5年間で作った個人開発・サービスの失敗例8つと成功例3つ
はじめに
まず簡単に筆者の経歴を簡単に紹介しておきます。
- 18歳からIT業界へ参入
- その後、オフショア開発でPMポジションでディレクション+開発
- 某有名なプログラミングスクールでメンターをしたり個人でスクールやったり
- 業務委託で開発したりWeb制作したり
- 現在は、Flutterメインに開発
という感じで、何度か転職しつつ、正社員も副業も色々しています。
扱える言語やフレームワークとしては、Ruby, Rails, Flutter, TypeScript, Express, html, pug, css, scss, wordpress, js, jQuery...
という感じです。
若いながらに、本当に色々な経験をさせていただき感謝です🙇
今回は、こんな僕が5年間で作った個人開発や個人サービスでの成功例と失敗例を紹介していきたいと思います。
本記事のポイント
本記事を読むことで、以下の点がよく分かると思います。
- 個人でのマネタイズ方法
- サービス立ち上げ〜運用のモチベーション・期間
- 実際に利益が発生するまでの期間
- 利益の増減
個人開発や個人サービスで夢見ている方には、現実を突きつけてしまうかもしれませんが、あくまで僕の経験と意見なので、ご了承ください。
そして、僕自身、サービスに対して投資するようなお金が用意できませんでしたので、サーバー代とかは別として、完全0円スタートです。
また、何を失敗と捉え、成功とするかの定義としては、月1万円以上の収入が発生するなら成功と定義しようと思います。
失敗例を8つ紹介
失敗例を紹介したいと思います。(全てサービスはクローズしてます...)
失敗例に共通して言えることは、「マネタイズと集客方法を考えていなかった」というのがいちばんの原因かなと思います。
①FX・バイナリーオプションのブログ
写真なし😀
なぜこのブログをやろうと思ったのか?
それは、知り合いが月400万くらい稼いでるのリアル収益画面を見て、完全に憧れだけで僕も始めたけどダメでした😓
- 半年ちょっとWordPressで運営して、収益は0円(アドセンスとアフィリエイト)
- 5,000文字〜1万文字の記事を80記事ほど(1記事3〜4時間かかる)
- 競合強すぎて、SEOでは上位に上がらない
- そもそも筆者の知識が乏しかった
- 単価は高い(1件が数万円)ので、稼げる人は稼げている
- 半年後に100万稼げてるかもっていうモチベだけで頑張れました
- 月間5,000PVくらい
②ママ同士の相談プラットフォーム(QAサイト的な)
僕が子供いるというところもあり、女の人にしか分からない子育てや出産の悩みがあるという考えから、Railsでサービスを作りました。
- 半年くらい運営して収益0円(アドセンスとアフィリエイト)
- 開発後のリリースが終わってやり切った感が出てしまい、集客に力入れれなかった...😭
- 開発は空き時間使って、4ヶ月くらい?だった
- 使用ユーザー数は0人...
③自社システム
写真なし😀
会社の不便なところを解決するためのシステムをRailsで作りました。
- 交通費を入力してPDF化、ガイドライン、改善メール、通知、メールなどテンプレ
- そもそも収益目的ではなかった(自分含め会社の使いにくいを何とかしたかった)
- 開発は1〜2ヶ月くらい
- 使用ユーザー数は5人程度
④チャットワークで一括既読できるChrome拡張機能
Flutterで作りました。
- そもそも収益目的ではなかった
- 開発は1ヶ月くらい
- ただ、こんな拡張機能欲しいなっていうので作りました
- 使用ユーザー数は不明
チャットワーク使っている方は、ぜひ使ってみてください..(切実)
ストアにはあげてないので、Githubからダウンロードしてください🙇
⑤腹痛管理カレンダー
Flutterで作りました。
- 収益0円
- サブスクや広告の導入など収益化用の開発ができなかった
- 開発は1ヶ月くらい
- ダウンロード数は両OS合わせて30〜50くらい
- 集客考えてない
⑥YuR(ユアール) : 不登校児のママが繋がるSNS
Flutterで作りました。
- 収益は数円(AdMobから)
- 開発は1ヶ月くらい
- 使用ユーザー数は30〜40人
- サブスク導入など収益化用の開発ができていない
- 集客考えてない
⑦脱毛ブログ
写真なし😀
脱毛系のブログなら単価も高いし、まだ個人でも勝てそう!という軽い気持ちで始めました。
- 半年くらいWordPressで運営して、収益は数十円(アドセンス)
- 5,000文字〜1万文字の記事を30記事ほど(1記事3〜4時間かかる)
- 競合強すぎて、SEOでは上位に上がらない
- ブログジャンルがYMYLで個人では難しいジャンルだった
- 単価は高い(1件が数万円)ので、稼げる人は稼げている
- 月間3,000PVくらい
⑧プログラミング技術ブログ
写真なし😀
- 1年くらいWordPressで運営して、収益は数千円(アドセンス)
- 2,000文字〜1万文字の記事を100記事ほど
- SEOでは上位に上がりやすいけど、技術ブログなので常に新しい情報に更新しなければ落とされる
- 月間5,000PVくらい
- アフィリエイトもないので、マネタイズ方法が限られている
マネタイズ部分は、本を紹介したり、自分の有料記事に誘導したりすることくらいしかできません。
こちらも余程市場を独占しているブログでなければ、難しいです。
