入門―クラウドの性能の引き出し方がわかる

ご参考

以下の2つの記事にdocker composeでの立ち上げ方が詳しく記載されています。これらの記事を参考にdocker composeでの立ち上げを試しています。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/automated-software-delivery-using-docker-compose-and-amazon-ecs/

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/migrating-from-docker-swarm-to-amazon-ecs-with-docker-compose/

設定ファイルの準備

まずは、Dockerfileを準備します。

Dockerfile
FROM locustio/locust:latest

COPY ./ /mnt/locust

Locustで実行するPythonファイルを準備します。

locustfile.py
from locust import HttpUser, task

class HelloWorldUser(HttpUser):
    @task
    def hello_world(self):
        self.client.get("/hello")
        self.client.get("/world")

dockerコマンドを利用してビルドし、AWS CLIを用いてECRにイメージをプッシュします。

#!/bin/sh

docker context use default

aws ecr get-login-password --region ${AWS_REGION}| docker login --username AWS --password-stdin ${ECR_URI}

for SERVICE in locust filebeat;
do
  docker image build -t ${ECR_URI}:${SERVICE} ${SERVICE}/
  docker image push ${ECR_URI}:${SERVICE}
done

docker-compose.yamlファイルにLocustを設定します。x-aws-*を設定することで、VPCやClusterを指定でき、さまざまな環境に合わせて柔軟に対応できます。設定できる内容はDockerのドキュメントに記載されています。

https://docs.docker.com/cloud/ecs-integration/#using-existing-aws-network-resources
docker-compose.yaml
version: '3'

x-aws-vpc: ${AWS_VPC}

services:
  master:
    image: ${ECR_URI}:locust
    ports:
      - "8089:8089"
    command: -f /mnt/locust/locustfile.py --master -H http://master:8089
    deploy:
      replicas: 1
      resources:
        limits:
          cpus: '2'
          memory: 4096M
  worker:
    image: ${ECR_URI}:locust
    command: -f /mnt/locust/locustfile.py --worker --master-host master
    deploy:
      replicas: 2
      resources:
        limits:
          cpus: '2'
          memory: 4096M

ECS Fargateへのデプロイ

ECS用のコンテキストを作成します。

# demo_ecs_contextを作成
$ docker context create ecs demo_ecs_context

作成したコンテキストに切り替えます。

# demo_ecs_contextを使用
$ docker context use demo_ecs_context
# contextを元に戻す
$ docker context use default
# context一覧を確認する
$ docker context ls
# 作成したcontextを削除する
$ docker context rm demo_ecs_context

切り替えたコンテキストで起動すると、CloudFormationの実行が開始します。CloudFormationのコンソールから起動状態が確認できます。ECSだけで無くCloudMap、ELB、SecurityGroupなども自動で生成されるため、細かい設定が不要です。

$ docker compose up

うまく立ち上がらない時

この方法は、パブリックサブネットが2つ以上必要であることや、同じアベイラビリティゾーンに複数のサブネットがあることなどの制約があり、うまく立ち上げることができない場合があります。

docker composeにはconvertコマンドが用意されており、エラーがなければ生成されるCloudFormationファイルを出力することができます。別のVPCなどで立ち上げてみて正常に立ち上がれば、convertコマンドでCloudFormationファイルを生成し、生成されたCloudFormationファイルを編集してCloudFormationで直接立ち上げてみることが簡単に調整できる方法です。

$ docker compose convert

最後に

docker composeを利用して、最速でECS Fargate上にLocustを作成することができました。ぜひお試しください。

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