Windows の VS Code から WSL2(Ubuntu)に接続して Go の開発を行う方法
はじめに
Windows の VS Code から WSL2(Ubuntu)に接続して Go の開発を行う方法を紹介します。
WindowsにVS CodeとWSL2(Ubuntu)がインストール済であることを前提とします。
1. Goをインストール
公式サイトで最新バージョンを確認:
🔗 Go公式サイト
以下のコマンドで最新(2025/02/11現在)のGoをダウンロードできます。
# バージョンは適宜変更
curl -OL https://go.dev/dl/go1.23.6.linux-amd64.tar.gz
既存のGoを削除(もし古いバージョンがある場合)
既存のGoが入っていなければ、以下の手順はスキップして大丈夫です。
sudo rm -rf /usr/local/go
Goをインストール
sudo tar -C /usr/local -xzf go1.23.6.linux-amd64.tar.gz
環境変数を設定
.bashrcを開き、以下を追加してください。
export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin'
以下で環境変数を反映してください。
source ~/.bashrc
Goがインストールされたか確認
go version
✅ 出力例
go version go1.23.6 linux/amd64
2. VS Codeのセットアップ
次に、Windows上のVS Codeを使ってWSL内のGoコードを編集・実行できるようにします。
VS Codeの「WSL」拡張をインストール
Windows上のVS Codeを開き、拡張機能(Extensions)を開き、 「WSL」 で検索し、インストールしてください。
WSLに接続
VS Codeのコマンドパレット(Ctrl + Shift + P
)を開き、WSL: Connect to WSL
を選択してください。
VS Codeの左下に「WSL: Ubuntu」と表示されていればOKです。
以降の手順は、WSLに接続できていることを前提として進めます。
VS Codeの「Go」拡張をインストール
Go開発に必要なツールを一括でインストール/更新する
先ほどと同様、VS Codeのコマンドパレット(Ctrl + Shift + P
)を開き、Go: Install/Update Tools
を入力してください。
以下のようなチェックボックスが表示されるので、全て選択し、OKを押下してください
デバッガーツールのインストール
VS Code上でCtrl + J
を押下し、ターミナルを開いた後、以下を実行してください。
sudo apt install delve
以下を打ち込み、
dlv version
以下のようなバージョン情報が返ってくれば、インストール成功です。
✅ 出力例
Delve Debugger
Version: 1.22.1
Build: $Id$
WSL上のディレクトリを開く
VS CodeのExplorerを開き、Open Folderを押下してください。
VS Codeの上部にWSL上のディレクトリを選択する場所が表示されるので、Goのプログラムを配置したいディレクトリ(本記事ではgo-project
)を選択し、OKを押下してください。
3. Goの開発環境をセットアップ
Goのモジュール管理を有効にする
VS Code上でCtrl + J
を押下し、ターミナルを開いた後、Goのプログラムを配置したいディレクトリで実行してください
go mod init hello-go
サンプルコードを書く
VS Codeで開き、以下のコードを記述し、main.goというファイル名で保存してください。
package main
import "fmt"
func main() {
fmt.Println("Hello, WSL + Go!")
}
launch.jsonを作成する
VS Codeのデバッグ実行ボタンから、create a lauch.json file
をクリックしてください。
上部の一覧からGo
を選択してください。
Go:Launch Pacakgeを選択してください。
launch.jsonが自動生成されるので、保存してください。
4. 動作確認
以下の箇所にブレークポイントを設置してください
右上のLaunch Package
左の矢印ボタンを押下してください。
以下のようにブレークポイントで処理が止まれば、構築成功です。
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