iOSDC Japan 2025 海とiOSをテーマに話した男のスピーカー参加記録
進んだ注:かなり散文での参加記録になります。
はじめに
iOSDCはiOS関連技術をテーマにしたカンファレンスで、今年で10周年。
イベント自体の詳細は以下。
項目 | 内容 |
---|---|
会場 | 有明セントラルタワーホール |
期間 | 2025/09/19〜2025/09/21 |
参加経緯
前職時代の2023年からプロポーザルを募集し続けていましたが、毎回落選し続けてました。
(2023年は悔しかったのと色々忙しかったので不参加で、2024年はオンラインで聞き専として参加)
2025年4月から副業で弓削商船高専の情報工学科 教員を始めたため、学生時代から細々と関わっている研究テーマを作文して応募したら、奇跡的に採択されたため今回初めてオフラインで参加しました。
発表したテーマ
年間2,000隻前後発生する船舶の事故をなくすためのスマートフォンアプリの開発とその検証記録、将来同様のサービスを開発する人に向けた発表しました。
発表概要は以下。
- アプリの開発
- アプリ仕様
- 開発時の記録
- アプリの評価
- 船上でのインタフェース評価
- 電波強度取得実験
- 海上保安庁から受けたレビュー
- 電波法への抵触問題
- 国土交通省のガイドライン
- iOSの標準技術でどう実装するかに関する考察
詳細については以下、プロポーザルと登壇資料をご覧ください。
プロポーザルの内容
Tips
タイトルは当初以下だった。
「iPhoneを活用した小型船舶事故防止アプリの開発と未来への展望」
「でも硬すぎるから、もっとキャッチーにした方がいいよ!」って同僚のtark_annさんにコメントをもらったので、今のタイトルにしました。
たぶん、その修正のおかげで受かりました。本当にコメントありがとうございます。。。
登壇資料
当時の反応
Day1 10:50 ~ のトラックAということで、大きな会場で海上のアプリについて話しました。
思ってたより、多くの方に聞きにきてもらい、Xでもチラホラ反応がもらえました。
自分でXの反応をまとめたもの。
反応の中で好きだったもの
海上デバッグがきついことに関するコメント
(意訳)
「船のデバッグ無理すぎる←それな」
実際に検証時に毎回頭を悩ませるのはそれ。弓削商船高専は離島にあり、行き来に船を使う必要があったり、学校専用の練習船があったりはするものの、運賃・燃料費・運転手の費用など無料ではない。交渉したり、通学や帰省時に頭を下げて検証に協力してもらったりした記憶がある。
国交省のガイドライン、実証実験に関するコメント
(意訳)
「国交省ハードな実験してんな」
国交省が海難事故防止アプリの普及に向けてガイドラインを整備するために、東京湾で船を高速で接近させて、回避させるぞーという実験をしていたことを話した時のコメント。
資料中にもあるけど、以下が当時の資料や記録。
(意訳)
「国交相がUI/UXのガイドラインなんか出してるのか」
こちらも前述の箇所とほぼ同様のタイミング。確かに普通のアプリは省庁がUI/UXについて言及したりとかすることないから、聴講されていた方からすると新鮮だったのかもですね。
発表中にも言ったけど、ガイドライン準拠のアプリはほぼないので、皆さんも作ってください。
海上での検証とか手伝えると思います。
Q&Aに関するコメント
(意訳)
「専門的なQ&Aだ」
Q&Aの時間では、iOSの技術の話ではなく、危険海域のデータの取り扱いは?スターリンクなどの衛星通信の利活用は?といった海とITというテーマの高度な議論が展開されたため、それをみていた人たちから出たコメント。
・・・正直、学会の感覚でした!でも関心を持っていろんなことを聞いてもらえて嬉しかったです。
ちなみに釧路に行った指導教員は今も海xITの派生研究で科研費を当てつつ、論文を書いています。
振り返り
Keep
発表
- ほぼ20分ジャストで発表できた
- Q&Aは問題なく打ち返せた
写真
- 当日の写真はもっと撮ってよかった
- イベント会場の写真を全然撮ってない。
Problem
体調面
- 直近1週間、別PJの対応や緊張で眠れていなかった
- 結果、会場内でガス欠を起こしていた
- 眠りながら聞いたセッションもあった
- これを引きずり続けたこともあり、割と両日ともに夕方以降の部を早退している
ネタ
- 本業のネタでの登壇ではないので、そこが少し心残り
- 本業のネタ探しは早々に諦めてしまっていた
- 本業の先輩と来年はみんなでもっと前向きにネタ書いて応募しようと誓った
その他:なし
Try
体調面
- 発表資料はもっと早く完成させて、直前1週間は体調管理に努める
ネタ
- 本業側の方でもネタ探しをする
- 今回登壇して改めて感じましたが、iOSDCで受けるような高度かつユニークなネタは、数日・1~2週間では出ない
- 数ヶ月~年単位でコツコツ技術的な成果を作って、準備する必要がある
- 本業・副業両方ともコツコツ半年 ~ 1年かけてネタづくりに努めていきます
さいごに
来年もあれば、iOSDC Japanのプロポーザルを応募して、発表しにいけるように頑張ります。
改めて、当日関わったみなさま、本当にありがとうございました。
写真:発表直前の瀬尾氏
本業の同僚のyamomi氏に撮ってもらった写真。
同じく本業の同僚のtark_annさんやreiさんにも撮ってもらった写真もあります。
皆さんにもお世話になりました〜〜!
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