結果、惨敗...😱
成功例を3つ紹介
成功例を紹介したいと思います。
①物販系ブログ
abrasusというミニマルな革製品の紹介するブログでした。
成功したポイントは以下です。
- 立ち上げ3ヶ月くらいから5,000円、半年くらいで月1万円を生み出してくれました
- 月間3,000PVくらい
- 集客は完全SEO(結構ニッチで競合は個人ブログばかりだった)
- 自分が商品を愛用していたというのもあってかなり質の高いレビュー記事を書いていた
- トータル30記事くらいだったと思う
- abrasusがアフィリエイト出してたのでASP使って提携
- 月10件前後の発生+確定
とはいえ、物販なので、商品の10〜20%ほどしか収益にならないため、件数をたくさん取らなければ稼げませんでした。
Abrasusの商品だと1〜1.5万円の商品が多いので、1件の収益は1,500円程度です。
そして、流入にも限界があるので、稼げる額の上限も少ないと感じ、結局クローズしました。
②プログラミングスクール紹介ブログ
当時、コロナの影響もあって、在宅ワークが増えIT業界に注目が高まった頃の話です。
僕は、プログラミングスクールのメンターをしていたこともあり、
- 立ち上げ1年は収益なし
- 2年目くらいから月10件前後の発生(20〜30万円) => 3〜5件確定して、5万〜10万円が毎月の収益
- 月間5,000PVくらい
- 集客は完全SEO
- 競合は企業ブログだらけ
- 1件の単価が1万円〜3万円と高い
- 成果の着地点がお金を払った申込みもあるが、「オンライン無料体験・カウンセリングの完了」が多くて成果につながりやすい
- トータル200記事くらい書いた
- メンターの自分にしか分からないことをユーザー目線のかなり質の高いレビュー記事を書いていた
- コツコツとリライトもした
最終的に月5万〜10万円の収益になっているので、個人ブログでは成功例と言えます。
A8のノベルティー🏆 ↓
ポイントは、「単価が高い」「自分にしか書けない記事」「リライト」です。
単価が高いと、成約の件数は気にしなくても結構な収益になります。
また、プログラミングスクール系のブログでは「3ヶ月でエンジニアに!年収100万UP」などの詐欺に近い広告や記事ばかりが市場に溢れかえっています。
そこを僕は、メンター目線でリアルはそんな甘くない話やスクールの裏側など普通の人なら知らないような、自分にしか書けない記事を書いたことで、「〇〇しちゃダメ」系の記事が上位に上がって、収益につながりました。
200記事ほど書きましたが、収益の出る記事は、3〜5記事くらいしかありません。
とは言え、他の記事から収益記事に誘導したり、サイトのデザインを大幅に変えたり、有料のトラッカーを購入したりとそれなりに力を入れて運営してきた結果です。
ただ、200記事もあり、今後も1人で仕事終わりの空き時間に記事を書き続けてリライトもしなければいけないというところで、数年後にはライターが何人もいる企業に負けると思い、一番収益率の高い時に、ブログ自体を企業に売却しました。
人を雇うことも視野に入れましたが、いきなり外部委託して記事の質とかが変わってしまうと、サイトの価値も下がることを懸念してやめました。
③プログラミング学習サービス(有料サブスク)
完全オンラインでできるプログラミング学習サービスを立ち上げました。
立ち上げ〜運用数ヶ月はめちゃくちゃしんどかったです。
しかし、集客面では仲間がサポートしてくれたので僕は開発に集中できました。
- カリキュラム作成、サブスク決済・学習システム開発など(3〜4ヶ月)
- 随時カリキュラム追加
- 集客のことを考えなくてよかった(仲間に任せる)
- 半年後には月20万円〜100万円うろうろ
- ユーザー数は50〜200人
- コロナの影響もあってユーザーを囲えた
この成功例については、集客があってこその成功でした。
SNSでの集客などで人を集めてもらい、高い質のサービスを提供することで、ユーザーを離脱させないように取り組みました。
そこまで大きなサービスではないため、その分ユーザー1人1人に対しての対応を大切にしていました。
個人サービスとはいえ、僕だけの運営ではないですが、やはり1人よりも確実に運用しやすく、結果として多くの利益を生んでいるのがわかります。
そして、得意とする分野に分けることで更なる生産性を作り出せましたね。
まとめ
やはり個人で何かするときは、以下の点までしっかりと考えてから動き出さなければいけないと思いました。
- 集客方法を考えておく
- 市場調査(既存サービスや競合など)
- 自分の作るものの強み
- マネタイズを考えておく(広告なのかアフィリエイトなのかサブスクなのかなど)
- 広告単価の高いものは企業参入が多くて個人では中々勝てないので勝てる方法を探す
- 広告単価を落とすと企業も少ないので個人が勝ちやすいけど、それほど稼げない
- 1人では限界があるので、ある程度の収益確保ができたら、外部に委託して更なる収益UPを目指す
- 得意なことに特化して、苦手や時間のかかることは、それを得意とする人に投げてしまう
最後に
個人開発は、収益でない割に時間だけかかります。
そういう手間とかを考えれば、正直、業務委託で仕事してる方がよっぽど稼げるはずです!💰
それでも個人開発が好きだったり、夢を持っている人は一緒に頑張りましょう!!
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